TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

湯島 くろぎ 

関東に梅雨明け宣言が出た今週火曜日。診療後、湯島に向かいました。

予約が取れないことで有名な和食の名店「くろぎ」の予約が奇跡的にとれたのです。

といっても、何度も何度も電話し、やっと繋がったのは4月のことだったでしょうか。この日この時間なら・・・と唯一空いていたのが、それから3ヵ月後の7月22日でした。

すごい人気なんですね。

湯島の天神下皮フ科形成外科の院長 谷野隆三郎先生他と伺ってきました。

おかみさんが、どうぞどうぞと仰って下さって撮影した写真をいくつかご紹介します。

この他、とろけるような鱧やふかふかの鰻、トウモロコシの甘い土鍋御飯、デザートにはその場で作る葛きり・・・など、どれもとてもおいしく、お酒と共に楽しませて頂きました。

最後に店主の黒木純さんと。

次の予約をとれるかな・・と聞いてみたところ、すぐには取れない、とれても来年2月頃とのことでした。

また伺えるチャンスがあったらいいですね。


開通したばかりの圏央道神奈川線 松本へ

日曜日から一泊長野県松本市へ行ってきました。

日曜日の朝、江の島の自宅を出発し、開通したばかりの圏央道神奈川線に乗ります。

東名海老名から中央道手前の高尾までが繋がったのです。

速くて大満足。お天気も予報ほど不安定ではなかったので、気持ち良いドライブが出来ました。

松本の目的地はこちら。

大学の後輩である、クリニカ・タナカの田中洋平先生を共同研究の打ち合わせのため訪問しました。

二日間かけて、様々な話ができましたよ。

そして、改めて田中先生が面白い人物であることもよくわかりました(笑)。

二日一緒にいましたので、信州の美味しいものも案内してもらい、食事をしながらさらに話も弾みました。

長野と言えば、まずは蕎麦。ということで滞在中三回食べました。

入店を待ってる間は、こんなふうに

清水で冷たく冷えた葉つきのセロリに自家製の味噌が食べ放題というお店や

行列のできる信州蕎麦屋。サイトウ記念オーケストラ開催の時に、小澤征爾さんも必ず訪れるという野麦にも行きました。

メニューは、ざるそばしかありません。

大盛りを注文し

あっという間に完食。

夜は田楽も食べに行きました。

イナゴの佃煮がメニューにあり、懐かしい味も楽しみました。

早朝は母校の信州大学を訪問したり、6年間を過ごして思い出のある川や家など見に行ったりもしました。

とても有意義な、未来ある打ち合わせが出来ましたし、また温泉にも浸かることが出来てリフレッシュしましたよ。

今週も一週間よろしくお願いします!


誕生日 

長年一緒に仕事をしているスタッフの誕生日に、花を贈りました。

クリニックFの隣は花屋さんなので、こうしたことも遠くまで出かけず気軽にできるところが気に入ってます。


●2014年夏 ボディのための医療機器 その② ゼルティク社 クールスカルプティング クルスカ

ゼルティック社の クルスカ クールスカルプティング。

米国痩身市場でも圧倒的にシェアを持つ機器です。

この機器は、運動ではとりにくい下腹部の脂肪や側腹部の脂肪を、約1時間吸引された状況で氷結されることによって、脂肪細胞をアポトーシス(プログラムされた自然死)に持ってゆくというものです。

クルスカは、脂肪細胞以外の組織にはダメージを与えずに、脂肪だけをシャーベット状に冷やすことで、余分な脂肪だけを減らすことができる最新の部分痩せ治療です。

シャーベット状になった脂肪細胞はアポトーシスを起こし、自然な代謝によって2~4ヶ月かけて徐々に体外に排出されます。このとき皮膚や血管などには、ほとんど負担をかけることがありません。

また治療によって脂肪細胞の数が減少するため、リバウンドしにくい特徴があります。クルスカなら余分な脂肪だけを減らして、理想のボディラインが実現できるのです。

それまでは、機器を用いた痩身は、エンダモロジーのようにマッサージ効果を狙ったものばかりでしたので、衝撃を持って市場に迎えられました。

企業の設立は2005年ですが、ファウンダーの一人に、Keith Lear Mullowneyがいます。

彼は元サーマクール社(サーマクール社→ソルタメディカル社→バリアント社)のファウンダーでもあり、サーマクール株の売却資金をクルスカの開発費につぎ込みました。

もう10年以上の知り合いですが、元米国海兵隊上がりの鉄の経営者。

企画力と実行力は、ずば抜けています。

写真は2013年4月の、ボストンの米国レーザー医学会で、偶然ホテルで会った時のもの。

ちょうどボストンマラソンの爆弾事件の数日前。

思えば危機一髪でしたね。

キースは、僕が尊敬する経営者の一人で、彼らの研究グループは、ハーバード大学のウェルマン光医学研究所のロックス・アンダソン教授と綿密な連携を取って地道な研究をしてきました。

脂肪細胞を氷結させるといっても、時間が長すぎれば他の組織も壊死を起こしてしまいます。

難しいのは、他の組織に影響なく、脂肪組織だけを減少させること。

氷結させ脂肪を減少させる追従機器はその後も市場に多く登場しましたが、2014年現在、この機器以外は、安全性の意味でお勧めできません。

**************

僕もこの機器を実際に体験したことがあります。

吸引を始めて、その後にクーリングが始まるのですが、最初は感じた鈍痛も10分ぐらいで消失します。

僕は側腹部にたまった脂肪の施術を片方だけやったのですが、確かに2カ月すると、左右の違いがわかり、脂肪が減ったのがわかります。

開発当時の弱点は、吸引のカップがアジア人には大きすぎたこと。

そしてある程度大きな吸引カップを装着しなければならないため、患者選択が難しく、部位も選ばなければならないということでした。

こうした弱点をふまえ、2014年IMCAS Parisにて、新たな吸引カップを登場させました。

今後も大きく部位の適応が増えて行くでしょう。


メソセラピー から 水光注射 そして レーザーアシストのドラッグデリバリーへ

先日facebookの記事を眺めていたら、メソセラピーについて文章を書かれていた先生がいらっしゃいました。

メソセラピーは、Michel Pistor (1924–2003) 医師が1948年から1952年にかけて完成した手技で、皮下に注射を使って少量づつ薬剤を打ち込む方法。

この方法は、レーザー治療が今よりも盛んではない頃、美容医療で主要な役割を閉めていた時期があり、僕もメソセラピーの国際専門医を持っています。

こちらの写真は、2005年、約10年前にパリで、メソセラピーの講習を受けたときのもの。

国際学会周遊記の記事もあります。

ボルドー大学のメソセラピーの主任教授であるProf. Philippe PETITと撮った写真です。

ちなみに、当時のメモを見返してみますと、利用できる薬剤は以下の様でした。

Phosphatidylcholine T3-T4 thyroid, Isoproterenol Aminophylline Pentoxifylline L-carnitine L-arginine Hyaluronidase Collagenase Yohimbine Co-enzyme cofactors Dimethylethanolamine Gerovital Glutathione Tretinoin Alpha lipoic acid Vitamin C Procaine Lidocaine Ginkgo biloba Melilotus C-adenosine monophosphate Multiple vitamins Trace mineral elements Carbon dioxide Mesoglycan

肌に必要なほぼすべての物質が導入できると思ってよいですよね。

当時はナッパージュ法という、細い注射針を用いて皮下にまんべんなく薬剤を注入する方法しかありませんでしたが

後に、メソガンやダーマローラー、さらにはダーマシャイン、ダーマクイーンなどの水光注射が日本でも利用されるようになったのはご承知の通りです。

僕はピアノをやっていたこともあり、比較的注射が得意な方だと思いますので、機器を利用するよりも、実際にナッパージュで手打ちしたほうが結果を出しやすいなあと思っていました。

しかしながら、これらの注射による機器を圧倒的に上回る方法が出てきました。

フラクショナルレーザーアシストによる、皮下へのドラッグデリバリーです。

フラクショナルレーザーを使いますと、皮膚の任意の深さまで、任意の大きさの孔を空けることが出来ます。

この密度は、1cm四方あたり2000発など、とても人間の手では照射できないような密度。

LMS誌によると、レーザーの波長によっても上図の二つの方法をレーザーアシストのドラッグデリバリー法として紹介していますが、現在僕が薬学部大学院で研究しているものは、これよりも新たな方法です。

リポゾームなどを利用して、皮下に先に薬剤を輸送し、表皮からレーザーエネルギーを加えることでこれらを破裂させ、薬剤を必要な部位に投入するのです。

ヒアルロン酸などの高分子を、勾配をかけて導入するようなこともできると思いますよ。

これから先、画期的変化が起こりうる分野です。


カテゴリー