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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑰ 会場へはネヴァ川を越えて

エルミタージュ劇場まで歩いていくと、受付で言われたのは

「今日は劇場で公演はないですよ。」

の一言。

つまり、僕たちは会場を間違えたのです。

しかし、迫る開演時間。会場に急がねば。けれど、ここでないのだとしたら、ではどこに??・・・慣れないサンクトペテルブルグの街で、地理感がまだありません。

受付の人にチケットを見せても、自分にもこの場所はよくわからない、とあっさり言われてしまいます。

英語がよく理解できないようでしたが、こちらもこうなると必死です(苦笑)。

地図を広げ、

せめて、この劇場がどのあたりにあるか教えてもらえないか?

と食い下がると、

たぶんこのあたりじゃないか

と、地図の上を指差します。

どうもネヴァ川の今いる場所に対して、対岸にある住所のようだ、ということがここでわかりました。

あと開演まで15分もありません。

タクシーを見つけに表に出ます。

対岸に歴代のロシア皇帝の墓があるペトロハヴロフスク聖堂が見えますが、地図によると劇場は対岸の、この聖堂のはるか右の方角です。

 

何とかタクシーをつかまえて、劇場に向かいます。

ただ、こちらのタクシーは、旅行客だとわかると法外な金額をとろうとするのですよね。

地下鉄で移動するなりして、いつも気を付けていたのですが、今回は急を要しましたので仕方がありません。

ようやくタクシーを見つけて乗ったところで、このタクシードライバー。

タクシーメーターを倒してくれと言っても、わからないふりをして倒さない。

最終的に3kmぐらい走ったでしょうか。

請求された金額は、車で30分以上離れた空港まで支払う料金です。

値段交渉しても

「タクシードライバーは俺だ。俺が言った金額を支払うべきだろう!?」

と逆切れされ、時間もなかったので、結局彼の言うままの料金を支払いました…。

まあ海外ですとこういったこともあります。

ロシアの場合は、体に危害がなかっただけでも良しとしなければならない場合もあると聞きますしね。


四ツ谷でボサノヴァ

今日7月30日も、クリニックFの診療日です。

今日で7月の最後の診療ですが、月日が経つのが早いですね。

閑話休題。

今週、ある打ち合わせで四ツ谷のサッシ・ペレレというお店に行ってきました。

四ツ谷に長年職場がありながら、このお店のことを知らなかったのですが、ボサノヴァ歌手の小野リサさんのお父さんがやっているという、ブラジル料理店なのですね。

もう20年以上もやっているのだそう。

僕はガーリックステーキを注文しましたが、なかなかの美味。

ちょうどこの日はボサノヴァのライブもやっていました。

日によってはサンバダンサーが出てきて、皆で踊りながら

盛り上がるときもあるようで、また行ってみたいと思います。

良いお店を教えてもらいました。

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑯ サンクトペテルブルグでイタリアン

おはようございます。今日7月29日もクリニックFの診療日です。

8月が目の前に迫ってきましたが、天気は梅雨のような雨雲ですね。昨日の湿度、日本も東南アジアのようになってきましたよね。

さて、7月中に今月訪れたロシアの「新国際学会周遊記」を終わらせてしまおうと思います。

どうぞおつき合いください。

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この日はもう1つバレエの演題の題目の予約をしていました。

チャイコフスキーの「白鳥の湖」です。

インターネットの情報では、公演会場は「エルミタージュ劇場」とのことでしたので、エルミタージュ美術館の近くで食事が出来るところを探します。

ちょっと小綺麗なお店を見つけました。

ひとつのお店でなぜか、イタリア料理と日本料理、どちらも出すというお店です。

お寿司を中心とした日本料理もありましたが、過去の経験から日本料理を注文する勇気がなく(笑)、メニューが充実していたイタリアンを頼みました。

つい10日前まで本場イタリアのトスカーナで良い料理を頂いていたので、あまり期待せずに食べ始めたのですが、これが本当においしい。

チーズも素晴らしかったですし、

リゾットは絶品でした。

ヨーロッパのほぼ全ての国に滞在したことのある僕ですが、たいていが仕事ですので食にこだわるにも限界があります。おいしいレストランを事前に調べて予約して・・・なんていう余裕はとてもありませんので、たいていふらりと入れるお店になります。

そんな中で、こんなにおいしい料理を出張中に食べられたのは、イタリアかフランス以外では初めてかもしれません。

良い海産物がとれるので、料理の基礎ができているのでしょうが、皇帝文化が長く栄えた街は、食文化も発達するのでしょうか?

2年前にこの地に来た時も美味しくて驚いたのですが、ロシアでの食事のクオリティ。

驚きです。

こらから舞台鑑賞という高揚感と、おいしい料理にビールと赤ワインで気分も上々、会場が近いこともあってついつい開場時間直前まで研究者仲間と飲んでしまいました。

ところが歩いてエルミタージュ劇場に移動してみると・・・

ハプニングです。

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑮ 2nd Continental Congress of Dermatology of the International Society of Dermatology 第2回大陸皮膚科会議

サンクトペテルブルグでは、この時期、もう一つ皮膚科学会が開催されていました。

「2nd Continental Congress of Dermatology of the International Society of Dermatology」と名づけられています。

世界皮膚科学会開催の第二回大陸皮膚科会議という、ロシアとヨーロッパの医師たちが集まる会議です。

僕はこの学会の情報を、直前のイタリア出張で仕入れたので、学会の開催場所を見に行くことにしました。

日本では全く情報がありませんでしたね。

場所は「タウリヤ宮殿」という、サンクトペテルブルグ市内の施設でした。

地下鉄の駅から歩くと、タウリーチスキー公園という大きな市民公園の中を通ってこの会場に行けそうです。

タウリーチスキー公園は、観光客がいかないような場所にありますが、とても綺麗な公園でした。

地元の人たちがベビーカーに子供を乗せて行く場所なのでしょうね。

すこしニューヨークのセントラルパークに似ていますね。

公園を通り抜けて、このような大通りを歩いてゆきます。

通りの向こうには、ロシア教会風の綺麗な建物も見えますね。

この大通りを歩いて15分ぐらい

通り右手に宮殿のような施設が見えてきました。

どうやらここが学会会場のようです。

こちらのテントがレジストレーションでしたが、ちょっと登録して入る残り時間はなさそうでしたので、ここで引き返すことに。

受付に立っている人たちに、英語で話しかけたのですが、僕らは英語は話さないので他の人を呼んでくると言われました。

国際学会なのに....(苦笑)。

英語が話せる人に、日本から来た医師だけれど、ちょっと中を見せてくれないかと交渉しましたが、レジストレーションが必要だと言われてしまいました。

まあその通りなんですが、1時間も中にいることの出来る時間が無かったので、諦めました。

多くの医師たちが会場に入ってゆきましたが、彼らが話している言葉はスラブ系の言語でした。ラトヴィアやベラルーシ、ウクライナなどの旧ソ連の国々の医師も含まれているのでしょう。

ただ、発表の演題は英語で行われている様子。

皮膚科系の学会ですので、来年にでも演題を出して参加してみようと思いました。

 


2011年7月ロシア出張・フラーレン国際学会⑭ 1996年度ノーベル化学賞受賞により

おはようございます。7月27日、今日もクリニックFの診療日です。

今日は診療の合間に書籍の取材が入って忙しくしていますが、頑張ってゆきたいと思います。

さて、僕の新国際学会周遊記は、今月訪れたロシアの話です。

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この日も学会会場に向かいます。

朝ホテルで、今回の発表で自分の名前が載るJAAD(米国皮膚科学会誌)の文献を確認。

一番下にFujimotoの文字が見えますか? 写真だとわかりづらいかもしれませんね。

地下鉄の駅を降りると、この日は晴天で汗ばむぐらいの陽気です。

地下鉄の駅から学会会場となる大学までは、15分ぐらい歩かなければなりません。

こんな感じの道を歩いてゆきます。

天気が違うと大学のイメージも変わりますね。

近くにいた学生さんに声をかけて、写真を撮ってもらいました。

ちなみにこのナノカーボン(フラーレン)学会は、1993年からロシアで開催されています。

1985年に最初に発見されたのは、炭素原子60個で構成されるサッカーボール状の構造を持ったC60フラーレンですが、この発見により、ライス大学のリチャード・スモーリー博士、ロバート・カール博士、そしてサセックス大学のハロルド・クロトー博士が1996年度のノーベル化学賞を受賞しました。

ちょうどノーベル賞の受賞が決まる前後からこの学会が立ち上げられたのでしょうね。

昨日貼られていなかったポスターもあります。

一通り、会場の発表を確認して、このナノカーボン(フラーレン)分野でどのような研究が世界でなされているか俯瞰します。

国際学会の演題の中には、まだ論文となっていない研究発表も沢山あり、次の研究のヒントが含まれていることが多いのです。

一通り、演題を確認した後、会場後にします。

実はこの時期、このサンクトペテルブルグでヨーロッパ大陸系の皮膚科学会が開催されていると、つい先月訪れたイタリアのレーザー会社のDEKA社のマウロから情報を聞いていたのです。

場所を確認すると地下鉄で移動できそうです。

 


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