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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

Lasers in Surgery and Medicine 368ページ

レーザー治療を行う医者にとっての情報源は、一つは英文学会誌。もう一つは英文業界誌です。

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学会誌は、論文などでレーザーの理論をcatch-upするもの。

業界誌は新機種情報や機器スペックなどが記載されています。

どちらも必要な情報源なのですよね。
今日はこちらの学会誌Lasers in Surgery and Medicineの最新号が送られてきました。

368ページに僕の名前のアブストラクトの記事が出ています。

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多くの記事の中で、ニキビ跡に関するPRPとフラクショナルレーザー機器の併用療法の臨床報告、骨芽細胞のセルラインを使っての実験ですが、低出力のブルーライトLaserが細胞外骨化を促進するという記事が面白かったです。


たたんでくれてありがとう

本日外来を担当している西嶌順子です。

 

今日もスマイルリフト、マドンナリフト、ウルセラ+サーマクール・・・と様々なご予約を頂戴しています。朝早くから機器の点検をして万全の備えでお待ちしておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

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最近心がほっこりすることが二つありました。
子育てと仕事で疲れがぬけず最近料理をサボっていたからか、主人が先日の日曜日に一週間分の夕飯を作り置きしてくれました。
パパパーと手際よくたくさんのおかずを作ってくれ、おまけにあなたはお昼寝でもしていなよと言われ、嬉しい反面普段の手抜き家事をひたすら反省しました。
責められるより、優しくされると素直に

善処致します!

という気持ちになりますね。

主人の戦略なのか?

さすがです。

二つめのほっこりは、紙パック飲料を何気なくたたんでみたら

「たたんでくれてありがとう♡」

と書いてあったのを発見して、なんだかうれしくなりました。

皆さんはご存知でしたでしょうか?
「たたんでくれてありがとうにゅう」とか、色んなバージョンがあるようです。

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機会があれば、捨てる前にたたんでみてください。


クリニックFのフラクショナルレーザー3兄弟

【クリニックFのフラクショナルレーザー三兄弟】

 
肌を脱皮させて入れ替える「フラクショナル・リサーフェシング治療」が米国レーザー医学会ASLMSでデビューしたのは2004年のダラス開催の学会での話でした。
本年2018年の米国レーザー医学会はダラス開催。

当時と比べると隔世の感がありますが、僕も15年以上同じ学会に演題を出し続けていると思うと感無量ですね。

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ドット状にレーザーを打ち込み、棒状に熱凝固させることで、肌の一部の入れ替えてしまうというこの治療法は、ニキビ跡や毛穴、さらには肝斑といった肌の面の症状を、肌を入れ替えることで一気に改善するというものでした。
当初新しい波長として注目された1550nmのエルビウムグラスレーザーの波長でしたが、クリニックFで今現在治療に利用しているものは、3種類に分かれます。

どの機器も一長一短ですので、理想は三つ利用することなのですけれどね。

 
1)スマートサイド・スクエア(通称マドンナリフト)10600nm

0703イタリア デカ社副社長Dr.マウロ・ガリと
イタリアのレーザー機器メーカーDEKA社が得意の10600nmのCO2レーザーを用いて作った機器で、特徴的なのはレーザー照射後にできる熱だまりを利用して、組織を縮めることができること。

2012年には目の上のタルミを治療するマドンナアイリフトが一気に市場を席巻しました。現在クリニックFではこの機種を顔全体に照射したのちに、レーザードラッグデリバリーの技術を利用して目の上と顔全体をレーザー照射し、サイトカインんを大量に塗布するという方法を使っています。

ダウンタイムは3-5日間。肌質が5-10歳程度若くなるため、肌が入れ替わる満足度は高く、年末年始やゴールデンウィーク、お盆休みなどの直前の予約はいつもいっぱいです。

レーザーアシストによるドラッグデリバリーについては僕の英文論文もありますので、ご興味ある方はご覧ください。

肌を入れ替える能力と、肌を縮める能力は最も高いと思います。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27990655
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/28277004
2)サイトン ヘイロー 1470nm + 2970nm

 
米国はカルフォルニアパロアルトの非上場レーザーメーカーサイトン社は2013年に皮膚の引き締め能力の高い1470nmの波長と、表皮を浅く蒸散する2970nmのエルビウムグラスの波長をハイブリッドに照射する独自技術の機器を開発しました。

いわば肌の、タイトニングとリサーフェシング、ブライトニングを合わせ持つ機能があります。

照射部位の面積をあらかじめ測定し、その部位に合わせて何ジュールのエネルギーを照射すればよいという、面積当たりの総エネルギー量を明確にした機器で、僕の様に工学博士を持つような工学部出身者としては非常に効果が理解しやすい機器ですね。

色彩を含め肌質を明るく入れ替える能力、さらにリフティングの能力は一番高いと言えるでしょう。
3)フラクセル 3 DUAL 1550nm + 1927nm
世界で最も早くフラクショナルレーザー機器を開発したリライアント社。

こちらがソルタメディカル社に買収され、さらにバリアント社に買収されるという事になりましたが、オリジナル技術を持ったメーカーです。
1550nmのエルビウムグラス波長はタイトニングを、さらに1927nmのツリウムグラスレーザーはミニマムアブレイティブと呼ばれる、はだに爪楊枝の先のような小さなかさぶたを沢山作り、肌を入れ替えます。
こちらはターンオーバーを亢進させる効果もありますので、弱く照射して肝斑を治療したり、さらにはフラクショナルレーザーを最もダウンタイム短く照射することができますので、ダウンタイムを減らしたい人には最適な施術であると言えます。


年末モードに入ってきました

おはようございます。

今日のクリニックFは西嶌順子先生の外来です。

順子先生

週末は遠方からお越しになる方の御予約も多いですね。

また年末に向けて海外から一時帰国される方の御来院も一気に増えてきます。

マドンナリフトやウルセラ、サーマクール、halo、4Dといった「自分へのX’masプレゼント/お年玉施術」がフル稼働になります。

今年も一年で一番忙しいこの年末を元気に乗り切りたいと思います!


FOTONA社スマイルアイリフト×DEKA社マドンナリフトを組み合わせたら

目元周りの非観血的な施術では、クリニックFで行なっている目の下の結膜からアプローチするたるみ治療のFotona社スマイルアイリフトと、目の上から照射するCO2フラクショナルレーザーのDEKA社マドンナリフトを組み合わせて説明しました。

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笑いもバッチリとりました!


フラクショナルレーザーを利用したドラッグデリバリーの講演

フラクショナルレーザーを利用したドラッグデリバリーの講演。

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昨年通過した僕の2つの論文を使って説明させて頂きました。

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この演題枠は Dr.Neil Sadick 、Dr.Klaus Hoffmann、Dr.Ofir Artzi など大物ドクターと一緒でした。


静かなDEKA社オフィスにて

フィレンツェはDEKA社のオフィスに行ってきました。

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今日はファクトリーがお休み。

本社をほとんど貸切の状態で、副社長のマウロガリ博士と機器のアップグレードと共同研究テーマについて打ち合わせをしてきました。

静かなオフィスで良い話ができましたよ。

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特に今年は僕も慶應義塾大学薬学部で薬学博士号が取れたばかりなので、マドンナリフトやスマートサイドスクエアを使ったフラクショナルレーザーアシストのドラッグデリバリー後の、生体内のサイトカインカスケードをパヴィア大学と研究する事になりそうです。

新たなレーザーの機序が、薬学的な側面でも解明できるかもしれません。

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飽くなき知的好奇心の探求。楽しみです。


ガリレオ・ガリレイと血が繋がるDEKA社のマウロ・ガリと再会

ジュネーブのビジネスラウンジで待っていると、Dr.Fujimoto?との声が。

振り向くと、イタリアのレーザーメーカーDEKAの副社長で工学博士のマウロ・ガリでした。

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マウロはあのガリレオ・ガリレイの親族なのですよ。

偶然にもフランクフルト行きの飛行機まで一緒。

久しぶりに思い出話に華を咲かせました。

フランクフルトからは僕はベルリン。

マウロはフィレンツェに向かいます。


目元外来のページが完成しました

クリニックFでは目元周りのお悩み、アンチエイジングにもレーザーでご対応、治療を行っています。

目の周りの皮膚は薄く、負荷がかかると非常にその名残が出やすいのはご存知の通りです。

また、やはりこの5年ほどはスマートフォンなどの酷使で瞳や目の周りに力がなく、老化が進んでしまっている方も多い。瞼の緩み、たるみ、目の周りのシワ、くすみ、くま・・・と年齢問わず様々なお悩みがありますね。

プチ整形、美容整形を考える方も依然多いエリアである一方、当院にお越しくださる方は「できればメスや注射針を使ってほしくない・・・」というご希望の元ここに辿り着かれるケースが多いのです。

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そういった方のために、レーザーでどういったことができるのかをできるだけわかりやすく平易な言葉を使ってまとめたページを作成してみました。

http://clinic-f.com/memoto/index.html

良かったらご参考にされてくださいね。

 

 

 


2017 AAD Summer Meeting

2017 AAD Summer Meeting。

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レーザーのセッションを聞き終えました。

米国皮膚科学会でもお馴染みのドクターで、僕のFB友達でもある Arisa Ortiz, Eric F. Bernstein, MD, Kimberly J. Butterwick, Neil S. Sadick, Robert A. Weissによるセションでした。

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議題は以下の6つ。

1)血管系疾患を最高効率で治療するにはどうしたら良いか?

2)フラクショナルレーザーによる観血もしくは非観血リサーフェシング施術を、Energy-Based Devices と組み合わせる施術。

3)色素斑をターゲットとした新しい戦術

4)スキンタイトニングの新製品。

5)非観血の脂肪溶解機器及びセルライトに対する新たな治療法

6)レーザー光治療機器をいかに安全にフィラーと組み合わせするか?

 

日本では少し廃れた感じのあるフラクショナルレーザー機器は、米国では未だに第一線の機種。

クリニックFでは、ヘイローやスマートサイドスクエア、フラクセル3デュアルなどの機種が一線で動いていることを考えると、日米の違いというよりも機器の使用方法の違いなのではないかと思います。

日本人の患者さんは、まだ肌質を若々しく入れ替える「リサーフェシング」という言葉にピンと来ていないのではないかと思います。

脂肪やセルライトによる痩身機器は、日本で評判の良い機器が必ずしも評価が高いとは言えないようで、人種差によるものもあるのでしょうね。

ただ、色素系レーザーと違って、この分野の治療法も治療機器も未だ完成したとは言えず、新たな機種がどんどん開発されているのも事実。

 

 

日本の学会であれば、この分野に臍帯血由来の幹細胞上澄液を加える話が出てきますし、クリニックFでもレーザーアシストのドラッグデリバリーは最も得意とする分野でもあるのですが、こちらは一部の商材しかFDAでは認可されておらず、ディスカッションには至りませんでした。

むしろアジアの方が進んでいる分野ですね。

 

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やはり、情報も機器も人も自分の足と目、耳、頭を使って取材するに限ると、当たり前のことですが改めて思いました。

 


ハースト婦人画報社RichesseリシェスNo.17に掲載されています

今季号のリシェスに載せていただきました。

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眼瞼下垂のマドンナアイリフト。

クリニックFでは随分前からのメニューですが、他に替える施術が無いだけに、息の長い治療ですね。

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今季はクロアチアの特集でした。

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ヘイロー マドンナリフト フラクセル3DUAL 1540XD 最新フラクショナルレーザー機器の違いについて 

年末ご要望の多い、肌質を改善し、ニキビ跡や毛穴を縮小する「フラクショナルレーザー」機器。

ずらっと並べてみました。

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フラクショナルレーザー治療法(fractional laser skin resurfacing:)は,2004年にMansteinらが報告した新しいレーザー照射概念です。

Manstein D, Herron GS, Sink RK, et al: Fractional photothermolysis: A new concept for cutaneous remodeling using microscopic patterns of thermal injury. Lasers Surg Med 34:426- 438, 2004.

この機器はレーザー光線を分離し、皮膚表面に1cm2あたり約2000個の、直径70μm前後の凝固柱を作るもので、創傷が非常に小さいため炎症が少なく、治癒が早い。

さらに、確実に真皮まで創傷を作るため、コラーゲン産生量が多く、小じわが改善し、かつ凝固した表皮が再生し新生の皮膚に入れ替わる為、皮膚表面が若々しい状態変化させることを可能としたのです。

僕は2004年のダラスの米国レーザー医学会でこの機種を初めて見て衝撃を受け、世界のレーザー治療はこの理論によって大きく変わると確信した医師の一人です。

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先日も美容皮膚科学会誌でフラクショナルレーザー機器の総論論文の執筆を依頼され、最終原稿を投稿させていただいたばかりですが、ずっとこの機種理論の進化を見守ってきました。

クリニックFのFの文字も、Fujimotoの頭文字と共に、フラクショナルレーザー機器の頭文字「F」の意味を込めたつもりです。

それほど思い入れのある機種であるため、クリニックFには多くのフラクショナルレーザーがありますが、現状のラインナップではこちらでしょうか?

■サイトン社 ヘイロー(Halo)

■バリアント社(旧ソルタメディカル社) フラクセル3 DUAL

■DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)

■サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD

この四機種が、2014年の年末現在クリニックFのトップ4フラクショナルレーザーになります。

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今日はそれぞれの機器の違いについて改めて触れたいと思います。

まずは

① サイトン社 ヘイロー(Halo) 

◆こちらは1470nm(凝固)と2940nm(蒸散)の役割を持つ二種類の波長のレーザー光を同軸に照射するという世界初のハイブリッドフラクショナルレーザー機器。

1470nmを利用することで、皮下100-700ミクロンメーターの表皮と真皮に熱刺激を加え、コラーゲンの再生によりタイトニング効果を引き出し、2940nmを利用することで0-100ミクロンメーターの表皮を蒸散させる効果があります。

照射後のダウンタイムは3日間程度。

フラクショナルビームが細かいため、目視できません。施術3日後には肌が脱皮をするかのように、古い角質層をはがします。

タイトニング、引き締め効果も高いので、表皮のきめが細かい35歳以上の人に適しています。

次は

② バリアント社 フラクセル3 DUAL です。

◆こちらの機種はフラクショナルレーザーの元祖、リライアント社(旧ソルタメディカル社、現バリアント社)の開発した機器。

1927nmのツリウムグラスと、1550nmのエルビウムグラスレーザーの複合機器ですが、アブレイティブとノンアブレイティブの中間にあたるツリウムグラスの波長が、ちょうどアジアンスキンにはぴったりでダウンタイムも少ないことからこの機種を選択する人が多いです。

三番目は

③ DEKA社 スマートサイドスクエア(マドンナリフト)

◆CO2レーザーとラジオ波を複合させた、フラクショナル機器。

非常に優れたスキャナ機能を持ち、空中照射が可能なため、疾患や部位に影響なく使用できるのが特徴です。さらに、蒸散能力が高いため、深いニキビ跡や毛穴の様に立体的な構造を治療するためにはとてもメリットがあります。この4機種の中では、唯一空中照射が可能な機器です。

また、上眼瞼下眼瞼のゆるみやしわを治療するマドンナアイリフトの施術と合わせることが可能ですので、肌全体の若返りには良いですね。

最後に

④ サイノシュア/パロマ社 スターラックス1540XD

◆業界唯一のコンプレッション・フラクショナル機器。

クリスタルグラスを肌に押し付けて、皮膚を牽引させて照射が出来ます。皮膚を延ばすことで、コンタクトクーリングの効果をより高め、ターゲットに対してより近くなりますので、より効率よく治療が出来ます。

フラクショナルレーザーと言っても数多くの機種がありますが、これらはどの機種も代替が考えられません。

光治療機器も、フラクショナルレーザー機器も、RF機器も、HIFU機器も、

どれも組み合わせ治療が可能な時代になったということですね。


年末はダウンタイムのある施術ばかり

年末にかけてご予約を頂くのは、数日ダウンタイムのあるものばかりになります。

例年の事ですが、お正月は家の中で人に会わずとも済みますから、どうしてもこの時期に集中してしまいますね。

中でも

〇ヘイロー(日本には2014年に登場した最新鋭ハイブリット・フラクショナル)

〇マドンナリフト(おなじみアーティストのマドンナが惚れ込んだ肌の入れ替え)

〇マドンナアイリフト(レーザーによる上眼瞼挙上)

を希望される方がほとんどです。

目の上に関しては、マドンナアイリフト もしくは サーマクールアイしか選択できませんので、

顔全体の施術をされる方は

1)ヘイロー + マドンナアイリフト

もしくは

2)マドンナリフト + マドンナアイリフト

の二つの選択を取られる方がほとんどです。

どちらの選択かは、僕が診療して決めていますが、

年末にかけて、肌を入れ替えて、綺麗に生まれ変わらせたい人は 1) を。

ニキビ跡があり、肌を平滑にしたい人は 2) を。

選択する場合が多いですね。

 


Dr.ニコラ・ゼルビナッティの来日 モナリザタッチ

今週の木曜日と金曜日は、日本美容外科学会が東京国際フォーラムで開催されています。

この会に合わせてイタリアはパヴィアから、Dr.二コラ・ゼルビナッティが来日しました。

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日本美容外科学会のランチョンセミナーと、青山外苑前のDEKA JAPAN本社にて、限定された医師の間でレクチャーのための来日です。

僕が彼とこうして会うのは、ちょうど2011年にパヴィアのクリニックを訪れて以来です。

DEKA社マドンナリフトの機器を利用した「モナリザ・タッチ」という新たな手技を講義してくれました。

この手技についてはまた別の機会に触れたいと思います。

その後、この日の夜は銀座に場所を移し、中華料理店で会食となりました。

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ご一緒させて頂いたのは、いつもお世話になっている先生ばかり。

写真左より

〇クロスクリニック 石川浩一先生

〇林原医院 林原伸治先生

〇東海大学形成外科 河野太郎准教授

〇Dr.二コラ・ゼルビナッティ

〇河田外科形成外科 河田真一先生

〇クリニックF 藤本幸弘

〇イタリアDEKA社マウロの大学生のお嬢さん

〇DEKA社技術開発マウロ・ガリ博士

英語を交えての楽しい会談となりました。

ゼルビナッティの今回日本での滞在はわずか2泊。とんぼ返りだそうです。


「スマートサイド」と「スマートサイド・スクエア」~マドンナリフト機器による使い分け

クリニックFでも利用している、皮膚を入れ替える施術が可能なマドンナリフト。

フラクショナルCO2レーザー機器です。

今年になって僕のクリニックでも眼瞼周囲だけではなく、顔全体を施術する患者さんが増えました。マドンナリフトのデビューはもうだいぶ前になりますが、年末も見えてきた今日この頃、間違いなく今年度の日本におけるアンチエイジング・レーザー業界のトレンドを象徴し、この業界を牽引した機器のひとつであると言えるかと思います。

さて、そんなマドンナリフトですが、実は使用できる機器が二つあるのを御存知でしたか?

僕の左手にあるのが「スマートサイド」

右手にあるのが「スマートサイド・スクエア」

と呼ばれる機器です。

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クリニックFでは、この二つの機器を患者さんによって使い分けています。

スマートサイドの発振管は、ガラス製です。

対してスマートサイド・スクエアの発振管はRF製で、すべてコンピューター制御されています。

二つのCO2フラクショナル機種は、似たようで非なるもの。

言ってみれば、アナログレコードとデジタルコンパクトディスクの違いのようですが、ガラス管のスマートサイドの方が、実際の患者さんの仕上がりが良い場合もあります。

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クリニックでも開院前にはこのように出力チェックしています。

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上記写真の照射野の微妙な違いが分かりますか?

パワー設定と、パルス持続時間、そして照射間隔を一定にして、黒い紙に照射したパターン。

患者さんの症状によって、どちらの機器を使ったほうが良いかが決まります。

●一つはスマートサイドで照射した場合。

●一つはスマートサイド・スクエアのSPモードで照射した場合。

●一つはスマートサイド・スクエアのDPモードで照射した場合。

なのですが、

上記のうち一つだけ、二回照射したものがあります。

どのドットが同じ設定で照射したかわかりますか?

僕はすぐわかりますよ(笑)。


フラクセル マドンナリフト フラクショナルレーザー機器の適切なパワー設定

おはようございます。引き続き今日も朝から晴天に恵まれましたね。

今日6月4日(火)もクリニックFの診療日です。

このところ患者さんから続けて同じご質問がありましたので、レーザーのパワーについてすこし今日は書いてみたいと思います。

レーザーの照射をするとき、パワーをあげる方が効果が上がるのでは?

と考えている患者さんは依然多いようで、例えば施術中にぎりぎりまで我慢できるのでパワーを目一杯上げてほしい、と実際おっしゃる患者さんも少なからずいらっしゃいます。

サーマクールなどのRF(高周波)機器は、パワーを上げるほうが効果が上がる、というのはある程度真実であり、表皮に火傷をつくらない限り、ハイパワーで照射したほうが良い結果が得られるでしょう。

しかしながら、レーザーにもその理論が当てはまるとは限りません。

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まず大前提としてレーザーには

① 波長

② パルス幅

③ フルレンス(照射強)

④ 照射直径

⑤ 皮膚温度

という5つのパラメーターがあります。

これら5つの設定がその患者さんにとって最適であれば、より効果の高い治療ができることになります。

ここ数年突出して人気のある「フラクショナルレーザー」の場合は、これに

⑥ 照射密度

という新たなパラメーターが加わります。

これらの組み合わせのパターンは、それこそ無限大。医師のセンスと経験が問われるところです。

医師の方はこれらすべてに気を配り、バランスを見極めながら照射しなければなりません。

この前提を踏まえた上で、今回はフラクショナルレーザーについて考えてみましょう。

※※※※※

フラクショナルレーザーはパワーだけに依存しない代表的な機器です。

その理由をいくつか説明しますね。

まずは、生物学的な話。

例えばここ数年に出てきた英文論文では、フラクショナルレーザー施術後に、組織再構築が行われる際には、皮下のサイトカインが誘導されることが報告されています。

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これらのサイトカインは、強いパワーで照射された場合、むしろ発生が抑えられるという研究発表が多いのです。

ちなみに創傷治癒過程に関与するサイトカインとその主な機能
サイトカインには、以下の様々なものがあります。

その中の一部を挙げていきますと

○TGF-β=トランスフォーミング増殖因子β 

・マトリックスタンパク質(コラーゲンなど)を刺激する

・プロテアーゼ産生を阻害する

・有糸分裂を促す

・マクロファージおよび顆粒球の走化性を活性化する

・向炎症性サイトカイン(インターロイキン1、インターロイキン6 および腫瘍壊死因子α)を放出する

○bFGF =塩基性線維芽細胞増殖因子 

・血管形成活性および有糸分裂誘発活性

・内皮細胞の遊走および増殖の初期刺激を与える

・コラーゲン産生を阻害し、コラーゲン束の攻勢を助長する

○EGF=内皮増殖因子

・再上皮化活性(すなわち、角質細胞増殖、角質細胞周辺化、過剰増殖創傷表皮など)

○PDGF=血小板由来増殖因子

・単球、マクロファージおよび好中球に対する走化活性

・in vitro での線維芽細胞および平滑筋細胞有糸分裂誘発活性に対する

・線維芽細胞を刺激して、細胞外マトリックスを産生し、コラーゲンマトリックスを引き締める

○VEGF=血管内皮増殖因子

・脈管形成及び血管新生を調節する

○ビメンチン

・線維芽細胞タンパク質:マトリックスおよび細胞間物質の産生に関与

・・・といったものがあります。

これらが複雑に絡み合って肌を再生しているのですから、高出力によってこれらサイトカインの生成が減ってしまっては肌の再構築などできませんよね。

皮下にダメージは与えても、生体の反応を考えると元に戻る以上のパワーで照射されてしまっては、意味がないということです。

※※※※※

もう一点は工学的、物理学的な話。

照射密度についてです。

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一般にフラクショナルレーザーを照射すると、パワーを上げればあげるほど、深達度は深くなります。

しかしながら、安価な機種の中にはビームの焦点がずれていたり、精度が悪いものもあって、単にエネルギーが分散し、ヒートショックゾーン(熱変性)を幅広くしてしまうだけの機種があるのは事実です。

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フラクショナルレーザー機器間の性能違いについては、僕も英文論文やこのブログで述べてきたつもりです。

フラクショナルレーザーとニキビ跡治療の関連性

ニキビ跡治療に最も適したフラクショナルレーザー

また、機種によってはパワーが上がるとやけどを防ぐために、照射密度が荒く設定されなおすものもあります。

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実際にビーム照射径70µm前後だと、24時間以内に肌の再上皮化が行われますので、非常に適切だと思いますが、オーバーパワーで照射してしまうと、それ以上にダウンタイムがかかる。

さらに深いニキビ跡を治したいのか、毛穴を治したいのか、肌のきめやテクスチャーを治したいのかによって、それに適した深さや照射密度がありますので、対応してパワーを変える必要があることがわかりますよね。

※※※※※

こうしたパラメーター設定は、きわめて職人技的で、レーザーを実際に照射した医師の経験によってしか得られないものだと思います。

そして、一人一人の肌を診察し、より治療効果が上がるように機器を選び、一人一人照射方法を変えながら工夫し、結果を出すのが、この仕事の醍醐味の一つでもあるのです。


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