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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

1万分の1の確率 光治療器 フォト治療の今昔

おはようございます。

今日は3月7日(金)。クリニックFの診療日です。

照射に向かう途中のパウダールーム。

個人クリニックで小さな場所に診療で必要な要素をすべて盛り込もうと思うと、結構大変です(笑)。

さて、実は昨日2円の郵便切手を買うために、書き損じた10枚弱の年賀状を取り出してスタッフに郵便局まで行ってもらおうとしたのですが

「そういえば」

と思い出し、お年玉付き年賀はがきの当選番号を確認してみました。

72 74 の切手シートが当たっていなかったので、そのまま交換に出そうと思ったのですが・・・

ふと2等の当選番号を見ると、その数枚ずれた番号のはがきがあるのです。

「もしや!?」

と思ってみたら、下4桁 2344 ありましたよ。

2等の当選です。

なんと一万分の一の確率。

賞品はふるさと小包便だそうですので、楽しみに待ちたいと思います。

今年も幸先の良いスタートとなりました。

※※※

4月よりいよいよ消費税が上がりますね。

クリニックでも施術価格の改定の準備をしていますが、僕のような個人レーザークリニックにとっても今年は特に色々と考えさせられる年となりました。

海外のレーザー機器を購入する際にも、当然輸入税がかかるからです。

クリニックFは、定期的に来院して下さる方に最もメリットを感じて頂けるように、使用頻度の高い機器は必ず購入してから2年以内に本体を入れ替えるようにしています。

やはり精密機器ですので、新しければ新しいほど、性能の劣化や誤動作が少なくて済みます。

価格にして1千万円以上の機器を購入しますので、消費税の差額を考えると当然4月前にクリニックにインストール出来るほうがいいですよね。

医師として理想を追求したい自分と、経営者として現実を考えなければならない自分。

小さなクリニックですと、いろいろ悩みますね。

※※※

今日は光治療器についてすこし話をしようと思います。

光治療器が世に出てすでに20年近くの月日が経過しましたが、米国では光治療器を定期的に照射して、「エイジングスキンメンテナンス」に使用するのが常識となりつつあります。

光治療器の照射を始めた15年前の写真と、現在の患者さんの写真を比較するような演題が欧米の学会でも数多く発表されており、明らかに15年前よりも肌質が美しく若くなっている症例が提示されると、会場の医師からもどよめきが出ます。

光治療器のシミを改善する作用、肌を若々しくする作用が再確認されているのです。

中でも、スタンフォード大学の協力により米国サイトン社が研究した内容は衝撃でした。

こちらは昨年2月にサイトン本社を訪問した時のブログにも書きましたが、若年者と加齢した皮膚の遺伝子発現の差異から老化に関わる2265のRNAを見出したところ、3回の連続した光治療後には、そのうち1293のRNAが若い肌の遺伝子発現レベルに近づいたというものです。

光治療器を照射することは、皮膚のアンチエイジングに確実に繋がる。

これが、遺伝子レベルでも確認されてきたことは画期的なことだと思います。

※※※

クリニックFには現在、

◎パロマ社 スターラックス MaxG LaxY

◎エリプス社 I2PL VL+

◎キュテラ社  ライムライト アキュチップ

◎GP社 メドフラッシュⅡ

◎シネロン社 eMAX-SR eMAX-SRA

◎シネロン社  ePLUS-SR ePLUS-SRA

◎サイトン社 ジュール BBL

という七つの機器とそれらに必要な数多くのハンドピースがありますが、シミ治療に必要なスペクトルは各社研究を重ねて独自の理論を持っていますので、特性を生かす方法を用いています。

それぞれに僕の見解を述べますと

■スターラックスは、特に赤に効果を持つMAXGというハンドピースを持っていますので、赤が強い肌にはこちらが第一選択となります。

■I2PLは近赤外線領域の波長を強いフィルターでカットしていますので、皮膚冷却を用いずに常温で照射できるという長所があります。

■ライムライトはオートマティックに機能が設定できるため、経験に左右されずに結果を出せますが、プロユースの機器としては物足りないかもしれません。

■メドフラッシュⅡは、空中照射が可能ですので体幹部などの大きな範囲の施術に適しています。

■シネロン社は古くはオーロラと言われた機器の技術がさらに進化してeMAXよりePLUSに機器がアップグレード、パワーユニットが増強され効果が上がりました。シミを改善する以外に肌のタイトニング効果もありますのでクリニックFでは第一選択となります。

■サイトン社BBLはマニアなレーザー技術者が、自分の夢を実現するために作ったような光治療器です。

このほか、DEKA社のフォトシルクも評価の高い機器として知られています。

※※※

こうした光治療器は機器の性能の高さはもちろん大切ですが、ロボットのように機器が勝手に動いて照射をしてくれるわけではないので、結果はそれを扱う医師の技量に依存することとなります。

高額で性能の良いカメラを購入しても、それでよい写真が誰にも必ず撮れるというわけではないのと一緒です。

 


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