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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

リヒテンシュタイン公国製の新しいレーザー機器

おはようございます。

今日3月15日木曜日はクリニックFの休診日ですが、これから米国サンディエゴで開催される米国皮膚科学会(AAD)に参加するために出張です。

AADは、世界最大の皮膚科医学会。医師を始め、企業のスタッフも含め、4万人以上の人が集まります。

クリニックFの患者さんに還元できるように、最新のレーザー医療技術について情報交換をしてこようと思いますので、またブログで報告させていただきますね。

20日の帰国になりますが、スタッフは通常出勤していますので、ご予約やご質問がありましたらクリニックにご連絡ください。

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リヒテンシュタインという国をご存知でしょうか?

スイスとオーストリアの国境にある小さな公国なのですが、国土は南北に25キロメートル、東西に6キロメートルという、とても小さな国。

世界で6番目に小さいのだそうです。

リヒテンシュタインで興味深いのは、海に出るために少なくとも2つの国境を越えなければならない二重内陸国であるということ。

二重内陸国は、世界の中でもリヒテンシュタインとウズベキスタンの二か国だけなのです。

このリヒテンシュタイン公国の新興レーザー会社が、新たな技術を使ったフラクショナルレーザー機器を開発したという話は、前にもこのブログでふれましたよね

その時は上記の写真しかデータがなかったのですが、一昨日社長がリヒテンシュタイン公国から実物の機器を持って、クリニックFを訪れてくれました。

こちら、pantec biosolutions社 社長のChristof Böhler。

化学の博士号を持っていますが、まだ40代で若いですね。

僕たちの中央にあるのがその新しいフラクショナルレーザー機器

please professionalです。

タッチスクリーンの機器ですが、コンパクトにまとまっていますよね。

スペックはダイオードポンプのエルビウムヤグレーザー。

2Wの最大出力ですが、repetition rateを100-500Hzまで調整可能とし、さらにパルス幅も50-225μ秒の間で設定が可能で、スタッキング機能を加えることにより、最大2㎜の深さまで到達できる技術を持っています。

自分で照射してみましたが、

フラクショナルビームもトップハットで、深達度も十分臨床利用できるレベルにあります。

直径40㎝の、この大きさの機器の中に、施術中に蒸散した組織を吸引する吸引器も備えています。

感度の良いタッチスクリーンパネルで、ユーザービリティも高い。

いっさいOEMをせずに、自社で作り上げたという、非常に完成度が高い機器でした。

これから一年かけて、機器のテストに入るようですが、ニキビ痕には効果がありそうですし、大きさも一般クリニック向きです。

値段設定によっては国内の皮膚科の開業医を中心に、大きな市場があるような気がしましたよ。

クリストフとは、イタリアンとワインをいただきながら、ゴルフやスキー、さらにオペラの話で盛り上がってしまい、ふと気づいたら夜12時近くになってしまいました。

また、今日から僕が出張するサンディエゴにも10年前に住んでいたことがあるそうで、いろいろと情報をもらいましたよ。

今後の動向を楽しみに観てゆきたいと思います。


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