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レブライトSI

「レーザーによる肝斑治療」を初めて可能にしたメドライトC6の上位機種となります。照射時の皮膚への痛みや刺激も緩和されるよう細かい技術も刷新されました。

RevLite SI

Q-Switched laser technology that treats from pigmented lesions to fine lines and wrinkles.

レーザー機器紹介:レブライトSI(RevLite SI)

こんな方におすすめ

  • 肝斑を治療したい
  • 今あるシミを目立たなくしたい
  • ダウンタイムや痛みが少ないシミ治療を希望している
  • 周囲に気づかれないように、シミをケアしていきたい
  • お肌全体のトーンを明るくしたい
  • 老人性色素斑など、平らで目立つシミを除去したい

レブライトSIの特長

レブライトSIは、米国サイノシュア社によって開発されたQスイッチYAGレーザーです。肝斑治療で一世を風靡したメドライトC6の後続機種、上位機種となります。メドライトC6(ホヤコンバイオ社開発、後にこの会社がサイノシュア社により買収)は、Nd:YAG第1波長である1064nmというメラニン吸収率の低い波長、Nd:YAG第2波長である532nmというメラニン吸収率の高い波長、どちらもを併せもつQスイッチレーザーでした。メドライトの登場では、特にこの第1波長1064nmを低出力で照射する方法が日本で話題となりました。

なぜならこれにより長年の禁忌であった「レーザーによる肝斑治療」が初めて可能になったからです。そして、黄色人種に多い「ぼんやりと広範囲に渡る黄~茶のくすみ・シミ」に対しても、その部分を一時も濃くすることなく、ダウンタイムなしで穏やかな改善が望めるため、「誰にも治療のことを気づかれず綺麗になりたい」という日本人の女性心理にぴたっと寄り添う機器として定着しました。

レブライトでは、このメドライトC6に搭載されていた機能がさらに進化し、照射時の皮膚への痛みや刺激も緩和されるよう細かい技術も刷新されました。また二つのハンドピースが新たに加えられ、それにより585nmと650nmのQスイッチレーザーを照射できるようになりました。つまり、レブライト1台で4波長に対応することが可能となり、そのためメラニンに対してより適切な波長選択ができるようになったのです。理論上、スカイブルーや紫、緑といった特殊な色に対しての治療にも効果を望めるということが言えます。加えて特殊な光発振モードによって、しわ治療、たるみ治療など、従来はIPL(光治療)の十八番であった領域にも治療効果を期待できます。

レーザーによる肝斑を初めて可能にしたメドライト

メドライトC6が開発されるまで「肝斑はレーザーでは治療できない」という概念が通説となっていました。

それまでシミの治療に使用されてきたレーザーは、メラニン色素を直接破壊し、皮膚のターンオーバーに合わせて排出させていくことでシミを薄くしていくことを得意としてきました。ところが、肝斑の場合は通常のシミと異なり、従来のレーザーを使用しメラニン色素に直接刺激を与えると、逆に色素沈着を起こして色が濃くなってしまうことが問題でした。

そもそも肝斑とは、30代から40代の女性に多く見られるシミの一種で、特徴として頬骨の周辺や鼻の下、額などに左右対称で現れること、眉毛や生え際の「有毛部」を避けて発生することなどが挙げられます。肝斑の発生は女性の月経がある年代と一致し、50歳以降をめどに自然と薄くなり、消えてゆきます。そのため、紫外線だけでなく、女性ホルモンやストレスとの関わり、特に黄体ホルモンが深く関わっているとされています。黄体ホルモンの主な働きとして挙げられることは、子宮を妊娠に備えて変化させ、月経周期を決め、妊娠した場合には出産までの間妊娠を維持させることです。こうした背景と関連性から、妊娠やピルの服用により肝斑は発症もしくは悪化することがあり、実際出産前後に肝斑のことで悩まれクリニックに問い合わせをされる方が多くおいでになります。

女性ホルモンとの関連性が深いとされる肝斑ですが、ではこの肝斑の原因となる女性ホルモンを内服薬などでコントロールすれば肝斑が解消されるのか? といえば、なかなかこれが手強くそれだけで改善に至らないケースもままあるのが現状です。また、女性ホルモンの「揺らぎ」によって出現・悪化する肝斑ですが、それだけが原因とも限らず、そのほかにも紫外線他活性酸素、メイクやお手入れ、マッサージなどによる肌への負担や擦りすぎなど様々な要因もあると言われています。

内服薬や外用薬でもなかなか改善が望めず、シミに強いと言われるレーザーでも改善が望めない――肝斑は非常に手強いシミとされてきました。

そこに福音として登場したのがメドライトC6です。

メドライトが進化したレブライトでは1064nmの波長を、皮膚に密着させるのではなく離した位置からの中空照射により患部にごく弱めに当てることで色素を砕き、その破片をマクロファージに吸収させることで効果を追求していきます。そのため、照射直後もシミの部分が一時的にも黒や濃い茶色に浮かび上がることがありません。短期間にレブライトを複数回照射することや、内服薬、外用剤との併用で、肝斑を自然な形で薄くしていくことができます。

レブライトSIについて

メドライト登場により2005年以降はレーザーで肝斑を治療することが世界では一般的な治療になりました。多くの論文も発表されています。2014年3月には、FDA(米国厚生衛生局)で「肝斑」に対する治療の認可が取れました。

肝斑をレーザーで治療する上では、以下5つの注意点があります。

1. 表皮最下層にあるメラニン色素を破壊できるように、深達度の高い“赤外線域の波長”のレーザーを選択する。
2. メラニン色素を破壊する臨界照射時間(TRT・熱緩和時間)である50ナノ秒以下のレーザーを選択する。
3. 均一にレーザーが照射されるように照射径内のパワーが均一なトップハットモードのレーザーを選択する。
4. メラニン色素のみを破壊し、周りの正常皮膚に影響が無いパワーを選択する。
5. 目の周りに発生することが多い肝斑は、レーザー照射によって網膜に影響を与えることがあるので、適切なスポット径を選択する。

従来のメドライトC6のフルレンスが1250mJ/cm2であるのに対し、レブライトではPTPモードで1600mJ/cm2の出力が可能になりました。PTPモードとは、レーザーをダブルパルス(2発連続)で照射することで、出力は1/2に抑えた画期的な照射モード。それによって大口径での安定照射が可能になり、また皮膚への安全性も高まりました。

レブライト対応となる肝斑他シミの根本治療について

こうして結果に恵まれたメドライト→レブライトですが、それでもQスイッチYAGレーザーによる肝斑・シミ・くすみ治療はあくまで対処療法的な施術と言えます。根本治療するためには、また別の機器を併用する必要があります。QスイッチYAGを使用してメラニン色素を減らした後に、その領域の毛細血管の数および、毛細血管壁の透過率を減少させると肝斑再発が防げるという報告があり、この場合は577nmなどの黄色レーザーや585nmのダイレーザーを選択します。海外の論文では、肝斑治療にフラクショナルレーザー機器を用いたものが多く報告されています。とはいえ「フラクショナルレーザー機器であればどれでもよい」というわけではなく、それぞれの波長特性を熟知した上で使い分ける必要があります。中でも1927nmのツリウムグラスを利用した機器(フラクセル3DUAL)は、ミニマムアブレイティブといわれる特殊な照射が可能になり、蒸散能力と止血能力のバランスから、肝斑治療に効果的との報告が多い機器です。

施術について

洗顔後、そのまま照射に入ります。照射中は皮膚の上で輪ゴムを弾いたような感覚が細かくパチパチと続きます。照射後にビタミン導入を行い、こちらを含めたトータルの施術時間は20~30分程度です。基本的に麻酔は不要の機器ですが、痛みを感じる場合には事前にご用意することも可能です。(別途料金\5,000 税別)さらに透明感を高めたい方には、トランサミン導入へのグレードアップがお勧めです。(別途料金\2,000 税別)肝斑治療の方は、経口タイプの肝斑薬を併用し、当院指定のスキンケア製品をお使い頂きます。

照射間隔

短期間に集中的に照射することで効果を高める機器です。1週間に1度、5回の治療を1クール。期間中は、経口タイプの肝斑薬を併用し、当院指定のスキンケア製品をお使い頂きます。

トランサミン内服

レブライトを使用した肝斑治療と併用していただきたいのが、当院処方のトランサミンを含む「肝斑セット」の内服です。

トランサミンは、メラノサイトの活性を阻害してメラニンを作り出す前にブロックすることによって、シミや肝斑が悪化することを防ぐ薬剤です。色素沈着や肝斑に対して、また炎症を抑えるために用いられます。

トランサミンという薬の主成分は、トラネキサム酸で、元来「止血剤」として使われていたものです。肝斑の治療になぜ止血剤を使うのは「出血→止血」のメカニズムを考えていくと良く理解できます。出血すると血液凝固を促すために「血栓」ができますが、トラネキサム酸にはその血栓を溶かしてしまう作用で知られる「プラスミン」を阻止して止血を助けるという働きがありました。実はこのプラスミンはメラノサイト刺激因子の一つなのです。何度もひっかいて出血してしまった部位は、なんとなく色が付いてきますね。この「なんとなく色がついて色素が皮膚に残ってしまった状態を「反応性色素沈着症」と言います。

トラネキサム酸には下記のような作用があります。

1. メラノサイト刺激因子のひとつであるプラスミンを阻害する作用
2. メラノサイトの樹枝状突起形成を促進させるプロスタグランディンE2の作用を阻害するという作用

つまり、トラネキサム酸を使用すると、メラニンができにくくなるのです。別の言い方をすると、トラネキサム酸は決して「肌を白くする作用」があるわけではない、「肌の漂白剤」ではない、ということが言えます。しかし、こうして炎症を抑えることで肝斑治療がよりスムーズになるのです。

内服に関しては、一定年齢以上の方や、ピルを内服されている方には注意が必要な場合がありますので、カウンセリングを行った上で処方させていただいております。

ビタミン&トランサミン導入

レブライト照射後のアフターケアとしてビタミン導入を無料でご提供しております。

微弱な電流により皮膚のバリアゾーンの緊張を緩めるイオン導入器を利用してビタミンの薬剤を皮膚の深部まで効率よく浸透させていくことで、単純に肌に塗布をする数十倍の効果があると言われています。ほんの僅かに電流の感触を感じる場合もありますが、ほとんどの方は痛みなく、非常にリラックスした状態で心地よさにウトウトしてしまうような施術です。

クリニックFのビタミン導入は、独自処方のAPPS+Eローションを使用した、超高濃度ビタミンのドクターズコスメを使用して行います。水に溶ける特殊なビタミンEと合わせることでビタミンCのパワーを数十倍に引き出したものです。

このビタミン導入だけでも、メラニン色素を還元する力や抗酸化力は十分にありますが、肝斑治療に対してより効果を発揮するのがトランサミン導入です。(別途料金\2,000 税別)

肌の炎症を抑える作用があるトランサミンをイオン導入によって肌からしっかりと吸収させ、その後にAPPS+EローションでビタミンCとEを導入していきます。トランサミンとビタミンC、そしてビタミンEの相乗効果で、できてしまったメラニンを還元する力や抗酸化力が高まり、肌の潤いや美白効果、炎症の鎮静、ハリや弾力の向上などが実感できるはずです。

より早くシミや肝斑を薄くしたい方、肌あれが気になる方、ニキビ跡や炎症後の色素沈着が気になる方、くすみなく透明度の高いを目指す方、またトランサミンの内服が苦手な方にもお勧めです。ダウンタイムを軽減し、お肌の早い回復を促します。(ビタミン導入 \5,000、トランサミン導入 \7,000 それぞれ税別)
※治療内容によってはレーザー照射後にイオン導入をお勧めしない場合もあります。)

肝斑に対する最新のレーザー治療法

2016年よりクリニックFに導入している最新の治療法としてレブライトにプラズマ治療器「ネオジェンPSR」を組み合わせる治療法があります。レブライト+ネオジェン=通称「レブジェン」です。ネオジェンは施術時の痛みも全くなく、安全に使用できる機器です。プラズマとは、個体、液体、気体に続く第4の形態であり、私たちの身近では、空気清浄、脱臭、半導体プロセシングなどに利用されています。医学界では、創傷治癒や癌治療、殺菌作用の分野で20年以上前から注目されているエネルギーです。プラズマを使用すれば、レーザー治療において注意すべき点となる「クロモフォア(発色団)」と呼ばれるメラニンやヘモグロビンがターゲットにならないため、肝斑のみならず上眼瞼や日焼け肌にも照射可能で、美白効果を期待できます。難治性の肝斑やシミに対する良い症例結果が続々と出ています。
クリニックFでは世界最高水準のレーザー・ラインアップを揃え、ご予算や状況に合わせてベストな方法・ベストな機種をご案内していきますので、お気軽にご相談ください。

尚、一般的なシミと肝斑が混在しているケースも多々見受けられます。その場合は「皮膚の基礎工事」で全体のシミを治療してお肌全体の透明感をあげ、コントラストをはっきりさせてからレブライトで治療する場合もあります。

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