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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

日曜出勤

ニューヨークから帰ったばかりですが、日曜日出勤で日本形成外科学会総会4月13日発表予定のランチョン&イブニングセミナー招待講演&企業セミナー演題3つ。

なんとか仕上げました。

資料

誰もいないクリニックFで超集中できました。

乞うご期待。


日本形成外科学会総会初日

福岡開催の日本形成外科学会総会初日。

日本形成外科学会

4月13日にランチョンセミナーの招待講演をさせて頂くことになりました。

セミナー

世界で唯一の、パルス磁場をRFに加えた複合技術特許を持つヴィーナスコンセプト社 レガシー と ヴェルサについて、痩身治療を軸に講演させて頂きます。


プラズマ治療機器「ネオジェンスパ」の講演座長

2月28日、パシフィックセンチュリープレイス丸の内17階にて、プラズマ治療機器である「ネオジェンスパ」の講演座長をさせていただくことになりました。

自費研

プラズマの名前がつく治療機器は数多くありますが、エネルギーベースの美容医療機器としての性能 に加えて プラズマ洗浄 および プラズマ殺菌の効果が加えた事が、どういった生体効果につながるか、医学工学の観点から考察してゆきたいと思います。

自費研_2

“~自費研ハンズオン~プラズマ医療で集患力アップ!最新のエビデンスとアジアンスキンでの知見”


戦闘機の塗装を剥がすために造られたIPL

こちらは日本のYear of 2015を代表するフォトフェイシャル=IPL機器 ルミナス社のM22です。

シミ取りやシワ取りなどを含めた総合アンチエイジング光治療機器。

なんと昨年だけでも100台以上のM22が国内で新たに販売されたのだそうです。

m22

IPLは、もともと戦闘機の塗装を剥がすために造られたのをご存知でしたか?

戦争の作戦変更の度に戦闘機の塗装を緑や黄土色に塗り替えていたらしいのですが、問題は、塗装をただ上塗りすると機体が重くなってしまうことです。

こちらを最速で剥がす方法として、フォトフェイシャルの原型が使われていたのです。

M22は数多くのフィルターで施術をしてゆきますが、もともと用いられているキセノンランプの発光のうち、エネルギーの強い波長の短い側をカットするフィルターを使って、光を使い分けます。

写真を付けましたが、もともとの発光に対して、m22-1

515nmのものとm22-3

590nmのものm22-2

を比較すると短い波長の光量がフィルターによって落とされているのが分かりますよね?

反対に近赤外線側の光はどれも同じです。

手に入れることができるフィルターも515 560 590 615 640 695 755と数があります。

リピートしていらっしゃる方が日焼けをして来院した場合は、30nm波長の長いフィルターを使うなど、使えば使うほど施術者は機種の切れ味を楽しめますし、治療経験が大切な機器であるとも言えますね。

2016年の注目機種も、海外の先生やレーザー企業の担当者とのメールなどで、いくつかリストアップされてきました。

僕も、来週木曜日よりパリのアンチエイジング医学会IMCASに参加してきます。

3月のモナコアンチエイジング学会、米国皮膚科学会(AAD) 、4月の米国レーザー医学会(ASLMS)・・・と欧米の医学会が続きますが、さらに細かい技術や理論、裏情報も含めて聞き出してきますね。


The Aesthetic Industry Award 2016 フェイシャル機器の1位は

前回に引き続きThe Aesthetic Industry Award 2016の話題です。

痩身機器に続いてフェイシャル機器の1位は、各種部門ごとに選出されました。

 

フェイシャル_1

まずは、「マルチユースエナジー機器」部門でクリニックFでも大人気のスマイルリフト「フォトナ社のDynamis Pro」が選出。

こちらは今年一押しの機器でしたね。

フェイシャル_2

 

 

同様に「ベストフラクショナルレーザー」部門では「ソルタメディカル社のフラクセル3DUAL」が

フェイシャル_4

「ベストピコレーザー」部門ではシネロンキャンデラ社の「ピコウェイ」

フェイシャル_3

「脱毛」部門ではアルマレーザー社の「ソプラノアイス」が選出されました。

検討中のピコレーザーを除き今回すべてのアワード機種が、僕も選びグループ内で購入した機器でした。

レーザー機器に関して自分の見る目やバイヤーとしての勘は、今年も間違ってなかった・・・!と嬉しかったですね。


ルミナス社M22~射手座の中に見える星団の名がついたレーザー

ルミナス社M22のセミナーに参加してきました。

連休中にもかかわらず、立ち見が出るほど満席。

復活された松井潔先生ともお会いできました。

演者の川添剛先生は、ルミナス社フォトフェイシャルのスピーカーとして名高い先生ですが、実はよく学会の講師室でもお会いする同い年の先生です。

今日もとても良い情報交換ができました。

来年は、フラクショナルレーザーのリサーFXや、血管専用のIPLフィルターを販売するなど、新たな企業情報もありました。

M22_1

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M22_10

M22の名前はご存知のとおり、いて座の中に見える星団の名前です。

いて座にはメシエ天体の球状星団が数多くありますが、その中で一番見応えのあるのがこのM22です。


四季とレーザー

クリニックのHPを日々更新しています。更新作業を行う上で、過去のブログ記事や写真を見直す必要が出てくること多々あるのですが、ブログ記事を読み返してみるとクリニックF開院当初から自分の治療方針自体、そして考え方の方向性に関してはあまりブレがないことに改めて感じるものがあります。

患者さんに伝えていきたい事に関しても、それほど変わっていないようです。

2008年2月のブログに「四季とレーザー」というタイトルのものがありました。今も同じように考えているので、こちらに改めてご紹介しますね。

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2007-2

レーザー/光治療器を扱う医者は、ひとりひとりの患者さんが、四季の中でどの季節に自分のクリニックに初めて来たのか、そしてそれに対し今の季節はどう違うのか、常に念頭に置き対応できるよう準備しなければならないと思っています。

レーザーの先進国はアメリカである、とは皆共通の認識ですが、レーザーの打ち方に関しては、アメリカの打ち方をただ真似ても日本でそのまま応用は効かないのです。これは皮膚の色が違う、表皮と真皮の厚さが違う、ということだけが理由ではありません。

なぜなら、日本には四季があるから。

日本では、春先に来た患者さんの肌は、梅雨→盛夏→初秋→初冬→厳冬・・・と季節を通して劇的に変化します。気温と湿度が一年を通して大きく変化することが一番の理由でしょう。

医者はこの季節の変化に応じて、レーザー/光治療器のパワー設定を変えたり、使う機種を変えたりしなければならないのです。

たとえば春に来た患者さんにオーロラSRを照射するとします。

梅雨から夏にかけて、この患者さんへの適応照射パワーは少しずつ上がっていきます。気温と湿度が上昇カーブを描くからです。

秋頃には、SRをSRAに変えられるくらいに肌は調子を上げていきます。

しかし年を越し、厳冬の1月2月を迎える頃には、一度パワーを弱くするか機種を弱いものに一度戻す・・・といった選択が必要になるのです。

そしてここで様子を見て、改めて適正機器の選択をもう一度再検討する方が良い。

また、追記すると毎年3~4月、9~10月という時期には同じ機種で照射をするにもパワーの設定や打ち方などを工夫して保守的に攻める必要が出てきます。

季節の変わり目で皮膚がとりわけ弱っている場合が多いからです。

これはアメリカの医師やレーザー会社からは学ぶことができない、日本独自の環境と市場を念頭に置いたテクニックです。皮膚とその皮膚を取り巻く環境がアメリカと日本では全く違うのです。

結果をなかなか出せなかったり、患者さんの満足度が低かったり、また火傷や事故を起こすクリニックというのは、もちろん機器の選択や技術自体が未成熟な場合もありますが、こうした

「日本でレーザーを扱うときには四季を意識せねばならない」

という、日本独自の視点を持っていない医師が担当している事も、その原因のひとつにあるかもしれません。

地域によってもパワー設定・レーザーの選択は異なってくることでしょう。

気温と湿度を考えただけでも、北海道と九州で同じでいいわけはないですもんね。

これまでは講演に呼んでいただく場合、医療経営について話をすることが多かったのですが、今後はこうした話もドクター向けにしていく機会があったら、と思っています。


特集 「プロビタミンCの機能と応用」

執筆にかかわった、FRAGRANCE JOURNAL 2015/9月号が届きました。

特集 「プロビタミンCの機能と応用」です。僕もこの分野の研究開発にかかわって15年以上。レーザー治療との相性もとても良いです。

下記抜粋して載せておきます。

是非機会がありましたらご一読ください。

〇百花斉放,プロビタミンCの時代…アイ・ティー・オー 伊東 忍

 
〇レーザー施術後のケアとプロビタミンC…クリニックF 藤本幸弘

 
〇新規ビタミンC誘導体のにきびへの効果…明和病院皮膚科・にきびセンター 黒川一郎


〇L-アスコルビン酸-2-リン酸エステルの臨床効果及び脂腺細胞でのNF-κBシグナル伝達減衰作用…池野皮膚科形成外科クリニック 池野 宏


〇新規両親媒性ビタミンC誘導体GO-VCの臨床効果…アイ・ティー・オー 永田 武・吉井 唯,おさめスキンクリニック 納 さつき,かおるクリニック 佐藤 薫,クリニックモリ 森 文子


〇 新規ビタミンC誘導体“3- グリセリルアスコルビン酸(VC-3G)”の有用性…成和化成 研究部 佐々裕介・勝山雄志・中村清香・吉岡正人


〇親油性を付与した水溶性ビタミンC誘導体:パルミチン酸アスコルビルリン酸(APPS)…昭和電工 事業開発センター応用化学品研究所 加藤詠子・井口里紗・佐伯夕子


〇新規高浸透性アスコルビン酸誘導体テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(VC-IP)のトータルアンチエイジング素材としての展開…ニッコールグループ コスモステクニカルセンター 横田真理子・矢作彰一


〇アスコルビン酸リン酸エステルナトリウムの香粧品への幅広い有用性…DSMニュートリションジャパン パーソナルケア部 淵端三枝


フォト治療・光治療・IPL治療を行ってもシミが取れない理由 熱緩和時間の関わり

今日はちょっと難しい理論の話です。

近年多くの光治療機器が発売されてきましたが、理論上は光治療を行っても皮下のメラニンは破壊できないというのをご存知ですか?

反対に光治療機器で脱毛は可能ですが、これはなぜでしょうか?

その理論は一つの工学論文を読み解くことでわかります。

その論文とは1983年にサイエンスに採択されたPrecise microsurgery by selective absorption of pulsed radiationという論文です。

selective(Anderson & Parrish, Selective Photothermolysis, Science, vol.220, page 524-7)

ページにしてわずか3ページ強。

とても短いこの論文(選択的光融解理論)が業界に与えた影響は数知れず。

この論文が無ければ、脱毛レーザー機器も発売されなかったでしょう。

この理論は、「(レーザー光の)波長、光の照射継続時間(パルス幅)、単位面積あたりに照射する光エネルギー量の適切な組み合わせによって、生体の限定された領域に光熱分解を生じさせることができる」 というものでした。

➀光の波長(Wavelength)

②照射持続時間(Pulse dilation)

③単位面積当たりのエネルギー量(Fluence)

3つの要素を調節して照射すると

特定の色素、細胞、そして細胞内構築物を選んで、

融解する、もしくは組織の急速な温度上昇に起因するショックウェーブの機械的な力で特定組織のみを破壊することができるという理論です。

今日は、

➀光の波長(Wavelength) ③単位面積当たりのエネルギー量(Fluence)

が適切に選ばれたと仮定して話を進めてみたいと思います。

②照射持続時間(Pulse dilation)を変化させることで、どういった治療効果の変化がみられるでしょうか?

こちらで特に考慮しなければならないのが熱緩和時間(Thermal Relaxation Time)です。

レーザーエネルギーを与え続けると、生体内の構造物は、ある一定時間までは蓄熱します。

一定時間を超えて照射し続けると、構造物が周囲の組織に熱を放出 し、構造物自体の温度が低下します。

熱緩和時間とは、「レーザーを照射し始めてから、放熱によって温度が下がり元の温度に戻るまでにかかる時間の半分の時間」 を指します。

この緩和時間は、生体の物質によって、下表のように変わります。

■Melanin 50 nsec

■Red Blood Cell 100 μsec

■Normal Capillary 1 msec

■Epidermal Cell 1 msec

■Telangiectasia 1 ~ 50 msec

■Hair Follicle 40 ~100 msec

熱緩和時間内にレーザー照射が終わるとその構造物は破壊粉砕され、熱緩和時間以上のパルス幅で照射すると、構造物は壊れずに周囲組織に放熱されます。

ここで思い出して頂きたいのは、レーザー機器と光治療機器の②照射持続時間(Pulse dilation)です。

一般的なQスイッチYAGレーザーが5ns-10nsで照射することができますが、光治療機器ですと平均で20ms。さらに最短で4msぐらいのハルス幅でしか照射しかできません。

つまり、先ほどの表を考えると

★QスイッチYAGレーザー照射時間 5ns-10ns

■Melanin 50 nsec

■Red Blood Cell 100 μsec

■Normal Capillary 1 msec

■Epidermal Cell 1 msec

★光治療機器の照射時間 20ms

■Telangiectasia 1 ~ 50 msec

■Hair Follicle 40 ~100 msec

となります。

二つのパルス幅の間にあるメラニンなどの組織は、レーザーの短い照射時間では破壊できるけれど、光の長い照射時間では破壊できない。

と言えるのです。

フォト治療によって肌からシミが無くなるように見えるのは、光治療による熱刺激によって皮膚基底細胞のターンオーバーが上がるからであって、Qスイッチレーザーのようにメラニンを破壊できるものではないのです。

反対に、毛根などの組織は熱刺激によって永久脱毛効果を持ちますので、パルス幅の影響は受けにくいと言えますので、レーザー脱毛機器も、光脱毛機器も存在できるのです。

以上は、選択的光融解理論がすべて正しいと仮定しての説明ですが、実際には生体を相手にしている医学なので、もちろん例外はあります。

医師の臨床経験と技術が生きてくるところが、またシミ取りの深いところでもあり、やりがいのあるところです。


人気者の座を譲らない「名器」

夏も終わりが近づいてきました。レーザー機器に関してはもう今年の総括に入る季節を迎えます。

ePlus

去年から今年にかけてまた沢山の機器がデビューし日本に導入され、僕も心惹かれる機器といくつかの出逢いがありました。

しかし、いちクリニックを率いる身としては、そのクリニックのコンセプトと客層にぴたりとはまる機器を選ぶ必要がありますので、そこから取り捨て選択をしなければなりません。

ここが各院各院長の腕の見せどころでもあるのではないでしょうか。

こちらについてはまた別の機会に掘り下げて書きたいと思います。

さて、新しい機器との熾烈な生存競争の中、それでも依然確固とした存在感を誇り、人気者の座を譲らない「名器」というものも存在します。

2015年下半期、クリニックFで最も人気のある施術は、僕自身驚くことに依然としてトリニティプラス(ePlus)です。

Syneron

世界最大手メーカーの一つ、シネロンキャンデラ社が2013年に満を持して世に出した総合美容医療複合機器。肌のくすみ治療とハリを求める35歳以降のアジアンスキンには最適ですね。

ちなみにシミとくすみ治療を御所望される20代~30代の方であれば、フォトフェイシャルM22がファーストチョイスになります。

m22

肌種類別、年齢別に、最適な治療法はまったく変わりますね。


■2013年2月 サンフランシスコ出張⑮ アカデミー賞 シミと日本人 Photonics west 学会会場展示場 しみ治療総論

2013年02月25日(月) カテゴリー:シミ

おはようございます。

今日2月25日(月)はクリニックFの診療日です。

アメリカでは第85回アカデミー賞授賞式がいよいよ始まりましたね。

週末の診療後、デヴィッド・O・ラッセル監督の「世界にひとつのプレイブック」を観てきました。

脚本や監督、ロバート・デ・ニーロはもちろんですが、ジェニファー・ローレンス始め役者さん皆素晴らしかったです。

とはいえ、やっぱり「リンカーン」が強いんでしょうか。

仕事で授賞式は残念ながら観られませんので、結果を楽しみにしたいと思います。

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先週は女性誌の取材が沢山ありました。

中でも多かったのが顔のシミに対するレーザー光治療についての取材。

欧米人にとって大人になってからのシミ、すなわち「ブラウンスポット」は、バカンスに行くことが出来る階級に自分がいるという富裕層の現れでもあり、好意的に理解されることもままあります。

従って、レーザー治療もシミに対しての適応よりも、リサーフェシングやリフティングなど、肌のテクスチャーや形態的な老化に対しての印象が強いのです。

特にこの10年の間レーザー医学は飛躍的に進歩し、肌質を入れ替える治療機器も沢山開発されましたので、その後押しもあるのでしょう。

僕の大学の同級生は、出身が医学部ということもあり全員医師になっていますが、「レーザー治療専門に治療をしている」というと、未だに「シミ取り病院?」という質問が返ってきます。

日本人の場合は、一般の人よりも知識があるはずの医師でさえ、レーザ治療はシミ取りのためのものだと思っているわけです。10年以上前に開発された機器の話ですよね。

一方、シミを気にする文化は、穢れのない無垢なものを好む日本人の文化・感性に即していると思います。

欧米人に取ってのブラウンスポットも、日本人に取っては「シミ」 つまりは 「染み」として判断されてしまうのです。

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ちなみにシミには病理的には10種類以上の病名がついています。

表皮より隆起するもの、表皮にとどまるもの、真皮にあり表皮に透けて見えるもの、肝斑の様にホルモンの影響によってその濃さに定期的な周期を持つもの。

ちなみに取材の際に、クリニックFに常時置いてある、シミに対する治療機器を並べて写真を撮ってみましたが、こちらも10台以上の機器がありました。

これらの機種の中から患者さんのシミに合わせたものを選んでいるわけです。

○表皮が盛り上がる老人性色素班に対しては

CO2レーザー CO2フラクショナルレーザー(スキャナ機能付き)

○表皮内にとどまる色素性疾患に関しては

一部のIPL(光治療器 フォトフェイシャル) 低出力QスイッチNd:YAGやQスイッチアレキサンドライトによるレーザートーニング

○真皮内にとどまる色素生疾患に関しては

KTP(532nm) ルビー(694nm) アレキサンドライト(755nm) Nd:YAG(1064nm) の波長の高出力Qスイッチレーザー 

○肝斑のようなホルモン依存の色素生疾患

レーザートーニング ツリウムグラス(1927nm)のフラクショナルレーザー

などが選択肢となります。

IPL(光治療器 フォトフェイシャル)について良く誤解があるのは、これをシミ取りの機器だと思って使用している人が多いこと。

、ロックス・アンダソンによる「選択的光熱融解理論」の論文を読むとよくわかりますが、メラニン色素を破壊するには、適切な波長とパワーを選択し、さらにナノ秒単位の照射幅で照射できる機器が必要です。

一部の機種をのぞいて、ほぼすべてのIPL機器は、ナノ秒単位で照射できる機器ではありませんので、メラニン色素を破壊するほどパルス幅が短いものはありません。

加齢によって、肌の入れ替え能力(ターンオーバー)が落ちます。

IPLを利用すると、肌のターンオーバーが上がりますので、「肌のくすみ」や「肌の透明感の低下」の治療は非常に有効です。

IPL照射はシミを破壊しているのではなく、表皮にあるメラニンを押し出しているのです。

トレチノインやケミカルピーリングを利用して肌のターンオーバーを上げることを考える医師も多いですが、基本的には物理(機器)の力を利用するか、化学(薬品)の力を利用するかという点の違いなのですよね。

トレチノインを利用すると、肌の赤みがどうしても気になりますので、僕は肌に進達した照射エネルギーを計算できる物理(機器)を使った方が好きなのですが、この辺りは医師にも患者さんにも好みがあるでしょうね。

さて、ブログ「新国際学会周遊記」は、先日滞在したサンフランシスコの話に戻ります。

フォトニクスウエストについて。

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学会も後半になり、展示場も、生物医学を対象としたBiOSの展示が終わり、Photonics WESTの展示に変わります。

展示は、より光学的な内容です。

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相変わらず参加人数も多いです。

会場内の様子をご覧ください。

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展示内容も、医師向けというよりはレーザー機器メーカー向けのもの。

米国の有名レーザー機器メーカーでも、レーザーの中心部はOEMしている場合が多いのですが、こうした中身の構造を観ることが出来たのは魅力でしたね。

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このれらのダイオードレーザーは、国内にも多く輸入されているダイオードレーザー脱毛器の中心です。

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こちらは、引き続き、発表演題のセッションの写真です。

こちらはピコ秒のレーザー機器についてのセッションでしたが、この通り立ち見が出て中に入れないような状態。

興味があることは皆一緒なのですね。

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こちらはポスター発表の会場。

沢山のポスターが貼り出され、著者が目の前にいるため、すぐにディスカッションが進みます。

Img_0459

興味深いものばかりで、時間がいくらあっても足りません。


デビュー目前! 次世代レーザー機器

2010年04月10日(土) カテゴリー:シミ

Laser2010

来週から、米国レーザー医学会(ASLMS)がアリゾナ州フェニックスで開催されます。

グランドキャニオンで知られるアリゾナ。州都フェニックス以外に、避寒地として高額所得者層に人気のスコッツデールや、パワースポットとして有名になったセドナ、キャニオン・ランチなどのヘルス&アンチエイジングリゾートを抱えるトゥーソンなど、魅力的な場所がいくつもあります。魅力的なゴルフ場もいくつもあります(笑)。

米国スパファインダー誌などで投票される全米を代表する「ベスト10スパ」の内4つがアリゾナにあり、美容やアンチエイジングに関する施設も、ニューヨーク、LAに次いでレベルが高いと言われているんですよね。

日本皮膚科学会総会の開催と日程が重なるため、日本人医師の参加者が今年は少ないのでは? と言われていますが、今回は米国レーザー医学会始まって30回目の記念式典なので、とても楽しみにしています。

30thanniversary

今年僕は先月フロリダで開催された米国皮膚科学会(AAD)で演題を3つも発表したため、実はこちらの学会には先月まであまり集中できていなかったのです。それでもホヤコンバイオのメドライトC6という機器を使った肝斑治療の演題が一本通りました。

このアメリカレーザー医学会で僕は、2004年にメンバー(認定医)の資格をとり、2006年にフェロー(専門医)の資格をとりました。演題の方は、足掛け7年で9回目の発表となります。

気合を入れて頑張ります(笑)。

米国レーザー医学会は、世界中からレーザーに興味がある医師たちが集まる学会として知られています。毎年レーザーに関する最新ニュースをここで知ることも多いのですが、実は今回の学会で、ある画期的なレーザー機器が発表されるという噂があるのです。

僕はフロリダのAADなどでも情報を集めてきたのですが、それらしきドクターに、

「こんなレーザーが開発されていると噂に聞いたんだけれど、知っている?」

と話を振ってみると

「なんで君がその話を知っているの!?」

とか

「その話、一体どこから聞いたの!?」

など

顔色がさっと変わるのです。

アメリカ人はポーカーフェイスが苦手ですよね(笑)。

さて、いったいどんなレーザー機器なのでしょう?

もう学会発表演題になっていて、英語ではアクセスできるようですので答えを明かしてしまうと、

ピコ秒単位で発振できる 次世代のQスイッチレーザー

なのです。

シミ治療において画期的な革命を起こすはずですよ。

この話だけでこのレーザーの真価を理解できるのは、レーザーの専門家か、よほどのレーザーマニア(オタク)だけなのでしょうが(笑)、発表演題を聞いたら、理論も含めて、またこのブログでご報告させていただきますね。


シミと毛穴、ニキビ跡の深さ、測ります

2010年04月03日(土) カテゴリー:シミ

20100403

今日はちょっと写真で見ても・・・弱ってますね。お腹の調子が今ひとつ・・・(苦笑)。この辺でもう一度気合を入れて、夜までがんばります。

さて、「ムンテラ」=診察室でのカウンセリングを行う際、特にシミやニキビ跡についての御相談で僕は意識的に数字を出すようにしています。

このブログで何度も書いていますが、シミやニキビ跡、さらに毛穴は、実際の肌の表面に見えているものだけが病態ではありません。皮膚表面に見えるものは氷山の一角です。

疾患は立体的だと考えたほうがいいのです。

そして、レーザー照射の深さは、レーザー機器の波長やパワーによって変化させることができますので、その病状の深さによって、僕は治療に使う機器を使い分けています。

疾患の深さで、僕が数字に使う単位は「ミクロンメートル」。

クリニックFの診察ではその病態が皮膚のどの深さまで及んでいるかを、この単位を使ってお話するのです。

たとえば

「○○さんの毛穴の深さは、だいたい150ミクロンメートルぐらいですから、この波長のレーザーを、何J/CM2ぐらいの位のパワーで使用すると効果があると思いますよ。」

・・・といった具合に、話をさせていただくのです。

僕は、ずっとこのように実際の数値を出しながら患者さんにお話し、実際の治療にあたっているのですが、結構こういう話をする医師は少ないようです。患者さんから驚かれたりすることもしばしば。

さて、このような形で疾患の深さについてお話をした後、実際の治療に入ります。

まずは、疾患に合う波長を選び、レーザー機器を決定します。

Wavelength1

この図のように特に赤外線領域のレーザー光は、水の吸収度によって、浸達度が変わります。波長が長いと、レーザー光が水に吸収されてしまうため、一般的には波長が短い方が深くまでレーザー光が入るのです。

フラクショナルレーザー・ラインナップでは

915nm マトリックスIR (トリニティ)

1320nm アファームマルチプレックス

1440nm アファーム アファームマルチプレックス

1540nm モザイクHP

1550nm フラクセル3デュアル(エルビウムグラス光)

1927nm フラクセル3デュアル(チュリウム光)

2790nm パール

2940nm サイトン (エルビウムヤグ) ピクセル2940 

10600nm eCO2(エコツー) ブリッジセラピー

の、どの機器を使用するかまず考えます。一般的には、下に行けばいくほど、浅くまでしか入らない波長となります。

今年から登場したe-matrix(イーマトリックス・サブレイティブRF機器)はレーザーではなくてRFを使用しますが

深さで言ったら最も深くまで入りますので、このグラフの最も上に位置することになりますね。

機種が決まったところで次にパワーの決定をしますが、

Laser

例えばフラクセルの場合、どのぐらいのパワーで照射すれば、どのぐらいの深さまでレーザー光が届くかというデータが、すでに海外の学会では発表されているのです。

ですので、レーザーのパワーもほぼ同時に決定できるというわけです。

疾患の深さに合った施術をすることがとても大切なのです。


新しいアレキサンドライトQスイッチレーザー

2008年06月04日(水) カテゴリー:シミ

002 2008年。今年の米国皮膚科学会(AAD)でデビューした、サイノシュアの新しいアレキサンドライトQスイッチレーザー "Accolade" が、クリニックFにやってきました。

サイノシュアのアジアパシフィックディレクターの、スティーブン・リム氏の好意で、日本初上陸の機械を貸与していただけることになったのです。

僕は、この機械を使って、日本人の肌に合ったパラメータを決定し、さらに学会に提出できるような研究をするのが今回の仕事なのですが、もしかしたら肝斑により効果がある施術を開発することができるかもしれないと思っています。

患者さんにとっては肝斑治療がレーザーによりスピーディーにできるのであれば、福音ですよね。

Qスイッチレーザーとは、レーザーの照射時間をナノ秒単位に短くして、シミ以外の部分の肌の劣化ややけどのリスクを極力減らした機器です。

約10年前の技術ですが、かさぶたを作っての濃いシミ治療器としてはいまだに現役で、これを超える機種は現れていません。

Qスイッチレーザーでは、ルビーレーザー(694nm)と、Nd:ヤグレーザー(1064nm 526nm)が知られていましたが、このAccoladeは、久しぶりに登場したアレキサンドライトレーザー(755nm)なのです。

001以前はQスイッチレーザーはメンテナンスコストが高くて、医者泣かせでした。メンテナンスコストが高いと、そのまま患者さんの施術費に反映されてしまうんですよね。

このアレックス。実際に照射させてもらいましたが、安定度は高いですね。

まずは手始めに、サイノシュアのスタッフの方のほほにあるADMと肝斑の合併例と、その上に乗った老人性色素斑を治療照射してみましたが、どのシミに対しても効果的な光を使い分けることができ、来週の治療結果を見るのが楽しみになりました。


シミを取るレーザー

2007年12月13日(木) カテゴリー:シミ

002_2 クリニックFは、「肌質の改善」「肌の若返り」を専門とした新しい概念のクリニックなので、「治療」がテーマではありません。

いわゆる「ほくろ」や「いぼ」、「あざ」など治療の希望がある時は、原則としてほかのクリニックをご紹介しています。

この機械はドイツのAsclepionというメーカーの「ルビーレーザー」です。ちょうど二週間クリニックFにてテスト照射をしているところです。

ルビーレーザーは機械として完成しているのでメーカーによって差が出にくいレーザーとなりつつありますね。さらに「黒子」や「入れ墨」などにも効果があり、一旦カサブタにしてシミを取るという、旧来のレーザー機器では、やはりQスイッチルビーレーザーが最も優れていると思います。黒い刺青の色や、茶色いメラニンなどはよく反応してくれます。

ルビーレーザーの弱点は、694nmという宝石のルビーの波長を使用しているので、赤色、オレンジ色、黄色系の刺青は取りにくいということでしょうか。

近年刺青治療によくつかわれるようになったQスイッチヤグレーザーは反対に緑色の刺青に反応しにくいという性質を持っています。

Qスイッチルビーレーザーとヤグレーザー、この二つの波長が一台で出すことができる「ウルトラQスイッチレーザー」をどこかのレーザー会社が開発できたら魅力的なのですけどね。そんなプロジェクトがあったらぜひ参加したいくらいです。


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