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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

レーザー RF ラジオ波 光 音階と周波数

今日は治療に使用する電磁波の波長の話をしようと思います。

太陽光が雨によって屈折をすると、虹のようになるのはご存知だと思います。

日本では7色の虹といわれますが

赤、橙、黄、緑、青、藍、紫

の7色すべての色を確認できているでしょうか?

実際に目に見える光線のことを「可視光線」と言いますが、これは電磁波の中でもごく一部です。

虹の色がスペクトル状になるのは、可視光線に相当する電磁波の波長の下界(紫)はおおよそ360-400nm、上界(赤)はおおよそ760-830nmです。

これらの領域を利用して、光治療器や、茶色いメラニン色素に対するレーザーとして、755nmのアレキサンドライトや694nmのルビーレーザーが良く利用されます。

世界の文化圏によって、虹の色は2色から8色まで認識の違いがあります。

ちなみに江戸時代に西洋文明が入るまで、日本で虹は5色といわれていたようです。

この虹を7色と言い出したのはニュートンです。

ニュートンはドレミファソラシドの7音階を、光に対応させようと考えたようです。

音階の場合は、電磁波ではなく音波の周波数を使います。

A(ラ)440Hzの音をベースに作られています。

1オクターブ上がると倍の波長になり、これが繰り返されます。

音律には、ピタゴラス、純正律、平均律と種類があるのですが、

平均律は、1オクターブを機械的に12の半音にわけ、
隣り合う半音の間の周波数比を一定(つまり2の十ニ乗根)にしたものです。

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光や電波は、電磁波の一種です。

電磁波を説明する理論は、その側面によって光学、電磁気学、量子力学の三つに分類されます。

僕は、電磁気学の分野で工学博士号を持っていますので、電磁気学の考え方になじみがありますね。

1864年にジェームズ・クラーク・マクスウェルは、それまでに明らかにされていた、

〇ファラデーの電磁誘導の法則

〇アンペール=マクスウェルの法則

〇電場に関するガウスの法則

〇磁場に関するガウスの法則

の4つの方程式を統合して、マクスウェルの方程式を完成させたのです。

マクスウェルの方程式に関しては以前のブログに書いてあります。

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こちらのスペクトルよりも短い波長は、紫外線、X線、ガンマ線となり、波長が短ければ短いほど、周波数が高くなり、エネルギーが上がります。

紫外線のレーザーは白斑や乾癬の治療に使われますよね。

反対にスペクトルよりも長い波長が、赤外線、マイクロ波、ラジオ波となります。

タイタンやサブライム、スキンタイトなどのたるみに効果のある機器は、近赤外線領域。

サーマクールやインディバなどに代表されるRF治療はこのラジオ波領域の電磁波です。

超音波を利用する機器以外の、ほぼすべての医療機器がこのように電磁波の領域に含まれます。

まだまだ学ばなければならないことが沢山ありますね。


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