おはようございます。
今日3月15日(金)はクリニックFの診療日です。
昨日は、しばらく「木曜恒例」となっている工学部大学院に向かいました。
投稿の準備が終わった新たな工学英論文の最終チェックと打ち合わせや、工学部博士論文の執筆について章立ての見直しなど、また教授にお時間頂きながら進めていきました。
「博士論文」と一言で言っても、各大学でルールが違います。
英文の論文を国際誌にいくつかアクセプトさせ、それらをまとめて博士論文にすることが多いのですが、日本の大学は博士論文を日本語で書いて提出する場合が多いのです。
自分で書いたものとはいえ英語の文章の言い回しを日本語に訳すのは、想像以上に手間がかかります。今後数ヶ月かけてまとめてゆくことになります。
また昨日はDEKAジャパンのスタッフに大学までお越しいただき、残された半年の大学院期間の間に、イタリアDEKA社との工学的な共同研究が可能かどうかも教授と打ち合わせをしてきました。
DEKA社の希望の主なものは、
「『マドンナリフト』の施術で必要なフラクショナルCO2機器である、スマートサイドドットおよびスマートサイドRFスクエアのCO2レーザーの性質を、他機種と比較することによってより特性をより引き出すことが出来ないか?」
ということです。
このブログでも何度も書いてきましたが、レーザー治療機器の場合
同じ波長を使用した機器ならば、同じ性質を持つのでは?
と考えてしまいがちだと思います。
実際には、「CO2レーザーフラクショナルレーザー機器」がいくつかのレーザー企業で開発されたとしても、各社でかなり性能の違いがあります。
たとえば同じスペックの車を作ろうとしても、トヨタとホンダでは技術が違うのは当たり前ですよね。
一方、レーザー機器の特性の違いは、いくつかの機種を使用した医師の感覚で発表されることはありますが、明確な性能の測定方法がなくて、医学的工学的に検討が難しかったのです。
工学的には、レーザーを肌に照射するときに発生する衝撃波をソナーで探知して比較したり、一様の条件で作り上げた人工皮膚に照射して収縮条件を調べたりと、臨床家としては、まだまだ検討しなければならないことは沢山あります。
常に患者さんを診ている限り、より良い診療をするために、疑問は果てしなく浮かび上がってきます。
しかしながら、解決策は過去の教科書どころか、最新の論文にもありません。
レーザー治療を科学として成立させるためには、こうした測定評価方法をもっともっと明確にしなければならず、この答えは、自分で見つけなければならないのです。
僕のようなレーザー治療という新しい医療分野を選択する人間にとって、この点が、知的好奇心を満たしてくれるところでもあり、研究をしたいと思う原動力でもあるのですね。
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さて、再びマイアミブログに戻りたいと思います
この日はCUTERA社のクリス社長にお誘いいただき、湘南鎌倉総合病院形成外科の山下理絵先生、そしてみずき皮フ科クリニックの榎堀みき子先生とご一緒させていただきました。
お店はクリス社長が選んでくれた、こちらの人気店「MEAT MARKET」。
マイアミの繁華街であるリンカーンストリートにありました。
AADの開催によって、マイアミでは一時的に2万人以上人口が増えていることもあり、予約がとりづらかった様です。
お店の内装はこのような感じで、雰囲気のあるお店でした。
ちょうどこの時僕は日本時間で誕生日を迎えていましたので、一足早くワインで誕生日をお祝いしていただきました。
中でもナパバレーで最近人気だというDARIOUSHの赤ワイン。
これは絶品でした。
もしかしたら、オーパスワンを超えるのではないでしょうか?
おいしい料理と楽しいレーザー談義に盛り上がり、あっという間に時間が過ぎてゆきます。
最後にリンカーンストリートで写真を撮りました。
クリス社長。おいしい料理をありがとうございました。