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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

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At Hotel de Crillon~クリヨンのだまし絵

さて、またパリ出張記にしばし戻ります。

パリに行くと、感動してしまうこと、感激してしまうことに、街を歩いているだけでいくつも出逢います。

その内の1つが、補修工事。

古い建物がそのまま残っているこの街で、大きなブランドや企業がRestoration=復旧や補修工事を行うとき、または店舗の変更や移動があるとき、その工事期間中街の美観を崩さないよう、様々な配慮がとられます。

工事期間のためだけに設けられた「だまし絵」のようなもので現場を覆っているものには、芸術の域に達しているものも多く、見惚れてしまうのです。

去年来た時は、確かプラダが工事中でこれも見事だった記憶があります。

そして今年、感動して毎日この場所を通るたびついつい目を奪われてしまったのが、コンコルド広場のこちら。

パリが誇る5つ星ホテル=ホテル・クリヨンです。

もう少し寄ってみましょう。

わかりますか?

ファッサード(建築物の正面)に施された見事な「だまし絵」。これなら景観を壊さないどころか、期間中楽しめてしまうくらいですよね。

クリヨンのホームページを見ると、このレストレーションに関してこんな記述がありました。

「According to Mr.Etienne Poncelet,Head Architect and Chief Inspector of Historical Monuments,”this is a feat of architectural microsurgery which will require high precision engineering work and expertise in town planning.We will use a balance of technology and tradition to reveal the true beauty of Hotel de Crillon”」

12ヶ月かけて補修されるそうです。

 


今年の運勢は

ブログでは今月初旬に訪れたパリ出張記が続いていますが、僕自身は東京・四谷にいて、今日も朝からフラクセル3やサーマクール、e2など照射しています(笑)。

来週の後半からまた米国皮膚科学会AADに参加するためアメリカ出張ですので、近々の御来院を御予定されている方はその前にいらして頂けるとありがたいです。(すみません!)

さて、毎年恒例 僕の運気を占う(?)お年玉年賀はがきの抽選結果が昨日出ました。

今年の当選結果は・・・

去年と同じ 5枚。

去年2010年はとても良い年でしたので、今年も良い年になるかな?

頑張ります!

 


シャンゼリゼ劇場 シルヴィ・ギエムの「Eonnagata」

パリの夜も三日目、この日は夜にアヴェニューモンテーヌのシャンゼリゼ劇場まで、シルヴィ・ギエムのバレエを観に行く予定を組んでいました。

実はバレエを熱心に観始めたのは、ここ数年のこと。以前はあまりバレエの舞台を観るのが得意ではありませんでした(苦笑)。

というのも、バレエ・ダンサーを目の前にすると、長い年月をかけて丹念に造り上げられた肉体の、筋肉や骨、内蔵等にかかる様々な「負荷」のようなものに意識が行ってしまい、医師目線で観てしまうものですから、ストーリーや音楽、その優美さといったものに集中しきれないところがあるような気がして、あえて避けていたところがあったのです。

一種の職業病、といったところでしょうか。

でも、このところ、鍛えられた肉体だけが持つ能力をいかんなく発揮されるバレエの、その芸術性を観る「目」のようなものがだいぶ肥えてきたような感覚があり、機会があるときに少しずつ観るようになりました。

すると間もなく、オペラやクラシック音楽では観る事のできない、体だけで物語を表現する技術が本当に素晴らしいな・・・と、遅ればせながらバレエのファンになってしまったのです。

そんな僕が、一度観たいと思っているバレエ・ダンサーのひとりに、シルヴィ・ギエムがいました。

フランス・パリ生まれの、「100年に一人の逸材」といわれるバレエダンサー。19歳にして、パリ・オペラ座バレエ団の芸術監督ルドルフ・ヌレエフより最年少エトワールに任命されるも、契約と束縛の問題で5年後に退団。

当時は「フランスの国家的損失」とまで言われた、といいます。

その後はイギリスのロイヤルバレエ団に舞台を移し活躍し、さらに多くのファンを魅了。フリーとして日本に何度も訪れている親日家としても知られています。

今回のパリ滞在中、そんな彼女が主演を務める舞台のチケットをとることが出来ました。

昨年までロンドンで公開されていた「Eonnagata」が2010年12月29日から2011年1月14日にかけて開催されていたのです。

こちらが街にも貼ってあったポスター。

この日はあいにくの雨。それでもシャンゼリゼ劇場は、この演目とギエムを楽しみに見に来た人たちで、この通りの大盛況。

中も大混雑です。

 

 

さて、国際学会周遊記恒例。劇場内部の写真です。

赤い椅子に気持ちが高揚してきます。

 

 

 

 

「Eonnagata」はフランス語で台詞が話されたので、舞台はよくわからなかったのですが、購入したパンフレットのフランス語をなんとか解読すると、実在したChevalier d’Eonという男性外交官の一生を描いたもののようでした。

あるときから女性(スパイ)として生活したという人物。

Youtubeでロンドン公演の画像も見つけましたよ。

この人物を、シルヴィは本当にその肉体と踊り、表情だけで見事に表現していました。

舞台はシルヴィの超人的な踊りと、日本芸能の要素が多く含まれるストーリーが挿絵のように入り込む現代のパフォーマンスでしたが、以前に公演されたロンドンでもとても好評で、パリに凱旋したというわけです。

ふと思いついて、題名のやけに母音が多い不思議なアルファベット

フランス語かと思っていたのですが、

「Eonnnagata」を目で追ってみると、「E女形」って書いていますよね。

なるほど(笑)、日本を舞台とした女形を演じた男性についての舞台ですね。

パリジャンにとっては、いろいろな謎が含まれている題名だったようです。

皆舞台に満足して楽しそうに帰ってゆきました。


シャンゼリゼ、アヴェニュー・モンテーヌ

パリ滞在三日目の夜は、シャンゼリゼ劇場で上演される舞台のチケットをとっています。

向かう道すがら、夜のシャンゼリゼ通りを歩きます。

遠くに凱旋門。

振り返ると観覧車が。

青いシャンゼリゼに対して、アヴェニューモンテーヌは赤。合わせて、トリコロールになっているんですね。

アヴェニュー・モンテーヌは僕の好きな道です。

シャンゼリゼ劇場に向かって歩いてゆくと、遠くにみえるエッフェル塔。

さて、シャンゼリゼ劇場が見えてきました。

 


ポン・デザール

こちらの橋は、ポン・デザール(芸術橋)といわれている橋です。

ルーヴル美術館のシュリー翼の真横からセーヌ川を渡り、フランス学士院に向かう橋です。

横を見ると、シテ島がよく見えるのでお気に入りです。

反対側には、こんな光景が。

こちらは遠くにエッフェル塔が見えるアングル。

さらにこちらの橋にも沢山の鍵が付いているのです。

写真の右側、僕の後ろに見えるのが、その鍵。ちょっとわかりづらいかな?

さて、この橋を渡るときに、ちょうど日没になりました。

幻想的なパリの夕暮れを見てください。

素人でも良い写真が撮れる、それもパリの良いところです(笑)。


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