おはようございます。
2月21日(火)。今日も僕は東京・四ッ谷に朝からいます。
実は週末に出かけたゴルフのラウンド前の練習で、大事にしていたクラブのシャフトを折ってしまい(!)、昨日はちょっと落ち込んでいたのですが(苦笑)、今朝修理に出してきました。
また元気な姿で戻ってくるのを待ちたいと思います(笑)。
さて、ブログは引き続きウィーンの滞在記をお届けしたいと思います。
今日はモーツァルトの魔笛の話です。
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クリムトを存分に楽しんだセセッション館を後にし、西に向かって徒歩1分。
大通りから少し路地に入ったところに、モーツァルトの名オペラ「魔笛 The Magic Flute」の台本作者シカネーダーが建設した、ウィーン最古のオペラハウスがあります。
アン・デア・ウィーン劇場。
エマヌエル・シカネーダー(Emanuel Schikaneder)はヨーロッパ各地を巡業していた旅一座のオーナー。劇場支配人。
このオーナーが、モーツァルト最後のオペラ(ジュングシュピール)であり、現在モーツァルト作品の中で最も人気の高い作品となった「魔笛」の作成依頼人となるのです。
一座の巡業で演じることを目的とした作品を、モーツァルトに依頼したというわけなんですね。
ちなみにオペラ「魔笛」には、秘密結社「フリーメイソン」にちなむ言葉が沢山含まれていると言いますが、シカネーダーは、モーツァルトとともにフリーメイソンの会員だったそうです。
魔笛にはパパゲーノ=「鳥刺し男」という道化役が出てくるのですが、この初代パパゲーノをシカネーダー自身が演じています。
魔笛は、この鳥刺し男によって劇のカラーが決まってしまうオペラでもあります。
ご存知のない方のために、動画を探してみたところ、ネイサン・ガン Nathan Gunn が Julie Taymor 演出の魔笛の舞台でパパゲーノを演じた動画を見つけました。
ニューヨークメトロポリタンオペラの映像なので、リンクが切られてしまうかもしれませんが、名演です。
劇場にはパパゲーノの彫刻がありました。
パパゲーノが笛を吹いている彫像がかわいらしいですね。