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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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『01 DOCTOR INITIATIVE』医師、医学生のみ参加資格のある会

前田先生はオーストラリアに行っていますので、今日はクリニックFの一人外来です。

昨晩は、『01 DOCTOR INITIATIVE』という医師、医学生のみ参加資格のある会に参加してきました。

従来の「臨床、研究、教育」に次ぐ、医師の新たな仕事はゼロからイチへの「事業創り」である。

というコンセプトで、いち早くIT医療でマザーズ上場を果たした、株式会社メドピアの石見陽先生が発起人となり、第一回の会合が新丸の内ビルのeggJapanにて開催されたのです。

石見先生は大学の後輩にあたりますが、何度か会食させてもらっている縁で僕も招待されました。

事業に興味のある方々が約80人ほど集まり、パネルディスカッションおよび懇親会になりました。

パネルディスカッションでは「医療の分野に破壊的なイノヴェーションはないとおもう。」というフレーズから始まりました。

事業家、政治家、官僚などなど、医師の資格を持ちながらも合わせて他の顔を持つ人たちが参加していましたが、皆雄弁ですね。

他の事業で成功するためには、本業できちんと結果を残してからというのが必須であるという言葉も、その通りだと心に残りました。

とても楽しい討論会でした。

01

僕ももともと経済学部出身、MBAホルダー(2006年)で医師をしているという環境で、いつかは株式上場に関わりたいものだと思ってきましたが、取締役として関わっている会社の上場直前期の決算が出て、ようやく来年それが成就できるような環境が整ってきました。

医療とビジネスをつなぐ架け橋はいつくもあると思います。

僕が得意な分野はどちらかというと知財にかかわる分野です。

機器や技術の医療効果を医工薬学の研究をバックボーンにして医学的根拠を証明すること。

そして医療関連商材をいかに経営ベースに乗せるかコンサルトすること。

今後は、事業をやりたい後続の医師たちに、こうした手法を伝授してゆきたいですね。


今年の忙しさは本当に異常です。

今年の忙しさは本当に異常です。

患者さんの診療も31日まで満員御礼、毎晩忘年会、昼には毎日平均3社ぐらいと打ち合わせ、今月だけでも3度の海外出張、論文書き、著作書き、本当に目が回りそう。

自分があと3人ぐらい欲しいです。

あー!

年賀状も書かなきゃ。


凛舟ってご存知ですか?

凛舟ってご存知ですか?

このような舟の形をしていますが、オーディオサウンドシステムです。

帆の形をした湾曲板により音を増幅・反響する弦楽器のような構造で、耳に聴こえない帯域の振動をも人に伝達することが可能な、世界初の振動・音響発生装置です。

ステレオスピーカーでもないのですが、あたかも弦楽器の生演奏を聴いているかのようで、音響の素晴らしさには衝撃を受けます。

舟も桐の原木からの切り出しで作られていますので、月10台限定の生産なのだそうです。

著名なアンチエイジングの先生から、藤本が音響機器と音楽に詳しいので、どういった使い方があるのか聞きにいったら良いとご紹介をうけたそうで、お貸出しいただき、一週間ばかり使ってみました。

確かに幅の広い周波数の振動は、聴覚神経や骨伝導を介して大脳辺縁系の旧脳領域にダイレクトにはたらきかけます。

1)副交感神経を高めてリラックス効果を上げること
2)幸せや安定を感じる脳内トランスミッターのセロトニンを放出させること
3)報酬系のドーパミンを介して痛みを抑えるβエンドルフィンを出すこと
は、RRバライアビリティ測定装置やファンクショナルMRI などの先行研究によりわかっています。

機器を見ると、二つの帆の形をした薄い振動板が、船体の甲板と針のように接触することで共振作用をうまく起こしています。

この振動板の湾曲と、ヴァイオリンの最も重要な振動響板の役割を持つ表板を彷彿させる「薄さ」が特徴的で、特殊な良い音を出すのでしょう。

こちらに数時間分のハイレゾ音源の楽曲も含まれていますので、クリニックのBGM などにもいいですよね。

僕の専門の一つである痛みマネジメントにも効果がありそうですので、ホスピスなどにも良いのかもしれません。

僕も、新たに作られた、医療施術や機器の、医療検証のご相談を受けることもしばしば。

医学、工学、薬学の研究をした科学者として、新しい医療機器や医療施術を、科学的手法を用いて医学的に効能を立証するという仕事を、過去10年で、十数社の企業とやってきています。

凛舟さんとは、今後どんな関わりになるかわかりませんが、色々自分なりに策を考えてみたいと思います。

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現在は、ポストマーケティング時代。

どんなに素晴らしいものでも、単に広告PRをして売れるものは、ほとんどありません。

ものづくりの国で、企業努力をしていない企業などありませんので、素晴らしいものが作られるのは当たり前です。

もちろんその後ろにどのような起業家の努力があるのか。

何を根拠・エビデンスにして立証しているのか。

特に高額商品の場合、価格に見合った価値が見いだせるのか。

といったストーリーも作る必要がありますが、
要は商材としての差別化が行われて、適切な時期にマーケットに商材が投入されているか?

というバランス感覚が大切だと思うのです。

世の中には経営の成功体験談がたくさんありますが、時と運が味方した経営モデルを、違う時に違う人が真似をしてうまくいくはずがない。

MBA的な知識で、経営の失敗率を下げる術は学ぶことはできますが、新しい商材が経営的に成功するかというのは別問題。

成功の法則は、存在しないのです。

科学的に独自の方法で立証した技術を、いかに効率よくマーケットに乗せるか、起業家と一緒に考えてゆくのが僕の好きな仕事の一つなのです。

これは、美容皮膚のために肌をメンテナンスしにくる自分の患者さんに対して、それぞれの予算と時間を考えて、最も適した機器のアドバイスをするという、クリニックFの患者さんへの個人コンサルタントをしていることで得られたバランス感覚なのだと思いますよ。


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