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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

リフトアップ・タイトニングのレーザー/光治療器 ウルセラ サーマクール サブライム(トリニティプラス)の違い

さて、最近多かったご質問について少しずつお答えしていきたいと思います。

今日はリフトアップ、タイトニングのレーザー機器として知られる

◇ウルセラ

◇サーマクール

◇サブライム(トリニティプラス)

の違いについてです。

まず、肌の「リフティング」と「タイトニング」の概念の違いについてクリアにしなければなりません。

肌の「リフティング」とは、形成外科的に皮膚の見た目を持ち上げるという技術。

ミクロでは、肌の中の皮下脂肪層を貫通している皮下線維組織を短縮する技術で、個人差もありますが、顔面の場合皮下約3-4.5㎜の引き締めを意味します。

一方、

肌の「タイトニング」とは、肌の中、特に真皮のコラーゲンやエラスチンを増生し、肌のハリを上げることで、皮下の約1-2㎜の引き締めを意味します。

こうした中、

◇ウルセラ (焦点型超音波)

◇サーマクール (モノポーラーRF治療器)

◇サブライム(トリニティプラス) (光+バイポーラRF複合機)

の違いを単純に比較すると

●ウルセラはリフティング能力が高く

●トリニティプラスはタイトニング能力が高い

と言えます。

※※※

これらの医療機器の効果について、根拠ある英論文をいくつか引用すると

〇水素結合を熱破壊し,コラーゲン分子の3 重らせん分子構造を変化させることによって,コラーゲンに即時収縮をもたらす作用

1) Arnoczky SP, Aksan A. Thermal modification of connective tissues: basic science consideration and clinical implications.J Am Acad Orthop Surg. 2000 Sep-Oct; 8(5):305-13.

〇マイクロ熱損傷作用によって,線維芽細胞の寿命をのばし,コラーゲン発現を向上・正常化(新たなコラーゲンの生成/再構築)させる作用である

2) Abraham MT and Ross VE. Current concepts in non-ablative radiofrequency rejuvenation of the lower face and neck.Face Plast Surg 2005; 21(1); 65-73.

3) Fritz M, Counters JT, Zelickson B. Radiofrequency treatment for middle and lower face laxity.Arch Facial Plast Surg 2004;6:370-373.

〇皮膚のたるみを改善するためのノンアブレイティブな組織の引き締め(タイトニング)とシワ減少である。

4) Sadick NS, Sato M, Palmisano D, et al. In vivo animal histology and clinical evaluation of multisource fractional radiofrequency skin resurfacing (FSR) applicator. J Cosmet Laser Ther. 2011;13:204-209.

5)  Javate RM, Cruz RT Jr, Khan J, et al. Nonablative 4-MHz dual radiofrequency wand rejuvenation treatment for periorbital rhytides and midface laxity. Ophthal Plast Reconstr Surg. 2011;27:180-185.

と言ったものになります。

また、こうした電界磁界が作用する部位では筋細胞膜で活動電が生じて、筋小胞体や筋膜のカルシウムイオンが遊離して筋線維のアクチンフィラメントとミオシンフィラメントに作用して筋収縮が生じますので、施術直後は、電流による筋肉収縮も考慮に入れなければなりません。

つまり、レーザーRF治療によりたるみ治療を繰り返した場合には、

強いエネルギーの照射により

「皮下脂肪層 線維組織のリフティング」

「皮膚のタイトニング」

が行われ、

弱いエネルギー LLLT(低レヴェルレーザー治療)の作用で

「誘導電流による筋肉収縮」

「施術後の真皮のボリューマイジング」

が起こるということが言えます。

また、これらの治療はミリ秒から数週間にわたって徐々に行われるものであり

焦点型超音波であれ、RFであれ、光レーザーであっても

どの性質を持ったエネルギーを、

どの出力で

どの部位に

集中させて照射するかが、治療の効果を大きく変えますし

さらに数週間後の肌の様子を予想しながら治療することが極めて大切といえます。

特にウルセラの場合は、表皮にエネルギーがたまりにくく、障害がないために、他のエネルギーベースの機器との組み合わせがしやすいので、単独利用するよりは組み合わせ治療の方が効果を出しやすいと言えますね。

クリニックFでも

★トリニティプラス + ウルセラミニ

★サーマクール + ウルセラミニ

の二つのメニューは患者さんの満足度も非常に高く、クリニックFでも定番メニューとなっています。

★トリニティプラス + ウルセラミニは

①表皮のホワイトニング(ブライトニング)を ePlusSR(旧オーロラ)で

②真皮のタイトニングを サブライム(旧リファーム)で

③角質表面のリサーフェシング モティーフIR(旧マトリックスIR)で

④脂肪層から筋膜へのリフティング ウルセラミニで

こちらは4レイヤーの治療が出来ますので、アジア人にはほぼ完璧なスキンメンテナンス機器であると言えます。

①黄身がかったくすみのない、ピンクがかって透明感があり

②パツッとしたとした張り感があり、

③モチモチ感のある表面が滑らかな肌

さらに

④たるみやゆるみのない締まった肌

が手に入ります。

★サーマクール + ウルセラミニは

①サーマクールを顔から鎖骨上まで照射

②頬から下のゆるみをウルセラ照射

たるみの引き上げ効果をより望む方にお勧めしています。

もちろん、これら以外にも通の方になると

☆ウルセラ+サーマクール+サブライム

といった組み合わせがお好きな方も多いですし

また、

☆ウルセラ+マドンナリフト

☆ウルセラ+マドンナリフト+ヘイロー

の組み合わせが最高!なんて嬉しいことをおっしゃって下さる強者もいます。

特に海外ご在住やお忙しい方で、クリニックには年に一度か二度しかお越しになれないような方にはこの ☆ウルセラ+マドンナリフト+ヘイロー はとても良いでしょうね。

クリニックFにおける僕の役割は、レーザーのコンシェルジェであり、キュレーターであり、技術者であるといったところでしょうか?

患者さんおひとりおひとりに合わせて最高の組み合わせを考え、パワーを考え、打ち方を考え、それを実践することが僕の喜びですから、ぜひ発想を自由に、クリニックにいらしてくださいね。

 


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