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クリニックFは、ニキビ跡治療を専門に行うクリニックです。

ニキビ跡はレーザーでこそ改善する時代になりました。

 ニキビ跡でお悩みの方がレーザークリニックにお問い合わせを下さるケースが年々増えているのは、日本も欧米も変わりありません。以前は少なかった中国や韓国、シンガポール、インドネシア、タイなどアジアの地域でも年々増加の傾向にあると聞いています。ニキビが沈静した後に皮膚上残ってしまう凹凸やざらつきの治療は、内服薬や外用薬、ピーリングと言った従来の治療法では自ずと限界があり、あきらめるしかなかったケースも多々ありました。

 しかしながら、今はレーザー治療の確立と進化により、良い治療結果を望むことが出来る時代になりました。特にニキビ跡治療の救世主となったのはフラクショナルレーザーの登場です。

 2004年に発表されたその名も「フラクセル」という機器を皮切りに一大勢力となったこのレーザー群とその技術によって、ニキビ跡の治療は劇的に変貌を遂げました。

○Manstein D, Herron GS, Sink RK, et al: Fractional photothermolysis: A new concept for cutaneous remodeling using microscopic patterns of thermal injury. Lasers Surg Med 34:426- 438, 2004.

 では、フラクショナルレーザーを用いて皮膚に行う治療とは、一体どういったものなのでしょう? それは、一言で簡単に説明すると「皮膚の若返り」です。

 不老不死は人間の永遠のテーマですが、フラクショナルレーザーによって少なくとも皮膚の若返りに関しては理論的に可能となったのです。

 フラクショナルレーザーを用いた治療法では、人間の視力で確認できるかできないか・・・といったレベルのとても小さく細かい点状の穴を多数皮膚に開ける形で照射を行い、適正な熱を加えながら皮膚の再生と若返りを図ることで「若い皮膚への入れ替え」を行っていきます。

 無数の小さな小さな傷を故意につけることによって周りの健康な皮膚が刺激され、その再生力でもって傷跡を均一にしようという皮膚に元々備わる働きに着目しそれを利用した、21世紀の技術を搭載するデバイスのひとつがこのフラクショナルレーザーなのです。

 フラクセル以降毎年いくつものフラクショナルレーザーが様々な国と地域から発表されています。玉石混交の側面は否めませんので、機器の選択と照射方法には慎重にあたらねばなりませんが、クリニックFでもこの種のレーザーが一台増えるごとに良い改善例がどんどん増え、今ではその治療効果を求めて遠方から遥々その治療だけを求めて患者さんがクリニックを訪れるようになりました。

 そして、機器間の性能の違いについては、テクスチャー、色素、しわ、タイトニング、総合的な改善などを可視化した、比較報告がなされてきました。

○Weiss RA, Weiss MA, Beasley KL, Munavalli G. Our approach to non-ablative treatment of photoaging. Lasers Surg Med. Jul;37(1):2-8.2005

○Fujimoto T Clinical evaluation of 1550nm and 1927nm laser delivered by fractional for Asian patients of melisma and acne scars: Lasers in Surgery and Medicine: Vol.43(S23):p970,2011

○Waibel J1, Beer K, Narurkar V, et al?Preliminary observations on fractional ablative resurfacing devices: clinical impressions.?J Drugs Dermatol.May;8(5):481-5.2009

○Kono T, Chan HH, Groff WF,?et al: Prospective direct comparison study of fractional resurfacing using different fluences and densities for skin rejuvenation in Asians. Lasers Surg Med, 39: 311-314, 2007.

 これはレーザークリニックを開業してからここ10年で訪れた最も大きな変化のひとつです。それまでレーザー/光治療と言えば、シミやシワ、たるみに関するものが主だったわけですから。

ニキビの治療とニキビ跡の治療は異なります。

 ニキビやニキビ跡で悩まれている方にひとつまず整理して頂きたいことは、ニキビ治療を得意とする医師とニキビ跡治療を得意とする医師は異なる場合が多い、ということです。

 ニキビ治療の名医は、出来てしまったニキビ=炎症をいかに早く治め、跡ができないようにすることができるかについて適切な指導やテクニックを駆使することが出来る医師、そして今後の予防策を講じることが出来る医師ということになるかと思います。

 外用剤としてビタミンAやCなどを用いたり、ホルモンバランスを整えるための内服薬、時に漢方の処方や、日々の生活習慣の指導に栄養指導などを行うこともあるでしょう。

 皮膚科医に限らず、婦人科医、内科医、心療内科医なども多いかもしれませんし、またそういった意味でいくつかの科に跨って治療を受ける必要がある場合も少なくありません。皮膚にニキビが出来る、ということは、病気に罹っていることと同じ認識を持つべきです。

 だからこそ保険診療の対象となるわけですし、出来てしまったニキビの原因を探っていくと、内科的または婦人科的疾患が見つかる事もあり得ます。心身のストレスがニキビを作ることによってSOSを発している場合も多いのです。

 しかしながら、これがニキビ跡の治療になると、すこし変わってきます。

 ニキビ跡というのは、あくまでニキビ=病気が一旦落ち着き、鎮静した後に残る「傷跡」です。ニキビ跡は英語で「Acne Scar」と言いますが、その言葉通り「Scar=傷跡」をいかに改善させるかということがターゲットとなりますから、外科的なアプローチがメインとなります。

 特にニキビ跡の場合は、色素沈着の改善に加えて皮膚の凹凸の解消、ざらつきの改善も必要となることから、内服や外用剤によるアプローチだけではなかなか患者さんの思うような結果を出すことができません。傷跡を削り、研磨し、再生させ、ニキビのできる前の皮膚にできるだけ時計の針を戻していくような特殊なデバイスがどうしても必要となります。

 ニキビ治療が得意なクリニックでこうしたデバイスを求めても、実際には用意がない場合も多く、逆にこうしたデバイスが揃っているクリニックにニキビ治療を求めても、ニキビ治療を専門にやっているわけではない場合が往々にしてあります。

 患者さん側でここを認識し、医師及びクリニックの“使い分け”が必要になってくるのです。

時代と共にニキビのできる部位が変わってきました。

 もうひとつ着目すべき傾向としては、ニキビ自体の出来る場所が10年前とはだいぶ異なることがあります。

 昔は「ニキビ」といえばいわゆる「Tゾーン」=おでこ・鼻周り・顎 にまず出来て、その後広がる人は頬などにも出来てしまう・・という傾向に悩まれる方が多くおいでになりましたが、最近の傾向としてはTゾーンは綺麗なまま、頬にだけ、または顎や口の周りにだけニキビが繰り返し出来、それがいつしか傷になって残ってしまう・・・というケースが増えているのです。

 食生活や生活環境の変化などもあると思いますが、これは興味深いですね。

 また、ニキビと言えば、10代~20代にかけての年代の方が悩む疾患であったのが、30代・40代になってから悩まれている方が増えていることも事実です。

 男性・女性どちらも同じくらいの数の患者さんが当院にはお越しになります。

ニキビ跡の種類と分類

 一言に「ニキビ跡」と言っても種類と分類がそれぞれに異なります。治療にあたってはこの認識が非常に重要となってきます。ニキビ跡は形態的に4種類(ヨーロッパでは3種類)に分類するのが一般的です。

それらは
①Rolling ローリング型
②Ice-pick アイスピック型
③Shallow box-car 浅いボックスカー型
④Deep box-car Type 深いボックスカー型

と、呼ばれています。

①ローリング型とは、丘のようにうねって平らな部位が少ないニキビ跡(Rolling scars are gently undulating, appearing like hills and valleys without sharp borders.)のことを指し
②アイスピック型とは、表面が広く深くなるに従って細くなる円錐状のニキビ跡(Ice-pick scars, also known as pitted scars, appear as round, deep depressions culminating in a pinpoint base; in cross-section, they are shaped like a “v”.)
③浅いボックスカー(箱形の車)型(Box-car scars have a flat, “u-shaped” base. Broader than ice-pick scars, they are round, polygonal, or linear at the skin surface)と、
④深いボックスカー型(Shallow box-car scars terminate in the shallow-to mid-dermis, and deep box-car scars penetrate to the reticular dermis.)

ヨーロピアン・アクネ・グループ(The European acne group (ECCA) )では、
◎ローリング型を「W-shaped」
◎アイスピック型を「V-Shaped 」 
◎ボックスカー型を「U-shaped」
と分類しています。

「ニキビ跡の治療法は、もはや完成した」

 2010年、美容大国=米国そして欧州で開催された学会では「ニキビ跡の治療法は、もはや完成した」というフレーズが話題になりました。

 フラクショナルレーザーを治療に用いることでニキビ跡の治療に対して安定した結果を追求できることが臨床的に証明されたのです。

 しかしながら、これにはひとつ大きな留意点があります。

 ニキビ跡治療は出来てしまった凹凸を整え肌を平らにし、質感を見た目にも実際触っても滑らかにするために多かれ少なかれ肌を削る作業をしなければなりませんが、元々ニキビが出来る人の肌を削ってしまうと、肌が乾燥し→その乾燥を防ぐために皮脂分泌が増え→ニキビがさらに悪化するという結果を招くことが少なくありません。

 フラクショナルレーザーを始めとしたニキビ跡の治療に適応するレーザー治療が確立される以前、グラインダーやディープピーリングなど、ニキビ跡治療のために肌を削る治療がありましたが、これらは長いダウンタイムがあったにもかかわらず、治療効果が上がっていたとはとても言えないものでした。

 また、こうしてレーザーが普及しても正しい治療を受けなければ、同じように治療効果を出すことが出来ない現状もあります。

 ニキビ跡治療をする前に、まずは傷んでしまった皮膚組織を修復し、皮膚の土台を整え、ニキビが出来ない、または出来づらい肌を作らなければ治療を思うように進めることが出来ないというのは、医師側も患者さん側も持たなければならない認識の一つになってくるかと思います。

クリニックFのユニークなニキビ跡治療とは

 クリニックFのニキビ跡治療は、過去の治療経験より最も効果的で安全、且つ長期的視野に立って患者さんの皮膚を最も健やかな状態で保つために、3段階の行程を経て行います。

ステップ1「基礎工事」
 皮下のコラーゲンとエラスチンを増生させ、真皮のハリを持たせる作業です。皮膚の健康状態を正常に戻し、耐性を作り、その後のレーザー治療が効果を出せる皮膚を作ります。
※使用機器 e-Max、e-plus他
※照射頻度・回数 1~3ヵ月に一度 3~10回(皮膚の酸化、糖化、老化深度による)

e-plus

ステップ2「掘削」
 その上で適切なパワー設定・照射方法を算定したフラクショナルレーザーを用いて、肌の上に出来てしまった凹凸を整え平らにしていきます。
※使用機器 フラクセル、Halo、マドンナリフト他
※照射頻度・回数 1~3ヵ月に一度 3~10回(皮膚の酸化、糖化、老化深度による)

フラクセル / Halo / マドンナリフト

ステップ3「栄養注入」
 レーザーアシストによるドラッグデリバリーで皮膚の中に薬剤を導入し、仕上げを行います。

 これにより皮膚に適切な保水能力やバリア機能が戻り、ニキビなどの皮膚トラブルが将来的にできにくい皮膚を作ります。

※※※

 この3ステップを一緒に真面目に取り組んでくださった患者さんの皮膚は、男性であっても女性であっても、お若い方であってもある程度年齢を経た方であっても、見違えるようになります。

 特にステップ1にあたる施術を、クリニックFでは「肌の基礎工事」と呼んでおり、その後の治療結果に大きな影響を及ぼします。

 これをもう少し専門的な言葉を以て説明すると、近赤外線領域のレーザーや光治療機器を、皮膚のなるべく広い範囲に照射してコラーゲンとエラスチンを増加させることで肌の予備能力を上げるのですが、これには多くの根拠論文があります。近赤外線を特殊な条件で照射することで、真皮を加熱、皮膚を即時に引き締め、コラーゲンの再合成を高めることが可能になるのです。

○Goldberg DJ.: New collagen formation after dermal remodeling with an intense pulsed light source, J Cutan Laser Ther, 2: 59?61, 2000.

○Ross EV, Sajben FP, Hsia J.: Non-ablative skin remodeling: selective dermal heating with a mid-infrared laser and contact cooling combination, Lasers Surg Med, 26: 186?195, 2000.

○Bitter PH. Noninvasive rejuvenation of photodamaged skin using serial, full-face intense pulsed light treatments, Dermatol Surg, 26 :835?843, 2000.

○Zelickson B, Ross V, Kist D, et al.: Ultrastructural effects of an infrared handpiece on forehead and abdominal skin, Dermatol Surg, 32: 897?901, 2006.

○Chan HH, Yu CS, Shek S, et al.: A prospective, split face, single-blinded study looking at the use of an infrared device with contact cooling in the treatment of skin laxity in Asians, Lasers Surg Med, 40: 146-152, 2008.

○Tanaka Y, Matsuo K, Yuzuriha S.: Long-term evaluation of collagen and elastin following infrared (1100 to 1800 nm) irradiation, J Drugs in Dermatol, 8: 708-712, 2009

○Tanaka Y, Matsuo K, Yuzuriha S, et al.: Differential long-term stimulation of type I versus type III collagen after infrared irradiation, Dermatol Surg, 35: 1099-1104, 2009.

 ほんの数年前まで、太陽光に対して肌を守るためには、紫外線対策のみがなされてきました。

 SPFやPAなどの紫外線を遮断するための指標が生まれたのは、紫外線によって皮下の細胞のDNAを守るためにメラニンが増えるので、美的にも注目された背景があります。しかしながら、太陽光に含まれる紫外線は、太陽光の熱エネルギーのわずか10%以下。それに対して、紫外線以外の光線の、太陽光の熱エネルギーに占める比率は、可視光線が約40%、近赤外線が約50%もあります。

 近赤外線は、肌のヘモグロビンや水に吸収されるため、血管が拡張し、日光過敏症などの症状を引き起こしますが、近赤外線の肌への効能がわかってきたのは、ここ数年のことで、こちらの日本語の専門資料はほとんどない状況にあります。

 皮下に特殊な条件下で強力な近赤外線を照射すると、反応性にコラーゲンやエラスチンが増加し、若返るのは、いわば生体の近赤外線に対する防御反応の一つなのです。