おはようございます。
今日は10月22日(火)。
東京は厚い灰色の雲に覆われています。
ここ数週間あまりにも忙しくて、出張記が途中で止まっていました。
ちょっと前の情報になってしまうのですが、少しづつアップしますね。
こちらは二回前、約二月前のヨーロッパ出張のヴェローナの話です。
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ヴェローナはミラノとヴェネツィアとの中間にある街。
シェークスピアのロミオとジュリエットが住んでいた町として知られています。
街を歩くと、とても美しいのです。
丘を登るとこのような景色。
ヴェローナ音楽祭100周年のフラッグが随所に見られます。
大道芸人がいました。
二人が片手の上に乗っています。
すごくないですか?
皆、立ち止まって見ていましたよ。
ロミオとジュリエットの舞台は14世紀のイタリアの都市ヴェローナ。
この物語の歴史的背景を語る上では、ロンバルディア同盟について話さなければなりません。
ロンバルディア同盟とは、イタリア半島全域の支配を狙う神聖ローマ皇帝に対抗するべく、教皇の後押しで結成された北イタリア自治都市の26都市の同盟のことです。
ヴェローナの支配層は教皇派と皇帝派に分かれて熾烈な争いが繰り広げられるようになりました。
ロンバルディア同盟は歴史的には皇帝権の衰退やイタリア都市国家分立の契機となったのですが、皇帝派のモンタギュー家と教皇派のキャピュレット家が、血で血を洗う抗争を繰り返すことに巻込まれてゆき、ロミオとジュリエットの悲劇に繋がったのはご存知の通りです。
ウイリアム・シェークスピアは1595年に「ロミオとジュリエット」を上梓しました。
シェークスピアが生きた時代から遡る事約200年前の話を戯曲にしたということになります。
こちらが「ジュリエットの家」。
ジュリエットのモデルとなった人が実際に住んでいたという説と、映画のロケで使用されたという説、二つの説があるのだそうです。
出窓の下にはたくさんの人が集まっています。
ジュリエッタの胸に触ると恋愛が成就するとの言い伝えがあるそうで、女性が列をなしていましたよ。
そして、ヴェローナといえば、ヴァルポリチェッラ地方のワインが有名です。
特に有名なものが、下の写真右側の「アマローネ デラ ヴァルポリチェッラ」。
二本のワインをお店で買いましたが、どちらも本当に素晴らしかったです。
毎晩通ったヴェローナ音楽祭。
素敵な思い出です。