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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

にきび跡治療と肌質改善に必要なレーザー/光機器の選択 照射順序の重要性

おはようございます。

今日12月10日(月)もクリニックFの診療日です。

今日も快晴の東京。視界も良いですね。

しかしながら週末は大変寒く、日本海側や、名古屋、京都など各地で雪が観測され、こちらでも大きなニュースとなっています。

東京でも初氷が観測される様になりましたが、それでもまだNYやロンドン、ミラノ、北京などの世界の大都市に比較して、東京の冬は暖かいですよね。

よく言われることではありますが、実際海外に在住したことのある人、海外を良く旅行する人と話をすると、安全面、清潔面、料理のおいしさ、自然の豊かさ、文化度の高さ、そして天気などを考えると、東京ほど暮らしやすい都市は数少ないのではないかと必ず話題になります。

とはいえ、冬の間にこの日本で大きな事故がないよう願うばかりです。

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「永遠のゼロ」を読んだばかりですが、同じ作者(百田尚樹)の最新作、「海賊とよばれた男」を読み始めました。こちらは永遠のゼロよりも先に買っていたのです。

戦後の動乱期から現在の日本を作り上げてきた人の物語ですが、僕もこうして40代も中盤に差し迫ってくると、日本の歩んできた歴史と、先輩達の努力に真摯に耳を傾け、次の世代にどのような日本を残していくか考え、国益のために自分の出来る努力をしなければならない世代になったのだなあと感じます。

西洋的に言えば、ノーブレス・オブリージュ(noblesse oblige)の考えですよね。

 

今年も工学部大学院に通ったり、30都市以上の海外出張をこなして、レーザー光治療に関して知見を深めてきたつもりですが、そろそろこのブログでも2012年のレーザー医療総括を行ってゆきたいと思っています。

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既に今世紀に入って丸12年。

レーザー光治療が肌に及ぼす影響についての研究がさらに進みました。

10年前までのレーザー機器は、シミやアザを取るための、あくまでも部分治療の領域の機器でした。

しかしながらこの10年間に、肌全体に高出力の電磁波であるレーザーや光を照射することにより、肌質を改善する治療が多くなりました。

肌は加齢によりコラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などの真皮構成成分を減らしますので、時間の経過と共にハリ・艶がなくなっていきます。

さらに、表皮の入れ替わり回数(ターンオーバーサイクル)が遅くなりますので、メラニンなどの排出が遅くなり、くすみが出る様になります。

こうした肌質の加齢要素をレーザーと光治療で改善することが可能になったのが最も大きな利点だったと言えます。

加えて、肌全体を入れ替えるリサーフェシングという施術がフラクショナル技術により一般化したため、今まで治療が難しかったにきび跡治療が可能になってきたことも、大きな進化の一つです。

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以前もブログで話題にしたことがあるのですが、「ニキビ跡治療」と「ニキビ治療」は似ている様に見えますが、全く違うものです。

にきび跡治療は肌を平らにするために多かれ少なかれ、肌を削る作業をしなければなりませんが、元々ニキビが出来る人の肌を削ってしまうと、肌が乾燥し→その乾燥を防ぐために皮脂分泌が増え→ニキビがさらに悪化するという結果を招くのです。

過去、グラインダーやディープピーリングなど、にきび跡治療のために肌を削る治療がありましたが、これらは長いダウンタイムがあったにもかかわらず、治療効果が上がっていたとはとても言えないものでした。

にきび跡治療をする前に、まずはニキビが出来ない肌を作らなければ治療が進められないのです。

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にきび跡治療に「フラクセル3」、「eマトリックス」、「スターラックスXD」、「エコツー」、「スマートサイド」、「サイトン」などが良いと聞き、他の病院で治療したけれど、全く効果が感じられず、むしろニキビが悪化したと、相談にいらっしゃる方がいます。

そうした方々の肌を診察してみると、9割は、肌を削る治療をする前に、肌質を改善させる治療など、事前に他の治療が必要であった人で、非常に残念に思います。

本来ならば最新レーザー治療機器を大学病院で購入し、治療方法が検討された後に学会で治療方針を発表するのが医療の原則なのです。

特にこの10年間で急速に進化してしまったレーザー光治療という分野で使用する機器は、日本の厚労省では認可に時間がかかるため、未認可機器が多く、また高額であるため、日本の大学病院などで機器を揃えることが出来ず、学術検討が遅れる場合が多いのです。

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日本の開業医はこれらの最新機器を個人輸入という形でいち早く手に入れることが出来ますので、新しい機器であればあるほど、海外で取得されたパラメーターをそのまま応用して利用することになります。

ところが、実際に治療してみればわかりますが日本人の肌は、同じアジア人の韓国や中国人の肌よりも遥かに繊細です。日本の温暖湿潤の気候が肌に良いのだと思いますが、この気候のおかげで、日本人の肌は本当に救われているのですよね。

日本人が米国や中国、ヨーロッパなどを旅行するとなぜか肌荒れするというのは、そうした理由もあるのです。

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日本人特有の肌に施すレーザー治療には独自の技術と治療経験が必要です。

クリニックFは「肌質を改善するレーザー治療の専門クリニック」という軸をぶらさずに、最新鋭の機器を導入してきました。

特ににきび跡治療で、レーザー治療を考えるのであれば、使用するレーザーには順番があり、その人の肌を実際に診断しなければ、選択するレーザー機器は決定できないということを覚えておいていただきたいと思います。


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