おはようございます。
今日は4月17日(水)。クリニックFの診療日です。
ボストンの爆弾テロ事件で、大好きなボストンの街と人々が大変なことになってしまい、本当に許せない気持ちと複雑な思いで一杯です。
亡くなった方々や重傷を負ってしまった方々、そのご家族・・・本当にテロという行為は卑劣です。
つい先週まで滞在していたので、ホテルのスタッフや給仕してくれたお店のスタッフ、友人たちなどの顔も浮かび・・・色々と考えてしまいます。
なんとなく眠れず今朝も早く起きました。
今日も声が掠れたままで診察にあたらなければいけないようですが、どうか引き続きご容赦ください。
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現在分担加筆している美容皮膚科の教科書があります。
高周波(RF)治療について僕の担当の部分を昨日は書いていたのですが、過去の医学論文の引用で、ちょっと疑問に思うことから工学の教科書と工学論文を見開いてみたところ、高周波が通常医療の現場で使用される時に説明されている工学理論についての記載で、ひとつ間違いを見つけてしまいました。
ある事象について説明されている工学的な理論根拠が、この分野ではある理由から使用できないのです。
大元は、2000年初頭の米国の医学論文にありました。
医師の皆が工学に詳しい訳ではありませんので、おそらく代々孫引きの引用がなされていたのでしょう。
困りましたね。
これを書き換えるためには、現在のものの数倍分量も必要となってきますので、考え込んでしまいました。
まずは自分の指摘が正しいかどうか、数名の識者に聞いてみようと思います。
医学と工学は同じ理系ですが、想像以上に乖離があります。
医学と工学のまたがる分野では、いくつも似たようなことが実際にはあるのかも知れません。
今後の課題ですね。
さて、ブログ「新国際学会周遊記¥は、先週まで滞在していたボストンで開かれた米国レーザー医学会の発表についてお話します。
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2013年米国レーザー医学会(ASLMS)での僕の二つ目の発表は
High Temperature heat Generation With A Very Low Power Quasi-CW (Continuous Wave) Semiconductor Laser For Medical Use
医用利用できる新たな工学レーザーについての発表を工学部の教授と連名でさせて頂きました。
実はこれは2月にサンフランシスコで開催されたSPIE Photonics Westという工学系レーザー学会に出した演題が落ちた時のために予備で入れていた演題なのですが、晴れて二つとも演題通過となりましたので、嬉しかったです。
米国レーザー医学会では過去10年で、すでに13演題を通過させたことになります。
○レーザーピーリング(マックスピール)
○LED+トーニングによる肝斑治療
○フラクセルおよびサーマクール併用療法
○アレキサンドライトとNd:YAGのレーザートーニング比較
○マドンナリフト
○CO2フラクショナルレーザーの比較演題
○1927nm&1550nmのフラクセル3DUALに使用される二つのレーザーの比較演題
○2970nmのYSGGパール
○1440&1320nmのアファームマルチプレックスによる演題
○レーザー照射後に発生する活性酸素の同定
などなどを発表してきました。
よろしかったら僕の研究テーマのこちらをご参考ください。
思えばこの10年間で急激に進化したレーザー医療界。
時代時代で、エポックメイキングな演題を選んできたものです。
内容については工学的な内容になってしまいますのでここでは少し割愛しますが、ファーバーレーザーの先端部を加工して、アブレーションが可能なブロードな光をつくる機器について、工学的な解析を加えたものです。
こちらの発表は、既に一部の実験が医学論文や工学論文になっていますのでリプリントをお送りできます。
ご興味のある方はクリニックにご連絡くださいね。