今日、クリニックに新しいIPL(光治療機)がやってきました。
機器の名前は「AMT APL23」。
韓国のAMTエンジニアリングという会社の商品です。
約二週間クリニックFで預かって効果判定をしてほしいという依頼を受けました。
IPLという、レーザーではなく、狭い波長の光を使った治療機が開発されたのは1999年のことでした。
「お肌のシミのみを浮き出させて」、
さらに
「施術後、その場でお化粧をして帰宅できるような気軽さ」
が合わさったこの光治療機器は、ルミナスのフォトフェイシャルという機器が発表されたときから、世界的に爆発的に売れました。
RFを合わせたメカニズムをもつオーロラや、IP2Lやライムライトなどの進化版のフォトフェイシャルが日本の市場にも多く出てくるようになりました。
進化型の機種が多く市場に出てくると、機種間の違いがわかりにくくなるのですが、この機器の特徴は 「Multiple Pulse」 というもの。
通常一回のみの光照射を、非常に短い時間の間に続けて2-4回連続してマシンガンのように照射するのです。
このあたりの回数は調節ができますので、今まで消えにくかったシミを持つ人には朗報かもしれません。
レーザーや光治療器の本場と言えば、以前にも書いたとおりアメリカとイスラエルです。
完全にこの二国で市場を独占している、といっても過言ではないかもしれません。
しかしアジアの美容大国=韓国が非常に積極的に進出しようという意思が、特に最近強く感じられます。
韓国の女性はアメリカ人のように美容との付き合い方も密接で、傾向としてもアメリカのようにハイリスク・ハイリターンを求めるところが一部あるようです。そこが日本の女性のニーズと多少異なる部分があるように見受けられます。
日本ではまずリスクが低いことが大切で、リターンも他人から見てすぐにわかるようなリターンではなく、「人知れずいつの間にか綺麗になる」ことが良し、とされるところがあるように感じるのです。だからこそ「美容整形」よりも「プチ整形」、「プチ整形」よりも「レーザー」という潮流が出来つつある。
美容に対する文化の違いがあるのかもしれませんね。
今回も、果たしてこの機械が日本の市場ニーズに合っているものなのか、効果とリスクをどちらも見ながら慎重に見極めていきたいと思います。