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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

3年ぶりの韓国出張 Laser Optek社 フラクショナルレーザーの工学的分類 Diffraction Optical Element (DOE)

おはようございます。

今日は12月13日(金)クリニックFの診療日です。

ブログをアップしようしようと思いながら、朝からバタバタしていて、気づいたらこんな時間でした。

年末は何かと忙しいですね。

さて、先日久しぶりに韓国に出張してきましたのでその話を書きますね。

機体はご覧のとおり、アシアナ便です。

この日は上空から海ほたるも

富士山も

観ることが出来ました。

韓国の上空です。

ゴルフ場が凍り付いています。

やはり寒いのですね。

金浦空港につきました。

到着後、車ですぐに移動したのはこちら。LASEROPTEK社。

こちらの会社で新規に完成した機器について、ディスカッションをしてきたのです。

ロシア人科学者を招聘してNd:YAGレーザーを開発している企業です。

1064nmと532nmの波長を利用して、フラクショナルレーザー作る技術について、ディスカッションをしてきました。

この機種の特性について話すためには少し工学的な知識が必要です。

現在利用されているレーザー機器メーカーのほぼすべての会社が、レーザーをフラクショナルレーザーに変換させる技術を開発しています。

通常の機器と比較してフラクショナルレーザー機器には

〇同じ出力でも表皮を守る能力が高く

〇光を集中させることで同じ出力でもより深くまで進達でき

〇副作用を減らす

効果があり、美容利用に適しているからです。

実際にレーザー発振管からビームを照射し、フラクショナルに分離するためには現在三つの技術が用いられています。

〇Diffraction Optical Element (DOE) を利用しビームを分離する方法

〇マイクロレンズアレイによって分離する方法

〇スキャナで分離する方法

があるのですが、近年は、すべてのレーザースポットのパワーを均一化することが出来るため一番上のDOEを利用する方法が特に好まれています。

DOEは日本の工業メーカーも技術を持っており、とても強い分野ですので、日本の企業にこそレーザー医療機器を作ってほしいですよね。

DOEを利用して、1064nmや532nmのビームをスプリットして入れ墨などの治療に利用すると、より均一に、治療時間を短く治療が出来ます。

今回新しい機器HELIOSⅢがこちら。

既存の機器に、ダブルパルスなどを利用できるように改善したもの。

完成間近のプロトタイプを見学しました。

こちらの女性はロシア人ドクター。

英語で話しかけましたが、英語はわからないようでした。

アイガードをせずに、入れ墨にレーザーを打っていましたが、ロシアではこれが普通なのでしょうか?

技術的な話はCEOであるHong Chu博士(工学)と話しましたが、彼は工学知識もありますし、英語も堪能。

よいディスカッションが出来たと思います。

 


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