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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

2017年夏の医療痩身

今日もクリニックFの外来をバリバリやっています。夏になって日焼けとともに、もう一つよく相談されるのが、痩身についてです。
医療痩身は、一般的な痩身とは違い、単に体重を減らすのではなく、痩せたい部位だけを痩せられるのがメリット。ボディビルダーの様にストイックに痩身している方々が、どうしても体に残る脂肪ってありますよね。医療機器を使うと、その特定の脂肪が取れる。
それが、
 
リアル ボディ スカルプティング (実際の体への彫刻)
と言われる所以です。

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痩身機器は今から約10年前から開発されてきました。僕も2008年のオーランドの米国レーザー医学会の頃から、企業の秘密のカクテルパーティに呼ばれたりして、こうした機器についての作用機序の効果などを相談されていました。今にしてみれば世界の第三の指に入る医療機器企業になったゼリティック社も、こうしたコアドクターの話を聞くことで最初はスタートしたんですよね。

http://clinic-f.com/blog/international/post_575/

痩身機器の作用機序に分けて大きく分類すると

A)脂肪を(3Dで) 減らすもの。
B)緩んだ皮膚を(2Dで)縮めるもの。

のふたつに分類されると思います。

要は、水風船を想像してもらい、

A)水を減らすもの (ボリュームダウン) 
B)風船を縮める (皮膚の伸びへの対処)

を別個に対処しなければならないのです。

脂肪吸引などをして、せっかく脂肪が減っても、その後皮膚が伸びてしまい、皮膚を縮めるような手術をしていた時期もありました。

機器的には、凍らせるもの、温めるもの、運動するものに分かれます。

〇凍らせるものは

クールスカルブティング いわゆるゼルティック 効果はAのみ
脂肪細胞を氷結させることで、アポトーシスに導くもの。
こちらは脂肪を減らす能力は高いですが、肌を縮める能力は低いですので、そうした機器の併用が大切ですね。中国製や韓国製のコピー商品がエステ業界に入っていますが、事故が多いので注意が必要だと思います。

〇温めるものは

1)RF(ラジオ波)による加温 効果はA+B
①RF単体
◎サーマクールボディ
◎インディバ
ヴァンキッシュME
◎トゥルスカ
②RF+パルス磁場による加温
◎ヴィーナスレガシー
 
パルス磁場を組み合わせることで、脂肪細胞の加温速度と血管新生が増し、より脂肪代謝率を上げる。

③RF+エレクトロポレーションによる加温 
◎インモード BODY FX

RFによる加温中に、高電圧のエレクトロポレーションを用いて、脂肪細胞膜を破壊し、より脂肪代謝率を上げる。

2)超音波による加温 効果はBの作用が主ではあるがAの効果も

①超音波のキャビテーションを用いて、加温する
ヴェラシェイプ
ウルトラアクセント
エクシリス

②HIFU (焦点集中型超音波)による加温
リポソニックス
ウルトラシェイプ

3)近赤外線レーザーによる加温 
スムースシェイプ
スカルプシュア 

〇運動によるものは

筋肉運動(EMS)による運動 効果はA
◎indepth
◎AC BODY

5)バイブレーションによる痩身機器
こちらは経験がありませんが、可能性はありますね。

ちなみに◎は、現在クリニックFで採用しているものです。

今は痛みの少ないトゥルスカ、ヴィーナスレガシーや、ちょっと痛いけれど、効果の高いBODY FXなどが人気ですね。

まだまだ暑い日が続きますが、クリニックFでご相談くださいね。


クリニックF 夏から秋の毛穴たるみ対策 その2

クリニックF 夏から秋の毛穴たるみ対策 その2
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コンプレッション・フラクショナル1540XD照射について

色味はあまり気にならない方向けの施術です。紫外線の色味以外の影響として、コラーゲンやエラスチンのダメージがあると思います。1540XDはリサーフェシングというよりは光線を集中することで深達度を上げるために設計されている機器。
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毛穴のひろがりやたるみが気になってきた方や、部分的な小じわやニキビ跡に対してノーダウンタイムでできる機器です。通常のフラクショナルレーザーは敷居が高くてできない方でも気軽にトライして確実な質感の変化を感じていただける施術としてご提案します。
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適応
1)ニキビ跡が気になるが、ダウンタイムが不可の方

2)毛穴やたるみ、肌のテクスチャーが気になる方

3)全顔照射がお勧めです、トリプラスを定期的に照射している人ならば部分照射もある程度希望に応じることが可能。

4)定期的にメンテナンス照射している人で、MOTIF IRやサブライムにプラスαの毛穴たるみケアとして。

5)トリニティプラスやギャラクシープラスのセットをお持ちの方は、MOTIF IRの代わりに差額で照射可能。

6)フラクショナル系機器が気になっているが、痛み、ダウンタイム、予算などで躊躇している方に、初めてのフラクショナル体験として。

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ご興味ありましたら、クリニックFにご連絡くださいね。


フラクショナルレーザー照射後に臍帯血再生因子

今日も宮下宏紀先生の外来です。
お盆目前、クリニックFではダウンタイムのあるフラクショナルレーザーの照射が増えてきました。
夏休みを利用してカサブタを形成するパワフルなレーザーを打つという発想ですね。
クリニックFにあるフラクショナルレーザーは
マドンナリフト
ヘイロー
フラクセル
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などとなります。
この中でも特に高い効果を期待できるのはマドンナリフトです。
こちらはイタリアDEKA社が開発したフラクショナルCo2レーザーSmart Xide シリーズのレーザーです。
マドンナリフトは中空からの非接触型照射なので、眼球をコンタクトレンズで保護しながら両まぶたに照射できるという特長があります。
今まで外科手術でしか改善の難しかった眼瞼下垂や目周りのアンチエイジング効果を期待できますね。
1回の照射で自前の肌が10%弱入れ替わります。
5~7日程度でカサブタが取れた暁にはむきたまごのようなツルツルの肌を得られます。以前のブログでもマドンナリフト照射の様子を動画で紹介しました。
もし宜しければご覧ください。
http://clinic-f.com/blog/laser/smartxide2/post_16663/
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マドンナリフトにはその効果をさらに引き上げるためのオプションがあります。
それがHSCMです。

 

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これは臍帯血再生因子すなわち臍帯にある幹細胞を培養した液から抽出した純度の高い再生因子製剤です。
ここにはTIMP-1、SCF、MCP-1、IGF-1、MIP-1、RANTES、IL-8などの重要な再生因子が含まれており、アンチエイジング、発毛、アトピー性皮膚炎の改善などの効果が期待できます。
マドンナリフトのレーザー照射により皮膚には小さな穴が無数にあくので、そこにHSCMを塗布して注射針を使うことなく効率的に皮膚全体に均一に再生因子を届けることが可能です。
この施術も一緒に行えば夏にダメージを受けたお肌を強力に回復させられそうですね。
ドラッグデリバリーの意味を肌でわかるメニュー。ご興味のある方は気軽にお問い合わせください。


クリニックF 夏の日焼け後の緊急治療対策

日焼け後の美白治療についていくつか雑誌社さんやライターさんより同じようなご質問、ご相談を頂きました。

 

秋頃の企画に向けて、ということなのでしょうね。

 

5月から初秋までは紫外線量も多く、どんなに気をつけていても大なり小なりの日焼けが避けづらい季節です。

 

さらに去年今年はまた多少日焼けしたような肌が流行のようで、街を歩いていても以前ほど日傘に肘まである手袋、帽子にサングラス・・・といった完全防備の人は見かけなくなりました。

 

海遊びだけでなく、「グラマラス」と「キャンプ」を結び付けたという通称”グランピング”なるもの(僕もライターさんから聞いて初めて知りました!)を始めとしたアウトドアでのキャンプはこの夏も人気のようですね。

 

うちのクリニックにも若干一名日焼け肌が定着したドクターがいます(笑)

 

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クリニックFで大切にしている理念「皮膚の基礎工事をまず行って皮膚の体力と平均点を上げてから各論を攻めていく」では、この基礎工事の部分で活躍するトリニティプラス、ギャラクシープラスを照射する際、この時期特にシミを狙っていくSR(SRA)のパワー設定を慎重に行っています。

 

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詳しくここをお伝えすると、クリニックFでは

 

1)日焼け肌に対してはこの時期、SR(SRA)を「レブライト」へと機種チェンジして肌のメンテナンスを行っています。

 

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2)窒素プラズマ機器の「ネオジェン」+トランサミン導入、あるいはネオジェン+レブライト=”レブジェン”にトランサミン導入を加えたメニューは昨年から今年にかけて、連続照射された方のお肌の透明感が増した事例が多くあり、日焼け肌やネオジェンについてはまぶたにも問題なく照射できることから、こちらを代わりに選択する方も増えます。

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3)ちなみにこの「トランサミン導入」は、メラノサイトの活性を阻害し色素を作り出す前にブロックすることで、シミや肝斑の悪化を防ぐことができます。

 

また、内服薬には抵抗ある人にもおすすめできるという利点も加わります。

 

このトランサミンに、抗酸化作用やできてしまったメラニンを還元する力に優れたビタミンCも導入しています。

 

美白にお急ぎの方には、5週連続照射(レブジェン+トランサミン導入のみ)での美白強化対策をご提案していますが、こちらも結果は良いですね。

 

この レブジェン+トランサミン導入5回セット、工程は
① レブライト照射(通常の2分よりも丁寧に時間をかけて照射を行う)
② ビタミン導入10分+トランサミン導入10分
③ ネオジェン照射(まぶたも含む)
④ 仕上げ

 

となりますので、ご興味のある方はクリニックFまでご相談ください。


2017 AAD Summer Meeting

2017 AAD Summer Meeting。

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レーザーのセッションを聞き終えました。

米国皮膚科学会でもお馴染みのドクターで、僕のFB友達でもある Arisa Ortiz, Eric F. Bernstein, MD, Kimberly J. Butterwick, Neil S. Sadick, Robert A. Weissによるセションでした。

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議題は以下の6つ。

1)血管系疾患を最高効率で治療するにはどうしたら良いか?

2)フラクショナルレーザーによる観血もしくは非観血リサーフェシング施術を、Energy-Based Devices と組み合わせる施術。

3)色素斑をターゲットとした新しい戦術

4)スキンタイトニングの新製品。

5)非観血の脂肪溶解機器及びセルライトに対する新たな治療法

6)レーザー光治療機器をいかに安全にフィラーと組み合わせするか?

 

日本では少し廃れた感じのあるフラクショナルレーザー機器は、米国では未だに第一線の機種。

クリニックFでは、ヘイローやスマートサイドスクエア、フラクセル3デュアルなどの機種が一線で動いていることを考えると、日米の違いというよりも機器の使用方法の違いなのではないかと思います。

日本人の患者さんは、まだ肌質を若々しく入れ替える「リサーフェシング」という言葉にピンと来ていないのではないかと思います。

脂肪やセルライトによる痩身機器は、日本で評判の良い機器が必ずしも評価が高いとは言えないようで、人種差によるものもあるのでしょうね。

ただ、色素系レーザーと違って、この分野の治療法も治療機器も未だ完成したとは言えず、新たな機種がどんどん開発されているのも事実。

 

 

日本の学会であれば、この分野に臍帯血由来の幹細胞上澄液を加える話が出てきますし、クリニックFでもレーザーアシストのドラッグデリバリーは最も得意とする分野でもあるのですが、こちらは一部の商材しかFDAでは認可されておらず、ディスカッションには至りませんでした。

むしろアジアの方が進んでいる分野ですね。

 

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やはり、情報も機器も人も自分の足と目、耳、頭を使って取材するに限ると、当たり前のことですが改めて思いました。

 


CLASSY9月号で美白コース「レブライト+ネオジェンスパ」

今日もクリニックFは宮下外来です。

光文社より発売中の女性ファッション誌CLASSY9月号「美白&UVケア誌上お悩み相談室」でクリニックFと人気の美白コースを取り上げて頂きました。

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ダウンタイムが全くない美白コース通称「レブジェン」。

 

レブライトとネオジェンスパを組み合わせたこの治療法は結果も良く、この夏は本当に人気です。

記事とあわせてぜひ御一読下さい。


産後のお腹痩せにInmode

美容ライター安田光江さんが、ELLE ON LINEに掲載中の公式ブログにて当院のInmodeを御紹介くださいました。

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産後のお腹痩せには本当に人気です。

ぜひこちらもご一読ください。http://blogs.elle.co.jp/yasuda/2017/07/%e6%9c%80%e6%96%b0%e7%97%a9%e8%ba%ab%e6%a9%9f%e5%99%a8%e3%81%a7%e3%82%a6%e3%82%a8%e3%82%b9%e3%83%88%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%8b%e3%81%bf%e3%81%8c%e6%b6%88%e3%81%88%e3%81%9f%ef%bc%81/


ドイツ発 技術の粋を集めて開発した低温大気プラズマ「kINPen:キンペン」

皆様、こんにちは。火曜外来を担当している西嶌です。

 

今回はドイツのライブニッツ・プラズマ科学技術研究所が、ドイツの技術の粋を集めて開発した低温大気プラズマ「kINPen:キンペン」に関しての報告です。

 

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まずは、下の臨床経過をご覧ください。

30歳代女性の腰部に、CO2のフラクショナルレーザーを照射した直後に、kINPen(キンペン)を照射した場合(右)と、照射しなかった場合(左)の臨床経過です。

 

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照射後6日目には右腰部の照射部位はほとんどわからなくなっているのに対して、非照射部が同様のレベルまで改善するのに、照射後16日間を必要としました。

 

大変驚くべきことですが、kINPenをわずか1回照射しただけで、CO2のフラクショナルレーザーを照射した後のダウンタイム(かさぶたの期間)が劇的に(約3倍)短縮しました。

プラズマとは、個体、液体、気体に続く第4の形態であり、私たちの身近では、空気清浄、脱臭、半導体プロセシングなどに利用されています。

 

医学界では、創傷治癒や癌治療、殺菌作用の分野で20年以上前から注目されています。

そして、2000年以降、低温プラズマの開発が進み、現在は最もホットな話題の1つとなっています。

 

プラズマ先進国のドイツでは、難治性の慢性潰瘍(他の治療で治らなかった創部)に対して、保険が適応されており、その応用や適応は拡大しつつあります。

 

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創部が治る際に必要な因子は様々ありますが、その中でも創部の見た目を元通りに修復するために、特に重要な因子は

①結合組織の増生

②血管新生に伴う血流改善

③表皮細胞の遊走

④感染制御

 

になります。

 

そして、これらの因子を促進させるものが今回のプラズマです。

実はこれは、美容レーザーによるリジュヴィネーション(若返り)で活性化させたい因子と一致しています。

すなわち、健常な皮膚にプラズマ照射した場合、真皮層の結合組織(コラーゲン等)の増生、表皮の老廃物の除去、皮膚の常在菌(アクネ菌など)の殺菌等の効果が期待できます。

今回ご提示した症例は、CO2のフラクショナルレーザーを腰部に照射したものです。

元々腰部は顔面と比較し、2倍以上ダウンタイムが長い部位です。

しかし、kINPenを照射した部分は、非照射部と比較し約11日早くダウンタイムが終了しており、理論的には約3倍のスピードでリサーフェシングが完了したことになります。

このことは、長年、創傷治癒に携わってきた形成外科医としても、大変驚くべきことであり、今後注目していきたい分野です。

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ではなぜ、プラズマがこのような効果をもたらすのか?

その点に関してまだ解明されてない部分はあるものの、動物レベルではかなり研究が進んでおり、当院の前田先生、宮下先生も大学院の研究室にて探究しています。

今後、本ブログでも分子レベルの機序に関して説明する機会があると思いますので、楽しみにしていてください。


Inmode(インモード)ライターさんにご取材いただきました

クリニックFの期待の新星である痩身マシン、Inmode(インモード)について、エディター・ライターである古屋美枝さんにご取材いただいたのがインスタグラムの記事になりました。

 

ビフォーアフターが明らかに違いますよね。

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よろしかったらご覧ください。

古屋さんインスタ

https://www.garow.me/media/1546391628636269154_1144329


第3回レーザートレーニング講習会 プラズマ医療

東京都市大の平田教授をお呼びして、第3回レーザートレーニング講習会 プラズマ医療についての勉強会が盛会のまま終了いたしました。

こちらは若手医師のためにボランティアでやっているレーザーをはじめとしたエネルギーベース医療機器(EBMD :energy based medical devices)の勉強会。

僕の講演ではプラズマ医療のカテゴライズをさせていただきましたが、プラズマ医療で得られる臨床と研究のメリットについてお分りいただけたと思います。

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次世代はプラズマ医療の時代ですね。

レーザーリサーフェシング&プラズマバイオモデュレーションの組み合わせによる未来を感じました。


今日のクリニックFは西嶌順子先生とダブル外来です

今日のクリニックFは西嶌順子先生とダブル外来です。

僕の論文が載っている今月号の米国レーザー医学界誌が届きました。

この論文には苦労しただけに喜びもひとしおです。

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現在、クリニックFではフラクショナルレーザーを顔全てに照射し、臍帯血増殖時の上澄み液を塗るという 肌の入れ替え施術をやっていますが、ドラッグデリバリーの研究成果が大いに役立っています。

先日もこの施術をされた方が小じわがなくなり、肌に弾力が増したと結果に非常に満足されて、3ヶ月後に再度同じ施術を行ったのですが、肌に対してのレーザーの入り方が、初回照射時にカサカサした皮膚であったのが、2度目には弾力のあるふかふかした皮膚に照射しているように大きく変化しているのが、施術している自分でもわかり、これは嬉しかったですね。


レーザー医療2017年上半期の総括 光治療機器のまとめ

レーザー医療2017年上半期の総括 光治療機器のまとめ

レーザー治療機器について、そろそろ2017年上半期のまとめをしたいと思います。

レーザー機器はピコ秒発振の可能な機器が各社一巡したところですが、工学的にはこちら単なるQスイッチレーザー機器の一種であるといえます。

研究開発費がかかっているのはよくわかりますが、我々医師が既存のQスイッチnano秒レーザーの3倍以上の価格を吸収するならば、患者さんの施術価格に転嫁せざるを得ないのが現状です。

刺青の治療および、研究目的以外の用途は、まだ低いのではないかと個人的には思っています。

今日の話題は、光治療機器。

過去5年以内に発売された、代表的な4機種のIPL製品について特徴を述べたいとおもいます。

光治療は商標であるフォトフェイシャル、フォトRFを含め様々な呼び名があるが、工学的にはIPL(インテンス・パルス・ライト Intense Pulsed Lightコンデンサ等を用いクセノンランプ (xenon lamp)を極短時間のみ発光させた光。)に総括されます。

機器としては開発後、20年以上の経過を経て技術的には成熟期と言えますが、ここ数年で新たに開発された技術もあります。

同じエネルギー密度の光の照射であっても、高いピークパワーや短いパルス幅を実現し、色素斑に対する効果は上昇していますし、1Hzが限界であった繰り返し照射も、2〜3Hzと頻度を高く設定できる製品も出てきており、1人の患者に対する施術時間短縮にもつながっています。

レーザー

1.e-plus (米国 Syneron/Candela社製品)

IPLと 独自のバイポーラーRF(高周波)elos ®を同時照射することにより出力を光とRFに分散することで、従来製品よりも安全にエネルギーを深部へと到達するメリットを有する複数アプリケータを搭載した複合型治療器です。

メラニンをターゲットにしたSR、SRAはそれぞれ波長域が580〜980、470〜980nm。

より低い波長域を有するSRAによる治療の方がメラニンへの反応性が高いですが、メラニンの量が多い場合は反応熱による熱傷のリスクも高くなります。

クリニックFで使用している際に、経験的にはSRでフルーエンスを27J/cm2程度まで高めても安全に使用出来ていれば、短波長帯のSRAへの安全な切り替えが可能になりますのでおすすめしています。Sublimeは700〜2000nmと近赤外線領域の波長域を有するアプリケータで肌のタイトニングが可能になります。

2.versa (イスラエルvenus concept社製品)

ヘモグロビン色素に吸収する515nm-600nm、さらにメラニン色素に吸光度の高い650nm-820nmの二つの波長帯を既存の機器に比べて1.5倍の出力にしたこと。

独自の冷却センサーを持ち1秒間に1000回の温度チェックで5℃をキープするTEC冷却式サファイア使用により高い冷却効率を実現できる点や、3Hzでの高速照射が可能な点などが特徴として挙げられます。高周波、パルス磁場、高周波ナノフラクショナルなど多彩なモードを有する総合型プラットフォームとして使用されています。IPLでは、スキンリジュビネーション、脱毛、血管と色素病変、肌の若返り、ニキビ、赤ら顔、しわ、たるみなどに合わせ、7つの照射モードがありそれぞれの効果が期待できますね。

アプリケータは515nmと580nmの2種類。アジア人の皮膚に対しては580nmのアプリケータから使う方が安全に使用できます。

ニキビ対応のACDUALハンドピースは青色415〜480nm 赤色光630nm〜950nmを組み合わせるという新たな技術法でパルスごとに青色光と赤色光を同時に発振する革新的な技術で注目されている。

青色光はニキビを引き起こすアクネ菌を破壊し、赤色光は炎症を抑えることで早期回復を促します。

3.M22(イスラエル ルミナス社製品)

商業用IPLの原型であるフォトフェイシャル®を完成させた機器メーカー(旧コヒレント社)の作り上げた5世代目のIPL。

アプリケータ交換ではなく、8波長(515nm, 560nm, 590nm, 615nm, 640nm, 695nm、Acne用、Vascular用)の治療用フィルターからの選択で行うことができ、加齢性皮膚への対応・シミ・赤ら顔・毛穴など多くの病変の治療を1台で行うことができる。フィルター交換による波長変更・パルス分割変更・出力変更をより短時間で行えるため、全顔照射の最中に部位によって異なる照射方式でオーダーメイドの治療が可能です。

4. InMode(イスラエル INVASIX社製品)

INVASIX社は長年IPL、レーザー機器の開発に携わってきたMoshe Mizrahy氏がCEOを務めるイスラエルのメーカーである。

特別に設計されたキセノンランプを使用することで、500nm-600nmに相当するピークパワーの出力がより高くなるように設計され、ターゲットとしている波長領域以外のエネルギーの分散が少なく、施術がより安全に且つ最大の効果が狙える機器と言えます。

アプリケータは2種類。515SR(515nm-1200nm)はスキンリジュビネーション、血管および色素病変に、580nmSR(580-1200nm)は 脱毛、肌質改善に効果があります。

また搭載されている独自のクーリングシステムは非常に強力であり、施術時の痛み、火傷のリスクの軽減がなされている。

クリニックFでは、この他、キュテラ社ライムライト、サイトン社BBL、サイノシュア社(旧パロマ社)スターラックスなど過去に定評のあった古い設計の機器も保有し、患者さんの肌に合う機器を選択しています。


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