昨日もプラズマ医療についての講演をしてきました。
プラズマと聞いて、高熱のプラズマを想定される人が多いと思うのですが、現在は大気圧低温プラズマという常温に近い医療機器により、プラズマの新たな医療応用が模索されています。
大気圧プラズマは
空気 アルゴン ヘリウム 窒素 酸素 二酸化炭素
などの気体を基にして作られますが、クリニックFでは大気圧低温プラズマは
ネオジェン (大気圧窒素プラズマ) 写真右
キンペン (大気圧アルゴンプラズマ)写真左
を使用しています。
窒素とアルゴンのボンベが付いているのが特徴です。
もしも治療される場合は、プラズマという名前の付けられた全く異なる機器も多くありますので、大気圧低温プラズマの機器であるのか、確認したほうがいいと思います。
大気圧プラズマの主な作用は、創傷治癒の速度を速めることです。
医学論文でplasmaを検索してしまうと (血清=プラズマ)ですので、多くの別分野の論文が出てきてしまうのですが、論文では
1)循環器系への応用NO発生(一酸化窒素)
2)熱作用
3)高い殺菌効果 (ニキビ治療)
4)ドラッグデリバリー効果
5)グロスファクターの活性化(FGF , VEGF)
6)傷跡への効果
7)肝斑への効果
8)リジュビネーションの効果
9)がん細胞への作用
などについて書かれており、多岐にわたって研究されています。
プラズマ医療の進んでいる国は、世界ではドイツと日本であり、日本の医工学技術が生きるところですので、クリニックFでもこの治療を奨めてゆきたいと思っています。