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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

■2014年1月IMCAS PARIS⑪ 世界で一番好きな場所 オペラ座天井に描かれた14のオペラバレエ作品について

おはようございます。

今日は2月28日(金)。クリニックFの診療日です。

昨晩は、しばらく取り掛かっていた回転式EMSシステムである「ACBODY」の依頼原稿最終校正が来ました。

11月には日本語で論文を書きました。今回は8枚の英文ペーパーに。

日本の医学雑誌ですので、プロフィールは日本語でお送りしたのですが、プロフィールだけ日本語というのもどうにもバランスが悪いですね(笑)。

英語に書き換えようと思います。

予防医学の一環として、病気予備軍であるメタボリックシンドロームの改善が厚労省の指針の一つとして挙げられてきました。

これまで多方面での研究がなされてきましたが、実際臨床での対応は、食事療法や運動療法の薦めだけであって、具体的な施術が提案されてきたわけではありませんでした。

深部に効果のあるACBODYのような進化型EMS装置を使用して、電気刺激を利用して内臓筋肉を動かす施術をすることにより、肥満症やメタボリックシンドロームの改善を図ることが出来るのではないかと、僕もEMS機器の効果を検証してきました。

日本肥満学会でも、機器を用いた痩身について過去3回発表してきましたが、国内だけでも数社あるEMS機器はそれぞれに特徴が異なりますので、今後はそうした機器の比較演題も出してゆきたいですね。

さて、僕のブログは今月の上旬に出張したパリの話。

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パリのお気に入りの場所についてお話ししますね。

こちらのオペラ・ガルニエです。

オペラ座については、過去何度もこのブログで登場していますよね。

 

フランスのオペラ文化は1669年、太陽王ルイ14世の治世時代に「音楽アカデミー」が完成したことにはじまりました。

その後、劇場の場所も様々変わり、こちらのガルニエ宮は実に13代目。

1875年に完成しました。

エントランスの豪華さは世界の歌劇場でも最高峰ですよね。

内部に入ると、真紅の劇場の椅子。

黄金に輝く装飾に圧倒されます。

そして、何よりもシャガールの天井画「夢の花束」と、巨大なシャンデリア。

こちらの天井画は1964年に描かれたもの。

シャガールはこの天井画に14のオペラとバレエの作品の情景を描いたのですが、詳しく解説を加えますね。

シャンデリアの内側の内周の絵と、シャンデリアの外側の外周の絵があります。

このビューだと外周の絵しか見えませんが

斜めから見ると、シャンデリアの裏に絵があるのがわかります。

写真でわかるでしょうか?

外周の絵は5つの色を背景に、オペラやバレエの題目が2演題づつ描かれています。

青の部分は

ムソルグスキーの「ボリス・ゴドゥノフ」

モーツアルトの「魔笛」 フルートを吹いているパパゲーノが見えますね。

赤の部分は

ラヴェルの「ダフニスとクロエ」

ストラヴィンスキーの「火の鳥」

パリの情景としてエッフェル塔が見えます。

緑の部分は

ベルリオーズの「ロミオとジュリエット」

ワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」

二つの恋愛オペラ。

特にワーグナーのトリスタンとイゾルデは指輪物語の直前に描かれた、ワーグナーの最終傑作とも言われていますね。

パリの情景の凱旋門とコンコルド広場が見えます。

黄色の部分は

チャイコフスキーの「白鳥の湖」

アダムの「ジゼル」

です。

こちらはまさに二大バレエ音楽ですよね。

 

白の部分は

ラモーの作品(題目は不明)と

ドビュッシーの「ペレアスとメリサンド」

こちらにはガルニエ宮も描かれています。

そしてシャンデリアの裏側。

すなわち上部の内周には、

 

緑 グリュック 「オルフェとユリディス」

青 ベートーベン 「フィデリオ」

黄 ヴェルディ 「椿姫」

赤 ビゼー 「カルメン」

が描かれているのです。

ちなみにシャンデリアが消えていると、このように見えます。

舞台からの自然光で観る天井画も、このオペラ座で舞台を観る人だけの特権ですね。

僕の滞在日の題目はヘンデルの「アルティーナ」。

楽しませてもらいました。

感動を胸に劇場を出て

オペラ大通りに出る。

何事にも代えられぬ、至福の時間です。

 

 

 


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