フォトナ6D?
クリニックFでは、ヒアルロン酸やボトックスを使って、「若い顔」を作るのではなく、レーザーをはじめとした数々のエネルギーデバイスを照射することで、真皮下に必要なエラスチン増生やコラーゲン生成などに関わる遺伝子の発現を行い、同時に表皮のターンオーバーを速めることで、実年齢から20%若い顔に戻す治療を専門的に行っています。
かれこれ20年レーザーに関わってきていますが、僕のこだわりは、クリニックFにある40台以上のレーザー医療機器の、すべての海外の本社に出向き、実際に社長と工学技術責任者と話をしてからでないと機器を買わないようにしていることです。
人の話を聞くのではなく、院内で使用する機器は自分で選び、自身で判断したいというこだわりからです。
海外の学会を中心に情報を仕入れていますので、招待講演以外では日本の学会にもあまり顔を出すことがありませんが、同業の先生にこのレーザーってどうでしょうか?と質問を受けることがよくあります。
そんな中で、最近よく言われるのは、Fotona6D ロボテックリフトってどうなんでしょう?という質問。
実は6Dというのを海外で聞いたことがなかったんです汗…。
僕はフォトナ4D(SP Dynamis)の世界的にも初期ロットのユーザーですし、国際学会での招待講演も頼まれています。
スロヴェニア(元ユーゴスラヴィア)の本社にも何度も足を運んで社長もよく知る仲。
もともとFOTONA社は社歴も70年近いレーザー企業の老舗の一つでもあるのです。
ところが、本社のWEBサイトを見ても、4Dの言葉はあるけれど、6Dの言葉はありません。
当然のように海外の論文を探しても、そんな情報はありません。
ちょっと調べてみると…。
韓国のサブディーラーの一社である日本法人が、海外で使用されている4D施術に、単に一つレーザーアプリケーターを加えたことで作った日本独自のマーケティング用語だったことがわかりました。
つまり新製品じゃ無いんです。
これが例年なら、論文も根拠も医師の推奨もないのに、何やっているんだ?!と思うところですが、コロナ渦のあおりを受けて、特にこの2年間、レーザー医療機器のの新規開発事業は非常に冷めていますので、そんな中でも輸入代理店の自社で企業努力をしていたんだなあと、まあ好意的に理解しました。
米国ではFDA認可がなされている美容系エネルギー医療機器が約400台あります。
本年2022年の米国レーザー医学会ASLMSは、非常に小さく開催されていたと伝え聞ききましたが、マスク着用者はゼロだったそう。
来年にはいよいよ、新製品の開発のために、余力ができますかね。