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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

第59回日本形成外科学会総会・学術集会 ヴィーナスコンセプト社ランチョンセミナー

ヴィーナスコンセプト社のランチョンセミナー終わりました。

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湘南鎌倉病院 山下理絵先生、久留米大学力丸英明教授、スキンクリニックかのん 五反田希和子先生とご一緒させていただきました。


日曜出勤

ニューヨークから帰ったばかりですが、日曜日出勤で日本形成外科学会総会4月13日発表予定のランチョン&イブニングセミナー招待講演&企業セミナー演題3つ。

なんとか仕上げました。

資料

誰もいないクリニックFで超集中できました。

乞うご期待。


日本形成外科学会

NYから帰国したばかりですが、来週4月13日から15日は福岡開催の日本形成外科学会で、13日ランチョンセミナー(ヴィーナスコンセプト社)と13日イブニングセミナー(フォトナ社)の招待講演をお引き受けしています。

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よろしかったらいらしてくださいね。


撮影無事終了 ヴィーナスコンセプト社ヴェルサ キュテラ社トゥルスカ

おかげさまで宮下先生の撮影は無事に終わりました。

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ヴィーナスコンセプト社の新しい光治療器ヴェルサとキュテラ社のたるみ治療機器トゥルスカです。


2016年レーザー/RF治療機器のトレンド 鍵となるイスラエル製機器の動向 

海外の主要な学会などで見たり治験に関わったレーザー・RF機器で自分のアンテナが引っ掛かったものに関して、僕は機器を購入したり扱うだけでは満足できず、それらほぼすべてのメーカー本社を訪問し、工場の見学やトップの方から話を聞いたり、関係する医療機関、研究者にアポイントメントを取ってお会いするなどしてきました。

 

自分なりの「現地取材」です。

 

そんなことを始めてもうかれこれ10年以上となりましたが、こうしてまさに自分の足と目、耳など身体と労力を使って得た情報や経験、ネットワークは生涯の財産だと思っていますし、それらによって自分が進むべき道も少しずつクリアになってきたように思います。

 

少々業界話になってしまいますが、レーザー医療の15年を振り返ってみると

 

2000年からの約10年間は、潤沢な資金力によって米国中心で機器メーカーが業界を主導してきましたが、2000年度後半に行われたドラマティックなM&Aによる買収劇と、主に中国や韓国製の安価で特許を回避したコピー機器が市場に入り込んだことにより、2010年以降は米国機器メーカーの開発力が大きく低下している現状があります。

 

ちょっと例を挙げても、米国老舗レーザーメーカーのキャンデラ社がイスラエル新興のシネロン社に買収され、シネロンキャンデラ社として生まれ変わったこと。Nd:YAGレーザー「メドライトC6」を作ってきたHOYAコンバイオ社や光治療機器を中心に市場を作ってきたパルマ社が相次いでサイノシュア社に買収されたこと。HIFU治療機器を作るウルセラ社がMERZ社に買収されたこと。フラクセルを作ったリライアント社が、サーマクールを擁するソルタメディカル社に吸収買収され、さらにこのソルタ社がその後カナダのバリアント社によりボシュロム社と共に買収されたことは記憶に新しいかと思います。

 

MAによる経営的なメリットは計り知れないと思うのですが、一方それを機に流出してしまう機器開発者や技術者、セールスなどのスタッフが必ず出てきます。出ていく人材には優秀で名の知れた人物も多いことから、その企業と付き合いを持ち機器を購入してきた側、その後も引き続き機器を使い続ける側の医師としてはこの動向を常に意識しておく必要が出てきます。先々の機器購入計画について随時見直しを図る必要も出てきますし、機器のメンテナンス一つとっても状況が変わってきてしまうからです。

 

どんな仕事もそうでしょうが、やはり「人」で会社は決まり、技術の進化もその「人」が集まる「チーム」に依存するところがあるのは否めません。

 

そんな中、僕が来年2016年に向け注目しているのは、イスラエルのとあるメーカーです。

 

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先日第六回のJAAS日本アンチエイジング外科学会で招待講演させていただいた内容を一部ブログに残したいと思います。

 

イスラエルの美容医療機器戦力図は、BIG 3 とそれに追従する NEXT 4 とに大きく分けることができます。

 

big3

 

BIG 3 は

■ルミナス社 (写真左は開発者のシモン・エックハウス)

■シネロンキャンデラ社

■アルマレーザー社 (写真右は開発者のジブ・カーニ)

 

 

それに続くNEXT 4 は

 

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◇ヴィーナスコンセプト社

◇ヴィオーラ社

◇エンディメッド社

◇ポラジェン社

となります。

 

BIG 3の筆頭に来るのがルミナス社。

 

こちらはフォトフェイシャルを作り上げたシモン・エックハウス博士(写真左)が作ったイスラエルの中でも最も古い企業です。

 

R&Dの中枢にいた開発者・技術者の流出などで、市場からほとんどの機種が消えてしまった時期もありますが、現在でもM22などは世界中で爆発的に売れていますし、来年は新たなノンアブレイティブなフラクショナルレーザー機器である「リサーFX」などが登場します。

 

評価の高い企業でしたが、実は今年2015年、中国企業に買収されてしまいました。

 

こちらが吉と出るか凶と出るかはもう少し時間をかけてみないとわかりませんね。

 

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ルミナス社がこうして少々軌道修正を迫られる中、現在イスラエルで最も大きな企業としてその存在感を示しているのがシネロンキャンデラ社です。

シネロンキャンデラ社は先ほどのルミナス・ファウンダーでもあるシモン・エックハウスがスピンアウトして作った企業。従来の光治療機器にバイポーラーRFを挟み込む形で組み合わせたELOSという技術を擁しています。

★ELOS

〇イープラス

〇オーロラ

〇ポラリス

〇リファーム

〇サブライム

〇モティーフ

〇トリニティプラス

 

クリニックFで行うアンチエイジングのための肌質の改善で、最も利用している機器は依然このシネロンキャンデラ社製のもので、派手さはありませんが本当に実直で良い仕事をします。ある意味これほど期待に応えてくれた機器は過去にありません。

 

特許に守られていますので別の企業には真似ができませんし、僕個人としてはアジア人の肌には最も適している機器なのではないかと思っています。

 

しかしながら、R&Dチームの流出がこの企業でも起き、ここ数年新たな機器が自社開発できず、Primeva(eプライム)やウルトラシェイプなどの企業を買収したものの、残念ながらこれらはよいシナジー効果を現在までに生んでいるとは言えない状況です。

 

続いて、BIG 3の三番手となるアルマレーザー社。

 

ジブ・カーニ Ziv Karni 博士という一人の技術者が作った企業です。

 

中国と南アメリカの特殊な輸入代理店で爆発的に機器が売れたため一気に第三位に躍り出ましたが、こちらも中国の企業に買収されてしまいました。

 

アルマ社は世界での知名度と日本での知名度にあまりに格差がありますが、米国の専門の医師の中では、

 

Alma do not do enough research and launch their products based on a “marketing story” and less science. The company was never innovative, but it was the best “me too” manufacturer.

 

(言いにくいこともあるので英語のままで)

 

という評価です。

 

こちらは国内では爆発的に売れている「ソプラノアイス」という脱毛機器のほか、「テノール」や「アクセントウルトラ」「レガトー」という機種を出しています。

 

***

 

さて、そんな風にそれぞれに課題を抱えるBIG 3を横目に見ながら、それらを一気に抜く勝負に出るのでは? と欧州のレーザー業界でもっぱら噂となっている会社が、NEXT 4のヴィーナスコンセプト社です。

 

実は、ルミナス社そしてシネロン社から流出した多くの技術者がヴィーナス社に入社しており、技術力では高い評価を受けています。中でもフォトフェイシャルの開発者の一人であるボリス博士が移動したことは業界の話題になっています。

 

さらに、この企業はカナダの企業に買収され本年度の上場を控えていますので、その潤沢な資金力を利用しての新たな開発には個人的にとても興味があります。

 

日本ではまだほとんど知名度が無いと思いますが、僕はこの企業に注目し、数年前よりブログで触れてきました。

2012年のサンディエゴ開催の米国皮膚科学会ではレーザーと光の性質を併せ持つTRASER :Total Reflection Amplification of Sopntenous Emission of Radiationの公表も行われました。この技術が応用されると、現状のすべてのIPLはこの方式に移行する可能性がありますね。

クリニックFでも使用してきた痩身機器であるヴィーナスレガシーはパルス電磁場を使用した第4世代のRF機器に分類されていて、RF機器の技術的には他社を超えています。

 

中でも今年3月新たに発売された光治療機器ヴィーナス・べルサは来年の市場の一角となるのではないかと思っています。

 

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光治療機器を扱う場合、もともと持っているキセノンランプの光発振分布が非常に大切で、短い波長のフルレンスをいかに上げることができるかというのが開発の争点になります。

 

特にヘモグロビンの吸収曲線とクロスする515-600nm前後と、毛根に反応する650-820nmの波長域で出力が高く出せることにメリットがあるのですが、べルサは他社製品より1.5倍の出力が出せることが分かっています。専門的な話も多いのですが、理論的にはとても良い印象があります。

 

クリニックFではヴィーナスべルサの一号機を導入することにしましたので、追ってご報告しますね。

 

NEXT 4 の次席はヴィオーラ社です。

 

こちらは3種類の周波数のRFを用いた、いわば RF 第三世代にあたるmulti- Frequency RF の機器を作り上げたメーカー。

 

個人的にはとても興味を持っていたのですが、残念ながら新機種の販売実績がとても悪く、現在買収先を探しているという状況なのだそうです。

 

エンディメッド社はもっと小さな企業になりますが、現在行っている方向性は正しく、今後の評価が待たれている企業です。

 

クリニックFでも昨年よりnewaという家庭用の機器を販売していましたが、今年医療機器ヴァージョンのエンディメッドプロを導入しました。

 

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目元周りの施術も可能になり、こちらは結果が楽しみです。

 

イスラエルのこちらの企業にはまだ行ける予定が立っていませんので、ぜひ本社を訪れてみたいですね。

 

最後は、ポラジェン社。

 

日本ではスマスアップという施術名が流行りましたが、こちらもRFを主体とした企業でした。ところがつい最近、ルミナス社の母体に買収されるというニュースが。

 

どんな世界も栄枯盛衰、盛者必衰の理ありですね。


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