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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

IMCAS ASIA 2011④ 欧米とアジアの美容市場のトレンド

今日8月27日は隅田川の花火大会ですね。

昨日から大気が安定しておらず、雨にならなければ良いですよね。

今日もクリニックFの診療日ですので、頑張って行きたいと思います。

先月滞在したシンガポールブログをあげてしまいますね。

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今年のシンガポールIMCASでは多くの美容レーザー機器の講演がありましたが、どちらかというと企業寄りの、つまり企業が自社製品を売りたいがために作ったことが見え見えのプレゼンが多かったというのが正直な印象です。

特定のドクターが複数の会社の機器の講演を頼まれたりしているようで、数社の比較演題が発表しにくい側面もあり、正直医療機器としては、情報として新たに得られるものはほとんどありませんでした。

IMCAS ASIAは、アジアで開催される最も大きなアンチエイジング医学会という触れ込みで始まりましたが、開催5年目にして、フランスのIMCAS運営チームがあたかも夏休みのバカンスを楽しみに来ているかのように休日気分で仕事をしているところが特に目につくようになってきました。

何人ものドクターと話していて共通して話題になったのが、様々な点でこの学会は「仕切りが悪い」ということ。

用意されたプレゼンテーションが出ないこともしばしば。

これでは来年参加する価値も無いかもしれないなと思っていたところ、ちょっと面白いと思ったのは「アジア美容市場のトレンド」のセッション。

レーザーメーカー各社のマーケティングスタッフが、アジアの美容市場を分析する講演。

医療マーケティングのプロ達が真剣に市場分析した結果を発表するだけに、なかなか聞きごたえがありました。

やはり発表はオリジナリティが大切ですよね。

一つは市場規模の演題です。

このグラフはアジア太平洋各国の美容市場規模を示したものです。

左から順に 日本、中国、韓国、台湾、オーストラリア、その他諸国の市場総額です。

震災があったとはいえ、日本の美容市場の大きさには目を見張りますね。

まあ、他の通貨に比較すると円が高いという要因もあると思います。

次いで中国。やはり巨大な人口をバックに大きな市場を作り上げつつあります。

韓国台湾は人口比を考えると日本に相当するマーケットですね。

ただ、2011年の成長率は、日本とオーストラリアはSlow

中国はRapid、韓国はStrong、台湾はModerete

と評価されていました。

アジア太平洋という大枠では非常に強い成長率を持つと考えられているようです。

そしてもう一つ、過去から現在にかけて美しいとされる顔が東洋と西洋で合致しつつあるという演題。

つまり、西洋人には東洋人的(オリエンタル)な要素を持った人が美しく、目指したい顔となりつつあり、

東洋人にとっては目鼻立ちがはっきりした西洋人に近い顔が求められる。

まあ確かに、ここ数年の流行の女優さんの顔を観ると、西洋東洋の価値観の交流と融合が行われていることに納得します。

これだけ情報が飛び交っている状態ですので、今後は洋の東西を問わず、美しさという価値観と、目指される美しい顔が統一されてくるのでしょうね。

ここでご紹介できる映像は少ないのですが、なかなか興味深い考察でしたよ。

 


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