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キンペン

「コールドプラズマ」を生成することができるプラズマ・デバイスで、高純度アルゴンガス99.999%による殺菌力と安定したプラズマ密度の生成が可能です。

kINPen

kINPen® MED is the first CE certified atmospheric pressure plasma jet with a medical device approval for the treatment of chronic wounds and pathogen-induced diseases oh the Skin.

レーザー機器紹介:キンペン(kINPen)

キンペン(kINPen)の特長

キンペン(kINPen)とはドイツ ライブニッツ・プラズマ科学技術研究所(INP)がドイツ技術を結集して開発した低温大気圧プラズマです。これまでもプラズマの臨床応用は様々な場で報告されてきましたが、キンペン(kINPen)の特筆すべき点は皮膚および組織に十分に許容される「コールドプラズマ」を生成することができる唯一のプラズマ・デバイスであること。これにより、高純度アルゴンガス99.999%による殺菌力と安定したプラズマ密度の生成を可能としました。

臨床の場では低温大気圧プラズマを用いた創傷治療や癌細胞の選択的死滅、止血、殺菌など、多くの治療効果の報告がなされ、エビデンスレベルⅡAを獲得、また機器としても欧州における医療機器の安全性の指標となるCEマーキングを獲得しており、EU市場において有効な医療機器による根拠のある治療法として欧米を中心とした多くの医師、医療現場で支持されています。

(参考資料)
1. https://ja.wikipedia.org/wiki/CE%E3%83
%9E%E3%83%BC%E3%82%AF
2. J.Zhang et al.,Arch.Biochem.Biophys.471,240(2008)
3. G.G. Ginsberg et al.,Gastrointestinal Endoscopy 55,807(2002)
4. M.Zemazar, Electrochemotherapy, Electro-genetherapy and Transdermal Drug delivery(Humana Press,2000)
5. R. Nuccitelli et al.,Biochem. Biophys.Res.Commun.343,351(2006)
6. https://hsl.lib.umn.edu/biomed/help/levels-evidence-and-grades-recommendations

キンペン(kINPen)による低温大気圧プラズマの
革新的なアプローチ

キンペン(kINPen)によって実現される低温大気圧プラズマは、特に以下の3つのアプローチにおいて重要な役割を果たします。

① 傷跡、肌質の改善:肌の透明感とハリの獲得
② 難治性ニキビ治療:アクネ菌の殺菌と再発しにくい肌作り
③ 照射後の肌に対する化粧品類の浸透率アップ:プラズマによるドラッグデリバリーシステム

① 肌質改善:肌の透明感と肌質の改善

現在、プラズマ照射により発生する一酸化窒素(NO)を中心とした様々な反応活性種は、創傷治癒に必要なコラーゲンの増殖、血管内皮細胞の遊走・増殖、上皮成分(ケラチノサイト)の増殖を促進させることが分かっています。その為、難治性皮膚潰瘍の治療分野に大いに活躍してきました。

実は、このように傷を治す時に生じる成分は、若返り(リジュビネーション)を担う因子とほぼ同じと考えられています。すなわち、①コラーゲン・ヒアルロン酸の増生による肌のハリの獲得(タイトニング②皮膚ターンオーバーの促進に伴う新生ケラチノサイトによる肌の入れ替え(リサーフェシング③抗炎症作用による炎症性疾患の改善(ホワイトニングを期待することができます。

<照射方法>
1. クレンジング後、施術用のベッドに寝て頂き、照射を開始します。
2. ピーっという音と共にハンドピースの先端からプラズマが空中照射されます。1㎝あたり、10-30秒の速度で照射します。お顔全体で約10分程度の照射となります。
※照射に伴う疼痛は殆どありませんが、有毛部などでチクチクする場合があります。)
※施術直後からの化粧が可能です。

<副作用>
現時点(2017年11月)では、和文・英文における副作用の報告はありません。

(参考資料)
1. 平田孝道,他:大気圧プラズマによる組織の活性化と医療応用,J.Plasma Fusion Res, 91(12):771-775,2015
2. 筒井千尋,他:マイクロスポットプラズマ源による血管新生の促進,静電気学会誌,36(4):235-240,2012
3. J.Zhang et al.,Arch.Biochem.Biophys.471,240, 2008
4. G.G. Ginsberg et al.,Gastrointestinal Endoscopy 55,807,2002

② 難治性ニキビ治療:アクネ菌の殺菌と
再発しにくい肌作り

ニキビ(尋常性ざ瘡)は思春期の男女の顔面、胸部、背部の毛穴に一致する炎症性の病変とされてきましたが、最近では思春期以降、30代、40代、場合によっては50代を迎えても悩まされる方が多いようです。これらは環境要因、ストレス要因など、様々な要因が複合的に絡み合っており、美容医療の現場でもしばしば治療に難渋します。また、ほとんどの患者さんが赤みや凹凸などがすべて目に見えなくなるよう「完全に」「綺麗に」治したいと望んでいる一方、ひとつできると繰り返しできる可能性も高く、ニキビに伴う整容面・感情面におけるQOLの低下が著しい疾患でもあります。さらに、一度治っても、その後再発を繰り返し、最終的にニキビ痕(凹凸)になってしまうこともあります。

プラズマによるアクネ菌の殺菌と
皮脂塞栓の原因となる角質の除去

プラズマには細菌や真菌の細胞膜を破壊し、殺菌する効果があります。実際臨床現場では人工心臓の殺菌や術中の人工物の滅菌等に使用されています。

クリニックFではこのプラズマ医療を日本に先駆けて導入し、プラズマによる殺菌作用をアクネ菌に対して応用しています。漫然と使用されていた抗生剤により生じた多剤耐性菌に対しても有用であり、従来の治療で奏功しなかった症例にも効果的です。

参考資料)
1. L.Hiker. et al.,Eur J Cardiothorac Surg;doi:10.1093/ejcts/ezw202,2016
2. C.Seebauer. et al.,Clin. Plasma Mad. 3;93-95,2015

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