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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

カテゴリー:アジア 中国 上海編

■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑬ アップルストア アヴェンタドール パラボラアンテナ

おはようございます。

今日8月29日(水)もクリニックFの診療日です。

残暑が続きますね。紫外線のダメージだけでなく、冷房によるダメージや、内蔵機能の低下により皮膚が弱っている方も多いようです。クリニックでも、レーザー/光治療器による施術だけでなく、点滴やサプリメントなどを組み合わせたメニューのご提案させて頂くのが増えるのも、毎年この時期です。

想像以上に身体は疲れています。疲労は老化に繋がりますから、どうか気をつけてくださいね。

さて、ブログでは引き続き先月滞在した上海の出張記です。

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今回の上海滞在で、印象深かったもの。

ひとつは、アップルストア。

先進国を中心とした世界各国に出張で出掛けていますが、都市部ではどこの国でもたいていまずアップルストアに行きます。ワイヤレスLANが充実しているからです。

ロンドンのコヴェントガーデン、ニューヨークの5番街とGCT(グランドセントラルステーション)、パリのオペラ座の横のアップルストアがお気に入り。

3G回線では遅すぎて、やっぱり不便なのです。

上海にあるガラス張りのアップルストアのモニュメントは、ニューヨークの5番街のものを意識していますよね。

今回の上海滞在中、唯一フェイスブックに繋げたのは、こちらだけでした。

中国の場合、ホテルから繋ぐとセキュリティがかかるのですよね。

そして、こちら。ランボルギーニ―社の新たなフラッグシップであるアヴェンタドール。

数年前にムルシエラゴの特別仕様車として、レヴェントンという車両が販売されましたが、こちらが一般販売車両になりました。

ランボルギーニ―社もアウディ社に買収されて以来、車両の安定性も、精度も上がりましたが、機械好きとしては、イタリアのトラクター販売の家内工業業者が、手作りで夢のような車を作っていたキャブレター時代のランボルギーニ―社が好きですね。

都内でも実際に走っているのを見たことがありませんので、駐車しているのは驚きでした。

高層ビル街の根元にあったパラボラアンテナ。

こんなに集まると、壮観ですね。

 


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑫ 大スズメバチ アナフィラキシーショック トワイライト上海

おはようございます。

今日8月28日もクリニックFの診療日です。

実は、今日の早朝、自宅の窓から一匹のスズメバチが飛び込んできました。

あまりの大きな羽音に、セミが入ってきたのかと思うほど。

スズメバチは、黒い服や香料に反応します。このとき僕は黒いT-シャツを着ていたのでまずは白い服に着替えました。その上で虫捕り網と殺虫剤で対峙しましたが、捕獲?してみると、こちら、4cm大の収穫物です。

これは、大きい! そして、本当に怖いですよね。

しかし、こうして捕らえた後まじまじと観察してみると、獰猛かつ空力や流速動態に優れた見事な躯体です。

前にも後ろにも自在に飛べそうですね。

 

実は日本では、スズメバチによるアナフィラキシーショックで、毎年20人程度の人が亡くなっているのをご存知ですか?

これは、クマなどに襲われて命を落とす人よりもはるかに多い数。

もう20年ちかく前ですが、僕の年の医師国家試験で、蜂の問題が出たので良く覚えているのです。

特にスズメバチの毒は、ペプチドや神経毒を含む、様々な微量の生理活性物質の複雑な混合物であり、別名「毒のカクテル」とも言われています。

アナフィラキシーショックをおこしやすいのです。

ここでいう「ショック」は医学用語。

通常使われる精神的なショックとは意味が違います。

アナフィラキシーショックは、好塩基球表面のIgEがアレルゲンと結合して活性化し、複雑なカスケードの後、マスト細胞という免疫系の細胞を脱顆粒させるのですが、顆粒内の数々の化学物質が放出されると全身の毛細血管拡張を引き起こすため、体内の必要な場所に血が回らなくなることをさします。

わかりやすく言うと、血圧が下がって、死にそうになること。

生命の危険がある状態のひとつですので、決して甘く見てはいけません。

ちなみに僕の医学博士論文のテーマの一つが、皮下の免疫系の司令塔である「マスト細胞」についてでした。

医学部大学院にいたときに英文論文を何報も書きましたので、医師の中でも免疫の知識はある方だと思います。

特に、二度目に同じ種類の蜂に刺されると起こりやすくなりますので、たとえ子供のときであっても過去に刺されたことがある人は要注意です。

外で出会った時には静かに立ちされば良いですが、家の中に入られたのなら困りますよね。

まず、家に入ってきたのが一匹かどうか、観察したほうが良いです。

これは、スズメバチが基本的には集団で移動する蜂であること。

スズメバチは左右の大顎を噛み合わせて打ち鳴らし、「カチカチ」という警戒音を出し威嚇してきますが、これはほかの仲間を呼ぶ手段です。

さらに、攻撃を始めたときの、この鋭いお尻の毒針が見えますか?

この針は、鋸状の細かい刃が密生した2枚の尖針が刺針の外側を覆うという構造をしていて、この尖針が交互に動くことにより、コラーゲン線維を切断しながら皮膚に食い込みます。

ミツバチの様に一度刺したら外れてしまっておしまいではなく、毒液が残っている限り、何度も刺すことができます。

さらに、毒液は刺して注入するだけでなく、空中から散布することもあります。

危険を察知して散布された毒液は警報フェロモンの働きをし、仲間を集めて興奮させるため、集団で襲ってくることもあります。

見えないところに隠れていたスズメバチから、集団で襲われる可能性があるのです。

恐ろしいですよね。

さらに、一発で仕留める方法を考えること。

はたき落とそうとすると、急所を外した場合、かえってハチが興奮することもあり、危険です。

殺虫剤を利用しても、弱って息絶えるまでに長時間かかる上に、激しく飛び回るので注意が必要です。

そんな知識もありましたが、実際に今朝、網で捕まえたときには「カチカチ」と威嚇され、網の上から殺虫剤をかけても、羽音激しく飛び回りましたので、怖いこと怖いこと。

息絶えるまで時間がかかりましたが、何より無事でよかったです。

ちょっと前置きが長くなってしまったのですが、先月招待講演で訪れた上海でのブログを上げてしまおうと思います。

あと数回お付き合いください。

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上海の夕暮れ

数々の高層ビルに灯りが点ります。

近未来都市のようですね。

僕もセルフタイマーで一枚写真を撮りました。

最後の夜は、僕を今回、上海に招待してくれた米国パロマの首脳陣と会食でした。

河沿いのレストラン。

この日は低いところから、夜景を堪能しましたよ。

 

 


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑪ 上海 東方明珠電視塔 ガラス張りの床

おはようございます。

今日も暑いですね。皇居の上に大きな入道雲が見えます。

今日8月21日もクリニックFの診療日です。今日は来客も多く、慌しい一日となりそうです。

ブログ「新国際学会周遊記」は先月滞在した上海の学会での話が続きます。

もう少しで終了ですので上げてしまいますね。

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静安寺を観た後あまりの暑さにホテルに一旦戻ることにしました。

宿泊先の浦東地区へ。

このエリアは現在金融街として栄えていますが、ほんの30年前までは単なる広場だったと聞きます。

背の高いビルの間に建設中のビルがありますよね。

こちらは2014年の完成を目指して着々と工事が進む上海タワー。

こちらはなんと632mの高さになるそうです。

また上海の風景が変わるのですね。

まだ夜の会食までには時間があります。

ホテル目の前の、東方明珠電視塔に行ってみることにしました。

こちらは高さ467.9mで、日本の東京スカイツリーが完成するまではアジア第1位の電波塔でした。

実は以前も登ったことがあるのですが、再度登頂することに。

辰の年の飾りです。

チケットを購入して中へ。

登頂のために、エレベーターに並んでいる人を観て、正直怯(ひる)みましたが列に並びます。

しかしながら、登ればこの眺望です。

正面に見えるのが、リッツカールトン浦東で、階上に昨日訪れた57階のバーが見えます。

景色もなかなかです。

長江にそそぐ黄浦江を走る船も見えます。

実は、このタワー。

外壁に、この通り、ガラス張りの床があるのです。

これが大人気。

以前シカゴのウィスタワーで同じような経験をしたことがあります。

比較的高いところは得意な僕。足を踏み出してみましたが、やっぱり少々怖かったです(笑)。


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑩ 上海静安寺 空海の留学

おはようございます。

今日8月20日もクリニックFの診療日です。

お盆休みが終わり、今週から通常営業になる方も多いのではないでしょうか?

さて、僕のブログは、先月訪れた上海での国際学会周遊記を上げてしまいたいと思います。

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IMCAS CHINA学会参加の後、上海で輸入事業をされている方と昼食のミーティング。

その後、少し上海の街を歩いてみようと街に出ることにしました。

この街には何度も来ていますので、新天地や豫園といった、主な観光地には行ってしまっているのです。

しばらく考えて、三国時代247年に建てられたと言われる真言宗の上海静安寺を訪ねてみることにしました。

地下鉄でわずか数分です。

この通り、上海は地下鉄網も完備され、本当に住みやすくなりましたね。

こちら、上海静安寺。

9世紀には中国より真言密教をもたらした空海も訪れている寺ですが、1216年に現在の場所に移設されています。

こちらの本尊の左右に素晴らしい像がありました。

凛々しくて雰囲気がいいですね。

静安寺含めて、この地域の寺は、1960年代の文化大革命の時期に壊滅的な打撃を受けました。

一時期この敷地もプラスチック工場になったのだと聞きました。

再建されつつある寺院は、この通り、木を組み合わせた建築。

とても良い雰囲気でしたよ。

静安寺の前ではポーズをとって記念撮影をしている女性もいました。

中国人の特に女性の印象やファッションは、ここ数年で大きく変わりましたよね。

レーザークリニックが沢山開設されるのもわかります。

 

 


■IMCAS CHINA in Shanghai 2012 ⑨ 学会会場

雨が降った東京。8月18日(土)。途中雷もありましたが、夕方の今は青空が見えています。

土曜日ということもあって、今日は朝から診療にばたばたで気がつけばこの時間になっていました。ここから終盤戦に入り、終了後はまた論文作業です。

さて、途中になってしまっていた上海出張記(2012年7月)、続きにまたお付き合いください。

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翌朝、IMCAS CHINAの学会会場に移動します。

レジストレーションをしようとホテルに入ると

もう沢山のドクターが並んでいます。

会場内で一枚写真を撮りました。

こちらが学会誌。

学会誌とセットで配布されていたのが、このアジアン・エステティック誌。

レーザー医療機器を購入・選択する際に、海外のドクターがまず読むと言われている雑誌です。

僕もエディターの一人として参加させていただいています。

左側、下から3番目の写真。

僕の顔がわかりますか?

会場内には、各レーザー機器メーカーの展示場がありましたが、すでにアメリカとヨーロッパの学会で発表されているものばかり。

欧米の学会に参加している身としては、新しいものはあまりありませんでしたね。

会場の中で見つけた新しいもの。

こちらの写真の左端は、シネロン社のeLaserの新しい筐体です。

脱毛用の新アプリケーターがありました。

担当者によると、日本でも少しづつ入れ替わっていくようです。

ドクターのプレゼンテーションルームはこのような会場でした。

どちらかというと、学会で機器の使用法をディスカッションするというよりは、メーカーサイドのプレゼンを、そのお抱えドクターが発表するというスタイルで講演が行われていました。

知的探究心を満たすにはちょっと物足りなさを感じてしまったことは否めませんが、上海という市場を考えるとそれも意味があったのかもしれません。

日本人の先生も他に4人ほどいらしていたらしいのですが、僕は東京女子医大の河野太郎先生とだけお会いして、お話することができました。


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