今日もクリニックFの診療です。
工学部の大学院生が、プラズマの実験に来たりしています。
今日もクリニックFの診療です。
工学部の大学院生が、プラズマの実験に来たりしています。
プラズマの登場でニキビ治療が変わることになりそうです。
クリニックFでは現在この二台のプラズマ治療器を採用していますが、プラズマと一言で言っても二台それぞれに特性があります。
クリニックではこの二台をどちらも使って炎症性ニキビにアプローチしており、場合によってはダブル照射を行っているのです。
これが結果を伴うことに手ごたえを感じています。
現在大学の研究室と一緒になって研究を行っていますが、論文などで前後の写真使用を御承諾いただければモニター照射も可能ですので、お困りの方はお声がけください。
赤みや痛み、凹凸に悩まれていて鏡を見る度憂鬱な思いをされている方のお役に立てればうれしいです。
プラズマについての話がブログでもFBでも最近多いのですが、こんなご質問を頂きましたのでこちらでご参考までに残しておこうと思います。
Q ピコ秒レーザーで言われているプラズマと、ここでよく話の出る低温大気圧プラズマは違うものですか?
アメリカはタトゥー文化なのでピコ秒レーザーを扱っているクリニックが多く、勉強してこようと思って教科書を読んでいるのですが、よくわからなくなって混乱していまいました
A. 二桁ピコ秒になるとレーザー光がプラズマ化するのですが、それは大気圧低温プラズマとは別物です。
レーザー機器は実際に使いながら理論を覚えないと難しいかもしれませんね。
プラズマという名前がついた機器は沢山ありますよね。
プラズマでイメージするものは「超高温の光る球体」と言ったものでしょうか。
実は宇宙空間の中で見ることのできるものの98%はプラズマです。
Plasmaで医学論文を検索すると、血清(こちらも全く同じスペルのPlasma)が出てきてしまいますので、混乱します。
僕も正直、プラズマの医療機器って
熱作用によるバーナーじゃないのか?
という意識が数年前までありました。
ところが過去10年で低温大気圧プラズマの医療機器が開発され、ここ数年は特に日本とドイツを中心に多くの臨床研究が始まっている状況です。
低温大気圧プラズマには
1)電子とイオン
2)熱刺激
3)電磁波
4)可視光線
5)紫外線
などを発生する素因がありますが、
医学利用としては
6)酸化物質と化学物質
による影響が最も大きいと考えられています。
なぜなら、これが加齢とガンに関わる大きな要素である活性酸素の酸化還元反応に直結するからです。
プラズマにより空気中から作成された一酸化窒素(NO)は生体に対して多くの影響を与えますが、現在ドイツの臨床で注目されているのは、まずこれらには遺伝子に対する害がないという点と作用として大きく以下の3つ:
1)抗生物質以外の、抗菌抗ウイルス作用
2)ガンの異常細胞のみを取り除く、抗がん作用
3)傷を治る速度を加速する作用
という点にあると言えます。
今回僕たちは、この低温大気圧プラズマの生体変性作用を美容医療目的に使用できないかと考えていて、その第一弾の打ち合わせに行ってきたというわけです。
多くは帰国後に開催されるいくつかのプラズマ関連の講演でも話すつもりですが、どこまでが可能で、どこまでが不可能かということが今回のディスカッションでわかったと思います。
日本時間の明日の朝には取締役会です。
上場直前期の取締役会は欠席できませんので、僕は電話参加なのですが、ドイツ時間の朝1時半から3時までの開催。
頑張らないとなあ。笑。
実際にアルゴンプラズマ医療機器が使用されている病院にも見学に行きました。
2名の心臓外科医に使用経験を聞きました。
体内から出ているカテーテルの殺菌に利用しているそうで、MRSAなどの感染にも非常によく効くと言っていました。
ドイツでは、術後のプラズマ医療機器利用が当たり前になりつつありますね。
興味深かったです。