TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

■イタリア出張2012秋⑫ ミラノからパルマへ

ミラノ駅から出発する電車に乗り、次の目的地であるパルマに向かいました。

電車のホームで見つけたこの広告。

写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんが、イタリアの地図が様々な人のサインで描かれているのです。

きれいな広告で気に入りました。

ミラノからパルマ駅までは、約1時間の旅。

食と芸術の街パルマにやってきました。

ミラノとフィレンツェの間にある街。

いつもは通過してしまうエミリア・ロマーニャ州の街ですが、この街はクラシックファンであれば誰もが一度は訪れてみたいと思っている街だと思います。

ヨーロッパ最古の劇場の一つであるティアトロ・ファルネーゼがあり、

イタリアを代表する大指揮者であったアルトゥーロ・トスカニーニの生まれた土地。

さらにオペラの殿堂、ティアトロ・レージョのある街でもあります。

るパルミジャーノ・レッジャーノ(パルメザンチーズ)やプロシュット・ディ・パルマ(パルマハム)の生産地としても有名ですが、スタンダール作「パルムの僧院」の舞台となった街でもあります。

駅から徒歩1kmぐらいのところに街の中心である大聖堂と洗礼堂があります。

鐘楼は工事中でした。

写真右手の六角形の建物。

まず洗礼堂に入ってみましたが、ご覧のとおりすばらしい内観です。

ドゥオーモのファサードには2頭のライオン像があります。

内部の円天井には、コッレッジョのフレスコ画「聖母被昇天」が描かれています。

その隣には、サン・ジョヴァンニ・エヴァンジェリスタ教会が。

こちらの中にある

円天井にもコッレッジョの「キリストの昇天」が描かれています。

ちょっと薄暗かったのが残念でしたが、元気をもらいました。

小型車の多いイタリアの街。

こちらまで散策したところで、パルマの中心まで戻ります。


■イタリア出張2012秋⑪ ミラノのドゥオーモ全景

おはようございます。

今日は11月30日(金)、クリニックFの診療日です。

昨日の休診日は工学部大学院で追加実験と論文校正の作業をしてきました。

論文のディフェンスの文章作成だったのですが、帰宅は夜12時近かったです。

さすがに僕も疲れましたが、それ以上に教授には夜遅くまでお世話になってしまい、恐縮してしまいました。心から感謝です。

出張が続く中、何とか本日締め切りの文章校正を終えることができて、一安心といいたいところですが、続いてもう一報の投稿中の論文を直し、さらに来年2月にサンフランシスコで開催される工学系レーザー学会のプロシーディングスも英語で仕上げなければなりません。

フルペーパーの半分ぐらいの量ですが、英語での文章は大変ですね。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は先週訪れたイタリアはミラノの話が続きます。

*******************************************

ミラノのドゥオーモは14世紀後半に建築がはじまりました。完成したのは19世紀 ナポレオンの時代になってから、ということですから大変な年月がかかっています。

ミラノに来るたび訪れる場所のひとつ。荘厳な雰囲気がいいですよね。

ちょうど日曜日でしたので、ミサがありました。

この大聖堂で鳴り響くパイプオルガンは、神の声そのものですね。

音楽をはじめとした西洋文化とキリスト教会は切っても切れない関係にあると思いますが、CDがなかった時代には、さぞかし衝撃を与えたのだろうと容易に想像できます。

このドゥオーモは、天井にも上れることをご存知ですか?

ファサード左手に登り口があります。

135本あるという尖塔。

こちら、ドゥオーモの屋根から見たミラノの街です。

さて、この日の午後12時に、ミラノ駅を出る電車に乗らなければなりません。

こちら後ろ側のビュー。

暫しミラノとはお別れです。


2012年12月7日 一般向けの講演のお知らせ GRACE UNION 中国飯店三田店 

来たる12月7日、夜18時より、国際的共創型プライベートコミュニティ「GRACE UNION」という会のチャリティークリスマスパーティー&セミナーで、招待講演をさせていただくことになりました。

プレスリリース

場所は中国飯店三田店。

僕に与えられた題目は、

「米国レーザーアンチエイジング医療の最先端と株式会社のアンチエイジング市場参入」

についてです。

いつもは専門医、医師向けに講演をする機会が多いのですが、今回は一般の方が対象です。申し込みがあれば、どなたでも参加可能だそうです。

最先端米国レーザー医療の現状について講演させていただいたのち、新たな健康・アンチエイジング商材開発や、アンチエイジング・レーザークリニックを新規に経営したいという企業経営者の方を対象に、その参入ノウハウと、株式会社のアンチエイジング市場参入のメリットとデメリットなどについて、経営面についても講演させていただこうと思っています。

興味深い講演になるように頑張りますね。

■チャリティークリスマスパーティー&セミナー概要

日時  2012年12月7日 18:00-21:00

対象  GRACE UNION会員・ご家族、入会希望者

場所  中国飯店三田店

東京都港区芝5-13-18

03-3798-1381

申込  専用の応募フォームより必要事項を記入の上、ご応募下さい。

応募フォームは下記のURLから詳細ページへお進み下さい。

https://grace-union.net/
参加費 7,500円


■イタリア出張2012秋⑩ ミラノの紅葉 ミケランジェロの4つの彫刻「ピエタ」

おはようございます。

今日11月28日(水)はクリニックFの診療日です。

昨日、京都まで紅葉狩りに出かけられた患者さんの話をお聞きしました。

今は一番綺麗な季節なのでしょうね。

僕自身、京都にはご縁があると思っているのですが、ちょうど秋の学会シーズンと重なっていることもあって、なかなか紅葉の季節に行くことができません。

一度だけ桜の季節に滞在できたことはあったのですが、これは見事でしたね。

最近は温暖化の影響からか季節の感覚も曖昧になり、この日本も「東南アジアか」と思うような気候を感じることもありますが、それでも世界の気候を全体的に考えると、日本のように森林が多く、約3ヶ月おきに春夏秋冬が綺麗に分かれる国はないと言われています。

他国では、南半球のニュージーランドぐらい。

地中海気候では、夏が終わったかと思うと、あっという間に葉が落ちて冬になってしまいます。

ホテルの「Four Seasons」という名前は、四季への憧れを兼ねた意味合いもあるのですよね。

ちなみにクリニックFで使用している肌のメンテナンスに必要なレーザー/光治療機器のパワー設定も、過去の治療結果の統計に基づいて季節ごとに変えています。

季節によって肌も変わります。同じ人の肌でも、です。

 

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は先週訪れたイタリア・ミラノでの話。

イタリアでは貴重な、短い秋の写真です。

どうぞお楽しみください。

**********************

こちら、大聖堂から続くヴィットーリオ・エマヌエーレ2世通り。

日本の旗も観ることが出来ました。

そして高級商店街のモンテナポレオーネ通り。

この道を歩くと、ミラノの景気がよくわかります。

この通りを歩く時に観ることが出来る、ふとした脇道の光景が好きです。

僕はメトロに乗って、スフォルツェスコ城に向かいます。

この城の美術館では、ミケランジェロ(英語名はマイケル・エンジェルです)が生涯に4つ作った彫刻「ピエタ」うちの、最後の作品を観ることが出来るのですが、こちらは過去のピエタブログをご覧ください。

この城の先にはセンピオーネ公園という、大きな公園があるのです。

こちらで紅葉が観られるはず。

予想通り、日本とはちょっと趣が違いますが、イタリアの紅葉を観ることが出来ました。


ニキビ跡の治療を補助する 画期的な新型ビタミンC  

おはようございます。

今日11月27日(火)もクリニックFの診療日です。

 

クリニックFには引き続きニキビ跡のより効果的な治療法を求めて、全国各地はもちろん、時に海外からも患者さんがやってきます。

フラクショナルレーザーの進歩により、より現実的にニキビ跡が良くなっていくのを患者さん自身もご実感されますので、治療に通うのも楽しくなってくるようですね。

そうした姿を見ると僕も嬉しくなります。

フラクショナルレーザーによる治療は、肉眼ではほとんど見えない無数の穴を肌に空けていき、皮膚自体を若返らせていくという方法をとるわけですが、治療直後から穴がふさがるまでの間、何を皮膚に乗せて皮膚を保護するか、そしてどんな栄養を経皮吸収させるのか。

これは僕にとっても長年の課題でした。

○皮膚への刺激を考えると、ローションやクリーム、乳液よりもジェル・タイプが望ましい。

○そしてこのジェル基材に、ビタミンCやフラーレンといった皮膚の再生と抗酸化を補うものを有効成分として、皮膚に確実に効果のある量を均衡を図りながら入れたい。

○しかしながら、ジェルにビタミンCを入れるとアルカリに傾き、pHを弱酸性に安定させられない。

こうした課題がざっとあるわけですが、いずれのポイントをすべてひとつでクリアする、ということができなかったのです。

それが、今回すべてクリアできるジェルを製造・処方できるようになりました。

ご覧のように、爪が立ってきれいな器材です。

肌のコラーゲンを作るため、さらにニキビの原因を除去するために、高い抗酸化能力を持ち、コラーゲンの構成要素ともなるビタミンC(アスコルビン酸)が利用されてきたことはよくご存じだと思います。

ビタミンCは体内のタンパク質を構成するアミノ酸の1つであるヒドロキシプロリンの合成に必須であるため、これが欠乏すると組織間をつなぐコラーゲンや象牙質、骨の間充組織の生成と保持に障害を受けるのです。

コロンブスの大航海時代、船に乗って数か月経過すると、体から出血して死に至るという壊血病という病気が流行りました。

この壊血病(英: scurvy 独: Skorbut)を治療するために発見されたのが、レモンなどの果汁に含まれるアスコルビン酸(ビタミンC)でした。

スコルビックに否定冠詞のAをつけたというわけです。

アスコルビン酸の肌への効能は、

1.抗炎症、抗酸化作用

2.抗ニキビ作用

3.コラーゲン新生作用

4.抗しわ(細胞外マトリックス構築作用)作用

5.美白(メラニン生成抑制による)作用

6.テロメア遺伝子短縮化抑制作用

などととても多く、外用剤に配合したいファーストチョイスの原料なのですが、このアスコルビン酸は、安定しにくい物質で、様々な複合体や前駆体が化粧品に使用されてきました。

90年代には「アスコルビン酸グリコシド」という化合物が使用されました。

しかしながら2000年度の日本皮膚科学会で、アスコルビン酸を分離、活性化させるためのグルコシダーゼが人間の肌にはないことが指摘されます。ラットの肌にはグルコシダーゼがありますので、動物実験ではよい成績が出ていたのです。

その後2000年に入ってから、「リン酸型ビタミンC(APS)」という物質が注目を浴びました。これは(VC-phoshate Na)というもの。真皮層に入る際に、リン酸基が外れて活性化しますので、ニキビの肌の治療に非常に効果がありました。現在でも使用している施設があるようですが、ナトリウムやマグネシウムを含んだ、化学的には塩の形をしているため、乾燥感が強いのです。

この弱点に注目したのがAPPS(VC-phoshate Palmitate Na)や、VCP-IP(VC-phoshate isopalmitate Na)のような脂質エステル化したビタミンCです。上記のAPSに飽和脂肪酸であるパルミチン酸を加えたものがAPPS。上記のAPSに飽和脂肪酸であるイソパルミチン酸を加えたものがVCP‐IP。というわけです。

しかしながら、これらの器質も安定性が悪かったり、ナトリウムを含むために処方が難しかったりしました。

これを改善したのが新型ビタミンC。

ビタミンCの器質をグリセリン構造としており、クリニックFでもテストをしてきたのですが、これが器材としては非常によいのです。

すでに何人もの患者さんにお使いいただいていますが、結果は上々。ニキビ跡の患者さんだけでなく、マドンナリフトでアンチエイジングを図りたい方や、RF系の機器を使用されているアトピー性皮膚炎の方などにも好評を頂いています。

 


カテゴリー