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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

■2014年1月IMCAS PARIS③ 2014年IMCAS総括 熱緩和時間(Thermal relaxation time)と音響緩和時間(Acoustic relaxation time)

パリのIMCASも3日目。

今日も学会会場にいましたが、ここ3日間でお会いした日本人は湘南鎌倉病院の山下理絵先生だけですので、今年日本医師は山下先生と僕2人の参加のみのようです。

ここで僕が講義を聞かないと、日本に最新のレーザー情報が伝わらないかもしれないと思うと責任重大です。

朝から晩まで沢山講義を聞いて、合間に質問をぶつけています。

こちらは、昨年東京でお会いしたばかりのフィレンツェ大学のボナン教授。

マドンナリフトでは、フィレンツェのクリニックにも見学に行かせて頂きましたし、ずいぶんお世話になりました。

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朝8時からのレーザーに夜肝斑治療の最前線についてのディスカッションの枠でした。

9時半からは、同じくイタリアのGP社のセミナーに参加。

招待講演者ブラジルはサンパウロのDr.Luis Fernando Tovo と。

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講義の後、痩身機器の効果と診療方針でとても良いディスカッションが出来ました。

今度ブラジルに来たら、是非遊びにきなさいと言ってくれました。

本当に行ってしまおうかな(笑)。

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2014年のIMCAS総括としては、新規の機器が5台も発売され、フィーラーより機器への回帰がおこっています。

●昨年Qスイッチ系のナノ秒が、ピコ秒レーザーに移行する状況になりましたが、既に機器メーカーではその1000分の1秒のフェムト秒レーザー機器の開発が進んでおり、商品化の噂もあります。

ナノ秒に比較して百万分の1秒の機器の使用メリットがどこまであるのか、我々レーザー医師が検討を加えなければならない点ですね。

パルス幅がピコ秒以下になると、レーザーの効果はロックスアンダソンの理論である、熱緩和時間(thermal relaxation time)に従うのではなく、音響緩和時間(Acoustic relaxation time)に従うようになり、数式が変わるです。こうなるとわずか数年前の理論でも、太刀打ち出来ませんね。

●光治療器は、業界的にも登場以降15年の歳月が経過したため、ほぼ開発が終わり、どのメーカーもほぼ同じ実力の機器を作る事が出来るようになりました。これからは光治療機器の特性の違いによる組み合わせが重要ですね。

●フラクショナルレーザー機器は、現在もさらに多くの波長やスキャナが開発されており、まだまだ進化過程にあります。特にフラクショナルレーザー機器によるドラッグッリバリーを重視する研究を重ねる企業も増えてきました。

●肝斑治療に関しては、今だ議論があるものの、日本人の肝斑に相当する表在性のものはレーザーを用いても治療成績が高いです。しかしながら、現在日本では主流の治療法である、Qスイッチヤグレーザーによるレーザートーニングよりも、近赤外光を利用したフラクショナルレーザーによる治療の論文が多く受理されているのは驚きましたよ。

まだまだ世界のレーザー医学会では、学ぶ事が多いです。


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