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新しい注入剤(フィラー)・レディエッセ

先日、米国シカゴから、新しいフィラーを利用しているドクター達がクリニックFを訪れてくれました。

今までも

ヒアルロン酸 (低分子・高分子・天然・人工など)

コラーゲン (ヒト・牛)

アガロース

・・・などなど多くの注入剤が開発、利用されてきました。

今回の新しいフィラー「レディエッセ」の一番の特徴は、歯科治療などに使用する、ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)が主原料だということです。

過去の研究によると、上記の三つの製剤に比較して、肉芽腫を生成する比率が極めて低いということ。

作用時間が通常のヒアルロン酸の倍以上(1年半から2年)あること。

ヒアルロン酸に比較して、より細かい輪郭形成が可能。

などの優位性があるのです。すでに海外では60万本の出荷がなされ、臨床利用されているそうです。

向かって僕の右が Dr.Ashish Bhatia 左がDr.Jeffery Hsuです。

彼ら二人の医師たちは、この製剤を利用してもう5年以上臨床を積んでいて、僕の多くの疑問点にも納得できる答えをもらうことができました。

パーレーンやハイラフォームプラス。サージダームなど、法令線や、顎や鼻のラインを変化させ、輪郭形成する高分子型ヒアルロン製剤と競合するとは思います。

実際に何人かの患者さんに注射してみると、皮下に注射した後に数時間は可動性が高く、いままでの製剤と比較しても、より細かく、ディテールにこだわった輪郭形成ができるので、とても好印象です。

今後は米国CUTERA社の販売網を通して、日本でも大々的に販売をしてゆくそうですが、非常に展開が楽しみです。


Dr.Ashish Bhatia Dr.Jeffery Hsuと

先日、米国シカゴから、新しいフィラーを利用しているドクター達がクリニックFを訪れてくれました。

今までも

ヒアルロン酸 (低分子・高分子・天然・人工など)

コラーゲン (ヒト・牛)

アガロース

・・・などなど多くの注入剤が開発、利用されてきました。

今回の新しいフィラー「レディエッセ」の一番の特徴は、歯科治療などに使用する、ハイドロキシアパタイト(リン酸カルシウム)が主原料だということです。

過去の研究によると、上記の三つの製剤に比較して、肉芽腫を生成する比率が極めて低いということ。

作用時間が通常のヒアルロン酸の倍以上(1年半から2年)あること。

ヒアルロン酸に比較して、より細かい輪郭形成が可能。

などの優位性があるのです。すでに海外では60万本の出荷がなされ、臨床利用されているそうです。

向かって僕の右が Dr.Ashish Bhatia 左がDr.Jeffery Hsuです。

彼ら二人の医師たちは、この製剤を利用してもう5年以上臨床を積んでいて、僕の多くの疑問点にも納得できる答えをもらうことができました。

パーレーンやハイラフォームプラス。サージダームなど、法令線や、顎や鼻のラインを変化させ、輪郭形成する高分子型ヒアルロン製剤と競合するとは思います。

実際に何人かの患者さんに注射してみると、皮下に注射した後に数時間は可動性が高く、いままでの製剤と比較しても、より細かく、ディテールにこだわった輪郭形成ができるので、とても好印象です。

今後は米国CUTERA社の販売網を通して、日本でも大々的に販売をしてゆくそうですが、非常に展開が楽しみです。


ユダヤ人に多い病気

そういえば、イスラエル出張中にふと思い出したのですが、実は最近日本人にも増えているある疾患で、イスラエル人に多く見られるものがあることを御存知ですか?

実はユダヤ人に多い病気はいくつもあります。腸の疾患であるクローン病や潰瘍性大腸炎。血管の疾患であるバージャー病(TAO)などなど。

そんな中、日本人にも増えている疾患として最も注目すべきは「多血症」です。

多血症とは、赤血球増多症とも呼ばれ、血液中の赤血球量が正常範囲を超えて増加した状態です。

血液の粘稠度が増すため、頭痛・眩暈などの非特異的な中枢神経症状や高血圧が出現する他、脳梗塞・心筋梗塞などの原因にもなり得ます。

治療法としては、赤血球の増加によるものの場合、心筋梗塞・脳梗塞などの合併症を回避するとともに、自覚症状を軽減する目的で「瀉血(しゃけつ)」が行われます。

瀉血とは、血液を抜いて赤血球濃度を薄めるもので、これにより粘度が高まらないようになるのですね。

一般には高地で生活を続けると、反応性に多血症となることがあります。

しかしながら、この多血症に「真性多血症」と呼ばれるものがあります。これは、骨髄原発の白血病類縁疾患であり、化学療法の適応となるのですが、これがユダヤ人に発症することが多い病気なのです。

真性多血症とは、まれな悪性腫瘍の一種であり骨髄の異常な増殖により赤血球の他、白血球、血小板とも増加するものです。

中年以上の男性に好発し、血小板は増加するものの機能は低下しているためむしろ出血傾向を示します。急性骨髄性白血病への進行があり得るため、楽観はできません。

TVなどで「どろどろ血」と言われる状態は、調べてみると多血症である場合がありますから、注意が必要ですね。

ふだんから予防及び進行を止めるためにできることは、脱水症状を避けるため、出来るだけコマメに水を飲むこと。(利尿作用の強いお茶などではなく、水や白湯などをメインに)

飲酒・喫煙を控えること。

飲酒をどうしても止められない人の場合は、肝臓への負担も考え、せめて適量の蒸留酒(焼酎・ブランデー・ジン・ウォッカ・泡盛・テキーラなど)に留め、飲酒の際その倍量の水をチェイサーとして摂取していただくことをお薦めします。

アルコールの分解には水が大量に使われてしまいますから、脱水症状を招くことによって血液の粘度を高めないためにも必要なのです。

酒飲みからすると、

「喉が渇いたから、水の代わりにビールを一杯!」

が、この上なく旨いこともわかりますし、この時期熱燗やワインを控えなきゃいけないことがツライのもわかる。「水を飲んでください」と言うと、

「金魚じゃないんだから水ばかり飲めるか!」

という気持ちも、僕自身酒飲みとしてよくよくよくわかるのですが(苦笑)、健康の為、そしてお酒をこれからも適度に楽しむためにはやむを得ません。これから本格的に忘年会のシーズンが始まりますから、くれぐれも気をつけてください。

そして、適度な運動を心がけること。肥満は厳禁です。

今後この日本でも益々増えることが予測されるこの疾患。ユダヤ人に何故多いのかと言えば、遺伝子の違い、環境要因や食生活もあるのでしょうが、興味深いですね。


レッドクリフ PartⅠ

「男たちの挽歌」「ミッション・インポッシブル2」「フェイス/オフ」・・・などの名画でお馴染み=ジョン・ウー監督。

彼の最新作「レッドクリフ」を、六本木ヒルズTOHOシネマズで観てきましたよ。

三国志好きの僕としては、絶対に見逃せない作品だと思っていましたが、予想以上の面白さ。3時間近い時間があっという間に過ぎてしまいました。エキストラ1000人、馬200頭を使っての合戦シーンなどの視覚効果は「素晴らしい」の一言に尽きました。

レッドクリフ、すなわち「赤壁の戦い」は、三国志前半における最も大きな山場です。

勢力を増す魏の曹操軍が南下、いよいよ蜀の劉備軍を追い詰めます。

蜀は「まさに国の命脈つかん」というタイミングで、参謀の諸葛亮孔明の知略により、呉の孫権との同盟が成立。力を合わせて曹操軍を迎え撃つのです。

この戦場になったのが赤壁(=Red Cliff)と呼ばれる場所。

長江を挟んだ対岸での戦闘です。

呉蜀連合軍は、水軍の名将であった呉の周瑜将軍の下、軍陣を張り、曹操を迎え撃ちます。三国志の英雄のうち、僕は曹操と周瑜が好きなのです。

曹操のように強いリーダーシップを発揮する絶対君主の下では、参謀は目立つ場面が少ない。反対に君主がともすれば頼りなく見える葦のような存在の場合、諸葛亮や周瑜といった名参謀の名前が君主を凌いで後世まで残るということなのでしょうが、これは現在のビジネスでも、また政治の世界でも全く同じような気がしますね。

映画の主役である周瑜をトニー・レオンが演じています。トニー・レオン自身は

「自分は曹操が好きなので、曹操役を依頼されてみたかった」

と雑誌などのインタビューで語っているそうですが、ジョン・ウー自身はきっと周瑜が好きで思い入れがあるのでしょうね。そして、その役をぜひトニー・レオンに演じて欲しいと思った。

彼の演技力を本当に買っているんでしょう。素晴らしい組み合わせでした。

その他、諸葛亮を金城武さんが演じ、それから中村獅童さんも出ていました。関羽、趙雲、張飛・・・など、イメージどおりのキャラクター満載で、

「あれ? この人、赤壁の戦いにはいなかったはずなのに・・・」

と??な箇所もある一方、

「やっぱり三国志を描くのなら、このキャラクターたちを出さないことには始まらないのだろうな」

と妙に納得できました。

そして、ジョン・ウー映画では必ず出てくる白い鳩が、画面を彩ります。

今年は赤壁の戦いの1800周年なのだそうですが、その1800年間に長江の流れが変わってしまっていて、この戦いが繰り広げられた正確な場所は現在でもわからないのだそうです。

悠久の歴史の中でロマンを感じますね。


米国カルフォルニア州の皮膚科医エミル・タンゲッティ医師と

日米含めて、医学系の学会に入会するときには、その学会員の推薦状が2名分必要です。

僕は、これまでもアメリカのレーザー医学会(ASLMS)と、ヨーロッパ皮膚科学会(EADV)の認定医でしたが、レーザー皮膚領域の研究発表の場においては、アメリカ皮膚科学会(AAD)を外すことができません。

アメリカ皮膚科学会(AAD)入会にも、当然推薦状が必要となります。

パリのヨーロッパ皮膚科学会に参加した時から、AADの推薦状にどの先生からサインを頂こうか・・・と思案していたのですが、僕が常日頃から尊敬している素晴らしいドクターからサインを頂く機会に恵まれました。

ちょうど来日中のエミル・タンゲッティ医師からサインを頂くことができたのです。関係者の方には感謝の気持ちで一杯です。ありがとうございます。

エミル・タンゲッティ医師は、米国カルフォルニア州サクラメントで開業している皮膚科医です。2008年の米国レーザー医学会(ASLMS)でもプログラム・チェアマンを務められていました。

彼はアファームやシナジー、エリート、アコレードといったサイノシュア社の製品にとても詳しく、アファームMPXの照射法など、沢山のヒントを頂きました。

「NINJA」という赤坂の店で会食をしたのですが、楽しい店ですね。

僕も三年ぶりに訪れましたが、これは外国からのお客さんは皆喜ぶだろうな、と改めて思いました。英語も通じるので接待にはとても楽です。

彼が来日するのはこれが二回目だそうです。

20歳代の二人のお嬢さんの話や、日本に来る前に立ち寄った中国の話などで、会食は大変楽しく、盛り上がりました。

最後にこんなかわいらしいカエルのデザートが出ました。

「また日本に帰ってきてください」と伝えましたよ。


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