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レディエッセ講習会

この日の午後は、カルフォルニア・パシフィック・メディカルセンターに伺いました。法令線(鼻唇溝)を浅くしたり、あごや鼻の輪郭を整えるいわゆるプチ整形に使われる、ヒアルロン酸やコラーゲンなど「充填剤(フィラー)」の一種であるハイドロキシアパタイト(レディエッセ)の講習会があったのです。

この総合病院は1875年にできたサンフランシスコでも最も古いもの。

レディエッセを5年以上販売しているバイオフォーム社が、今回は経験ある二人のドクターを招いてこの場所でトレーニングを行います。

このトレーニングはどの部位にどのぐらいの量を、どの方向に打つか、という基礎をプレゼンテーションで学んだ後、

施術者が実践するというもの。

他の医師が実際に患者さんに施術する場面は、何度見ても勉強になります。

しかし、国内外でこういった施術を見るたびに思うのですが、日本人の医師はやっぱり器用という点でずば抜けていますね(笑)。

たとえば僕だったら、フィラー注入を行う際、左手を使うことはもちろん、注射器を持っている右の三本の指以外の、つまり右手の薬指や小指を独立して使って、肌を押さえたり伸ばしたりしながら注射を行います。

しかし、こうして海外で様々な国からやってきた医師の施術を見ると、母国では有名だったり経験ある医師の場合が多いにも関わらず、彼らは両手の指を独立して動かして注射をする、ということができないのです。

米国でフィラー専門のクリニックを日本人がつくったら、絶対に人気のクリニックになると思いますよ。

アジア人、中でも特に日本人は器用な人が多いですよね。なぜなのでしょう?

元々勤勉でコツコツとひとつのことを忍耐強くやり続ける、という日本的な「職人気質」もあると思いますが、アジア人は箸を持つ文化であるということもありますよね。では、そのアジアの中でも他の国と日本人とで違う点はどこかと言えば、ピアノもあるのかな、と今回考えたりしました。

最近はまた事情がちょっと違うかもしれませんが、日本人の僕たちの世代は、子供時代に親がピアノを習わせたり、学校で鍵盤に触れることが日常の中にありました。大きなピアノを弾いたことはなくても、オルガンやピアニカで指を動かした経験はありませんか?

僕もピアノを弾くのですが、今思えば、子供の時から左右の指を独立して動かす練習として、ピアノは脳にもとてもよい訓練になったのではないでしょうか?

話がちょっと脱線してしまいましたね。

さて、当日は様々な地域から沢山のドクターが参加しました。日本の顔見知りのドクターも何人かいらっしゃいましたよ。

講師のDr.Weschlerと写真を撮りました。

最後にレディエッセの販売元であるバイオフォーム社から修了証書をいただいて帰りました。

色々と勉強になりました。


カルフォルニア・パシフィック・メディカルセンターの講師 Dr.Weschlerと

この日の午後は、カルフォルニア・パシフィック・メディカルセンターに伺いました。法令線(鼻唇溝)を浅くしたり、あごや鼻の輪郭を整えるいわゆるプチ整形に使われる、ヒアルロン酸やコラーゲンなど「充填剤(フィラー)」の一種であるハイドロキシアパタイト(レディエッセ)の講習会があったのです。

この総合病院は1875年にできたサンフランシスコでも最も古いもの。

レディエッセを5年以上販売しているバイオフォーム社が、今回は経験ある二人のドクターを招いてこの場所でトレーニングを行います。

このトレーニングはどの部位にどのぐらいの量を、どの方向に打つか、という基礎をプレゼンテーションで学んだ後、

施術者が実践するというもの。

他の医師が実際に患者さんに施術する場面は、何度見ても勉強になります。

しかし、国内外でこういった施術を見るたびに思うのですが、日本人の医師はやっぱり器用という点でずば抜けていますね(笑)。

たとえば僕だったら、フィラー注入を行う際、左手を使うことはもちろん、注射器を持っている右の三本の指以外の、つまり右手の薬指や小指を独立して使って、肌を押さえたり伸ばしたりしながら注射を行います。

しかし、こうして海外で様々な国からやってきた医師の施術を見ると、母国では有名だったり経験ある医師の場合が多いにも関わらず、彼らは両手の指を独立して動かして注射をする、ということができないのです。

米国でフィラー専門のクリニックを日本人がつくったら、絶対に人気のクリニックになると思いますよ。

アジア人、中でも特に日本人は器用な人が多いですよね。なぜなのでしょう?

元々勤勉でコツコツとひとつのことを忍耐強くやり続ける、という日本的な「職人気質」もあると思いますが、アジア人は箸を持つ文化であるということもありますよね。では、そのアジアの中でも他の国と日本人とで違う点はどこかと言えば、ピアノもあるのかな、と今回考えたりしました。

最近はまた事情がちょっと違うかもしれませんが、日本人の僕たちの世代は、子供時代に親がピアノを習わせたり、学校で鍵盤に触れることが日常の中にありました。大きなピアノを弾いたことはなくても、オルガンやピアニカで指を動かした経験はありませんか?

僕もピアノを弾くのですが、今思えば、子供の時から左右の指を独立して動かす練習として、ピアノは脳にもとてもよい訓練になったのではないでしょうか?

話がちょっと脱線してしまいましたね。

 

さて、当日は様々な地域から沢山のドクターが参加しました。日本の顔見知りのドクターも何人かいらっしゃいましたよ。

講師のDr.Weschlerと写真を撮りました。

最後にレディエッセの販売元であるバイオフォーム社から修了証書をいただいて帰りました。

色々と勉強になりました。


AAD 米国皮膚科学会2009にて

米国皮膚科学会(AAD:American Academy of Dermatology)は今年で67回目の開催となる歴史ある学会です。毎年3月初旬に米国の西海岸、東海岸、南部で順番に開催されるのですが、皮膚科系の学会では世界一の規模を誇ります。

日本でレーザー・光治療を行う医師を皮膚科医と、形成外科を含めた皮膚科以外の科に分けた比率で見ると、それはおよそ2:8と言われています。これは世界でも特殊な例であり、他国でこの比率は完全に逆転します。つまり、米国をはじめとした諸外国でレーザー治療を行う医師は皮膚科医比率が8で、その他の科の医師比率が2となるわけです。

そうした背景もあり、皮膚科学会にはレーザー・光治療に関連する演題がとても多く、機器のリリースに関しても、治療の方法についても、また市場の動向を知る上でも、このAADは最新情報を得るために欠かせないひとつのビッグ・イベントとなっています。

全米ではこのほかに、米国レーザー医学会(ASLMS:American Society for Laser Medicine and Surgery)という学会があります。こちらは4月初旬に毎年開催されるのですが、レーザー医療専門の学会です。今年は29回目、ワシントンDCで開催されます。

多くのレーザー製造会社は、3月のAADか4月のASLMSに標準を合わせて新機種をデビューさせることになります。

ホテルからAADの会場に歩いて行ってみました。

ところが、会場にあまり人がいないのです。

通常はコメディカルの方々合わせて、4万人ぐらいの人出でごった返し、ネームプレートをもらうのにさえ長い列に並ぶような状態なのですが・・・。

今年はガラガラ。

やっぱり不況のせいだということです。全米中から人が集まらないのです。

「100年に一度の不況」を肌で感じてしまいました。

とりあえずネームプレートをもらいます。昨年、何人かの方々のご協力があって、念願のアメリカ皮膚科学会(AAD)の認定医(メンバー)になることが出来ました。

アメリカの医学会のメンバーになるには、日本の学会に入会するよりもはるかに高い、いくつものハードルがあり、ペーパーワークも大変だったので、メンバーの名札を頂いたときには、感無量でしたね。

例年に比べて人が少ないとは言え、技術展示のブースはそれでも盛況です。

広い会場の中で、目当てのレーザー会社を探します。

まず立ち寄ったのは、昨年末に購入したホヤコンバイオ社。

International DivisionのディレクターであるBruce M Byersです。

僕の名札を確認すると、

「Dr.Fujimoto?? もしかして、明後日に本社を見学に来ると言っていた日本のドクターですか?」

と聞いてくるのです。

自分の持っているレーザーの製作会社を訪問すると、企業理念がわかります。

僕は機会があるごとに、会社訪問をしているのですが、今回初めて購入したホヤコンバイオ社の訪問ができるように、アポをお願いしていたのです。

しばらく世間話をしましたが、まだ日本未承認のレーザーの前で記念撮影しました。

ホヤコンバイオ社訪問ブログもこの後書きますので、すこしお待ちください。

昨日訪問したサーマクール+フラクセル販売会社であるソルタメディカル社。

今年のAADデビューの新製品、痩身の機器を前に、CUTERA社の副社長のボブ・シャインと。この僕と一つ違いのハーバード大学出身の工学博士とは、以前からなんとなくウマが合い、学会で顔を合わせるたびに近況を報告し合っています。

超音波で目視しながら、頬の筋膜を引き締めるとの噂の「ウルセラ」。

まだ米国で非公認ながら、フェイスリフトに近い効果があるとのこと。これは興味がありますね。

機器をクリニックFに貸してくださいとお願いしているのですが、残念ながらまだいくつか課題があって叶わずにいます。

もしも本当に効果があるのなら、サーマクールにとって代わるエポックメイキングな機器となる可能性を秘めていますよね。効果を自分の目で確かめたいものです。ただし、施術自体はかなり痛みを伴うようですが・・・。

イスラエルのシネロン社もありました。アジアパシフィック担当のIDOさん。クリニックFにも何度も訪問してくれています。

シネロン社は昨年デビューさせたマトリックスIRを主軸にした、

ギャラクシー(フォトリファーム)の上位に位置する「トリニティ」

という照射方法を推奨し始めました。

トリニティについては先日のブログにも書きましたが、これは今クリニックFでも一番人気の照射法。

直後に体感できる、肌の引き締まり感とモチモチ(?)感、シミが浮き上がってくる様は、ダウンタイムのない、ノンアブレイティブ治療の中では、間違いなく第一選択と言えます。

そして、この新国際学会周遊記でもおなじみのサイノシュア社。

このサイノシュア社の営業の布陣は今回大きく変わってしまいました。

日本人で副社長を務めておられた清水賢治さんがサイノシュアを辞められたのを出国前に聞いてサンフランでの再会を楽しみにしていた僕は非常に複雑な気持ちでいましたが、今回はアジアパシフィックの担当のシンガポール人、Yu Shinjiと再会を果たしました。

今年は5月に中国で講演をしてほしいと言って頂きました。実現したら嬉しいな。


AAD 米国皮膚科学会2009

米国皮膚科学会(AAD:American Academy of Dermatology)は今年で67回目の開催となる歴史ある学会です。毎年3月初旬に米国の西海岸、東海岸、南部で順番に開催されるのですが、皮膚科系の学会では世界一の規模を誇ります。

日本でレーザー・光治療を行う医師を皮膚科医と、形成外科を含めた皮膚科以外の科に分けた比率で見ると、それはおよそ2:8と言われています。これは世界でも特殊な例であり、他国でこの比率は完全に逆転します。つまり、米国をはじめとした諸外国でレーザー治療を行う医師は皮膚科医比率が8で、その他の科の医師比率が2となるわけです。

そうした背景もあり、皮膚科学会にはレーザー・光治療に関連する演題がとても多く、機器のリリースに関しても、治療の方法についても、また市場の動向を知る上でも、このAADは最新情報を得るために欠かせないひとつのビッグ・イベントとなっています。

全米ではこのほかに、米国レーザー医学会(ASLMS:American Society for Laser Medicine and Surgery)という学会があります。こちらは4月初旬に毎年開催されるのですが、レーザー医療専門の学会です。今年は29回目、ワシントンDCで開催されます。

多くのレーザー製造会社は、3月のAADか4月のASLMSに標準を合わせて新機種をデビューさせることになります。

ホテルからAADの会場に歩いて行ってみました。

ところが、会場にあまり人がいないのです。

通常はコメディカルの方々合わせて、4万人ぐらいの人出でごった返し、ネームプレートをもらうのにさえ長い列に並ぶような状態なのですが・・・。

今年はガラガラ。

やっぱり不況のせいだということです。全米中から人が集まらないのです。

「100年に一度の不況」を肌で感じてしまいました。

とりあえずネームプレートをもらいます。昨年、何人かの方々のご協力があって、念願のアメリカ皮膚科学会(AAD)の認定医(メンバー)になることが出来ました。

アメリカの医学会のメンバーになるには、日本の学会に入会するよりもはるかに高い、いくつものハードルがあり、ペーパーワークも大変だったので、メンバーの名札を頂いたときには、感無量でしたね。

例年に比べて人が少ないとは言え、技術展示のブースはそれでも盛況です。

広い会場の中で、目当てのレーザー会社を探します。

まず立ち寄ったのは、昨年末に購入したホヤコンバイオ社。

International DivisionのディレクターであるBruce M Byersです。

僕の名札を確認すると、

「Dr.Fujimoto?? もしかして、明後日に本社を見学に来ると言っていた日本のドクターですか?」

と聞いてくるのです。

自分の持っているレーザーの製作会社を訪問すると、企業理念がわかります。

僕は機会があるごとに、会社訪問をしているのですが、今回初めて購入したホヤコンバイオ社の訪問ができるように、アポをお願いしていたのです。

しばらく世間話をしましたが、まだ日本未承認のレーザーの前で記念撮影しました。

ホヤコンバイオ社訪問ブログもこの後書きますので、すこしお待ちください。

昨日訪問したサーマクール+フラクセル販売会社であるソルタメディカル社。

今年のAADデビューの新製品、痩身の機器を前に、CUTERA社の副社長のボブ・シャインと。この僕と一つ違いのハーバード大学出身の工学博士とは、以前からなんとなくウマが合い、学会で顔を合わせるたびに近況を報告し合っています。

超音波で目視しながら、頬の筋膜を引き締めるとの噂の「ウルセラ」。

まだ米国で非公認ながら、フェイスリフトに近い効果があるとのこと。これは興味がありますね。

機器をクリニックFに貸してくださいとお願いしているのですが、残念ながらまだいくつか課題があって叶わずにいます。

もしも本当に効果があるのなら、サーマクールにとって代わるエポックメイキングな機器となる可能性を秘めていますよね。効果を自分の目で確かめたいものです。ただし、施術自体はかなり痛みを伴うようですが・・・。

イスラエルのシネロン社もありました。アジアパシフィック担当のIDOさん。クリニックFにも何度も訪問してくれています。

シネロン社は昨年デビューさせたマトリックスIRを主軸にした、

ギャラクシー(フォトリファーム)の上位に位置する「トリニティ」

という照射方法を推奨し始めました。

トリニティについては先日のブログにも書きましたが、これは今クリニックFでも一番人気の照射法。

直後に体感できる、肌の引き締まり感とモチモチ(?)感、シミが浮き上がってくる様は、ダウンタイムのない、ノンアブレイティブ治療の中では、間違いなく第一選択と言えます。

そして、この新国際学会周遊記でもおなじみのサイノシュア社。

このサイノシュア社の営業の布陣は今回大きく変わってしまいました。

日本人で副社長を務めておられた清水賢治さんがサイノシュアを辞められたのを出国前に聞いてサンフランでの再会を楽しみにしていた僕は非常に複雑な気持ちでいましたが、今回はアジアパシフィックの担当のシンガポール人、Yu Shinjiと再会を果たしました。

今年は5月に中国で講演をしてほしいと言って頂きました。実現したら嬉しいな。

ちなみに今年一番大きなブースを構えていたのは、ボトックスのアラガン社でした。


フィッシャーマンズワーフのシュリンプサンド

翌朝、起きてみるとこの通りの晴天。

この日最初の予定まで2時間ばかり時間があったので、フィッシャーマンズワーフまで食事に行くことにしました。

サンフランシスコといえば数多い坂を登るため、歩くのはちょっと厳しい。ケーブルカーを使わない手はありません。

一日券を購入して移動することに。

トコトコと坂を登るケーブルカーに乗ると、

「サンフランシスコに来たんだなぁ」

と思うのです。

そして途中にはこのビュー。

世界で一番曲がりくねった坂「ロシアン坂」からコリタワーを望むことができるのです。

ここではいつもケーブルカーが、観光客のためにいったん停止してくれます。

約15分余りでフィッシャーマンズワーフに着きました。

ここは、新鮮な魚介類が多く、いつも人でにぎわっているのですが、まだついた時間が早かったため人はまばらです。

僕はクラムチャウダーとシュリンプ&ロブスターサンドを買って、港で食べ始めました。

すると、餌を欲しがるカモメ達が次から次へと寄ってくるのです。

ついつい面白くて、沢山あげてしまったら、自分の分がほとんどなくなりロブスターがあまり食べられませんでしたよ(笑)。

波止場の先には、クリントイーストウッドの映画「アルカトラズからの脱出」で有名になったアルカトラズ島が見えます。

サンフランシスコの港は日本と違って異国情緒が漂いますよね。

僕の大好きな場所の一つです。

 


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