TakahiroFujimoto.com

HOME MAIL
HOME PROFILE BOOKS MUSIC PAPERS CONFERENCES BLOG MAIL CLOSE

BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

BLOG|ブログ

レーザーの守備範囲

国内のレーザー学会で講演を頼まれると、講演終了後聴いくださった先生方から、

「これから開業を考えているのですが、どのレーザーを購入すればいいと思いますか?」

レーザー選択のアドバイスを求められることが良くあります。

そういった先生方にお願いするのは、開業する地域の競合となるクリニックをまず調べ、それらのクリニックに配備してあるレーザーの情報を揃えてください、ということです。

僕の方はそれを元に、ではどのレーザーを買うべきか選択ができます。

いくら良いレーザーであっても競合のクリニックが同じものをすでに持っている場合には、買っても結局稼動せず無駄に終わってしまうこともありますからね。

「競合」という言葉を経営ではよく使いますが、クリニックの場合は「競合しない」ことはとても重要です。競争軸を変えて独自の路線を見極めていくことで、ライバルを作らず他のクリニックとも「共存」できるからです。

「競合相手」とは対峙する敵のことですが、「共存相手」になると共に歩んでいく味方になります。医者同士でつぶし合いをしても仕方がないわけですから、むしろ

「どうしたらこの業界を盛り上げ向上が出来るのか」

ということを建設的に考える方が良いように思っています。まだまだ日本のレーザー治療は発展途上にあるのが現状ですから。

先日ある先生から頂いたメールにこんなことが書いてありました。

「地方のレーザークリニック(ばかりか東京の名前が売れているクリニックでさえ)のレーザーの中には、古くて耐用期間が過ぎても捨てられずに使われていたり、レーザーの守備範囲を明らかに超えた症状に対して使用されている現状がある」

雑誌によく取材されるクリニックでさえ、エビデンスの無いものや

「どう考えてもその機械の波長やパルス幅でその症状は改善できないだろう」

というものをあたかも治療が出来るかのように書いているところもあり、そうした記事を見つけると、これが日本のレーザー治療の現状なのかと驚くことも多々あります。

レーザー治療は日進月歩で進化していることもありますが、どうしたら日本の現状を良くしていけるのかも皆で考えていきたいですね。


緊急美白コース

診療の合間に時間があると、クリニックFのWEBを調整する作業をしています。

僕はこの手の作業が好きなので、はまりだすと何時間もずっとPCの前でマウスを握り締めています(苦笑)。WEBはこだわりはじめるといつまでも終わりの無い作業ですからね。予算もありますから、その中で出来る作業をするしかない、と考えると文字情報によるコンテンツ強化がてっとりばやい。文章は自分でいくらでも考えられますから、デザイナーさんやシステム会社の手を煩わせるのも、最小限で済みます。

僕は今回が5軒目の美容クリニックです。この世界に関わるようになってからこの5年余りの間に、美容クリニックの集客の仕方はあきらかに変貌を遂げつつあります。

以前は広告や美容雑誌への掲載による集客をまず考えないと、東京のこの美容クリニック激戦区では生き抜いていけませんでした。今は雑誌などメディアには全く出ていないのに、驚くほどの集客力を誇るクリニックがあると聞きます。

こうしたクリニックの特徴はやはりホームページ、SEO対策による集客戦略がうまい。情報量だけでなく、そのクリニックのイメージ、院長のポリシー、ヴィジョン、FAQ・・・などをうまくWEB上でプレゼンし誘導できることが患者さんに求められる時代になったと言えるのではないでしょうか。

そしてその中で「差別化」が求められる。これは経営戦略の基本、と言えるでしょう。

クリニックFのホームページは注意深く見ていただくとわかるのですが、他のクリニックとは一線を画す「仕掛け」をいくつも盛り込んでいます。最近WEBを見たという患者さんも増えてきましたので、地道な努力が報われているようで嬉しいですね。

ところで、新しくクリニックFのメニューに加えたコースで、

「これ何ですか?」

と聞かれるのが表題の「緊急美白コース」です。

クリニックFは

「リゾートに行くのは大好き! 日焼けもある程度は仕方がないでしょ。でも帰国したら一時も早く美白したい!」

という、欲望に忠実な(?)患者さんも多いものですから、そういう方向けにプログラムを組むことがあるのです。内容は内服や各種機械と外用薬を織り交ぜたもので、かなり効果があるのですよ。

最近もファッション雑誌でモデルの仕事をしている患者さんがハワイで真っ黒になって帰ってきて

「来週撮影なんです! 担当者に日焼けがばれて怒られないようになんとかしてください!」

と。正直

「ばれないようになんて、そりゃムリだろう~」

と一瞬その黒さにぎょっとしましたが、

このコースをご案内させて頂いたところ、撮影時にはまったく日焼けしたことがばれなかったそうです。主治医としても一安心した出来事でした。


MBA仲間

今週から忘年会が続いています。友人や仕事関係者、レーザー会社や美容関連会社、機械メーカー・・・など、この一年お世話になった方々とこうして一年の終わりに楽しいお酒を飲めるのは嬉しいことです。深酒だけ気をつけないと。

今日の診察も無事終わり、これからMBAを取るために一緒に頑張った仲間たちとの忘年会です。濃いメンバーで毎回集まるとおもしろい話が聞けるんですよ。

では、行ってきます。


ラッキーエビス見つけました!!

ラッキーエビス(社名はヱビス)って知っていますか?

昨晩僕は、とある上場企業の社長さんと、忘年会を兼ねて銀座で飲んでいたのですが、噂に聞くこのヱビスビール瓶を見つけてしまいました。

通常のヱビスビール瓶には、恵比寿様が鯛を一匹持った図がかかれています。ところが数百本(一説によると一万本)に1本、この下の図のような鯛を二匹抱えた恵比寿様のビール瓶があるのです。この瓶に出会ったら幸福が訪れるとか。

以前に都市伝説として聞いていたのですが、まさか本当に出会うとは…。

あまりに嬉しくて、お店の人に瓶を頂いてきました。クリニックFにもってきましたので、見たい人は声をかけてください。来年幸せが訪れますように、幸福のおすそ分けします(笑)。

 


シミを取るレーザー

クリニックFは、「肌質の改善」「肌の若返り」を専門とした新しい概念のクリニックなので、「治療」がテーマではありません。

いわゆる「ほくろ」や「いぼ」、「あざ」など治療の希望がある時は、原則としてほかのクリニックをご紹介しています。

この機械はドイツのAsclepionというメーカーの「ルビーレーザー」です。ちょうど二週間クリニックFにてテスト照射をしているところです。

ルビーレーザーは機械として完成しているのでメーカーによって差が出にくいレーザーとなりつつありますね。さらに「黒子」や「入れ墨」などにも効果があり、一旦カサブタにしてシミを取るという、旧来のレーザー機器では、やはりQスイッチルビーレーザーが最も優れていると思います。黒い刺青の色や、茶色いメラニンなどはよく反応してくれます。

ルビーレーザーの弱点は、694nmという宝石のルビーの波長を使用しているので、赤色、オレンジ色、黄色系の刺青は取りにくいということでしょうか。

近年刺青治療によくつかわれるようになったQスイッチヤグレーザーは反対に緑色の刺青に反応しにくいという性質を持っています。

Qスイッチルビーレーザーとヤグレーザー、この二つの波長が一台で出すことができる「ウルトラQスイッチレーザー」をどこかのレーザー会社が開発できたら魅力的なのですけどね。そんなプロジェクトがあったらぜひ参加したいくらいです。


カテゴリー