パリ滞在最終日。
以前から一度行ってみたかったモンサンミッシェルへの日帰りバスツアーに参加しました。
パリの街を抜けて高速道路をひたすら西に。約400km移動したところにモンサンミッシェルがあります。
フランスは農業の国ですので、ちょっと田舎に出るとこのような牧草地がつづいているのです。
モンサンミッシェルはノルマンディーの砂地にそそり立つ城砦のような修道院です。
「モン」は「マウンテン」つまり「山」
「サン」は「セント」つまり「聖」
「ミッシェル」は「ミカエル」つまり天使の名前を意味するもので、
「聖ミカエル」の山というのがこの場所の直訳になります。
この「ミカエル」という天使は旧約聖書の「ダニエル書」に名前が現れ、ユダヤ教からキリスト教そしてイスラム教へ引き継がれました。
キリスト教では「ラファエル」「ガブリエル」「ウリエル」とともに四大天使の一人と考えられてきました。最も偉大な天使とされています。
現在のキリスト教でサタンを意味する堕天使ルシファー(天使名はルシフェル)とは兄弟だったという説があります。
ルシファーで思い出しましたが、1987年に公開されたアラン・パーカー監督のアメリカ映画「エンゼル・ハート」はご覧になりましたか?
ルイス・サイファーと名乗るロバート・デ・ニーロの怪演した悪の主人公はルシファーの変装した姿でした。ミッキー・ロークの主演でしたが、あの最後のどんでん返しに度肝を抜かれましたよ。
話がそれましたね。
400kmの長い道のりの中、遠くにモンサンミッシェルが見えた時には、バス内でどよめきがありましたよ。
近くに見えてくると期待感が高まります。
この島の地域は潮汐の差が14mもあり、ヨーロッパ最大の潮差があるのだそうです。
今でこそこのような舗装された道がありますが、昔は海の砂地の中にある岩山だったようです。
巡礼者は潮の引いたときに砂の上を歩いて渡ったようですが、この砂は流砂のように細かく、しかも14mの潮汐差のために、上げ潮の速度は人が走るよりも早かったとか。
多くの人が、それこそ命がけでこの島に来ていたのです。
島の内部の様子は次のブログで…。