今回のCLEO:2011が開催された米国ボルチモアは、ワシントンDCより北西に30マイル離れたメリーランド州最大都市です。
メリーランド州はアメリカでも最も古い州のひとつです。この地ボルチモアはアメリカの独立戦争(1775-83年)の舞台のひとつとなりました。
ボルチモアに今も残るマックヘンリー要塞は、イギリス軍と25時間にわたる激しい消耗戦を繰り広げ、米国が守り抜いた場所なのだそうです。
戦いの後、要塞にたなびく星条旗を仰ぎ見て、フランシス・スコット・キーが「星条旗」という詩を詠みました。
この詩が1931年に現在のアメリカ国歌となるのです。
また、米国野球の神様であるジョージ・ハーマン・(ベーブ)・ルースの生誕の地でとしても知られ、現在も大リーグ野球チームのボルチモア・オリオールズを擁しています。
医科大学附属病院としては、ハーバード大学附属病院ともいえるMGH(Massachusetts General Hospital)マサチューセッツ・ジェネラル・ホスピタルに次ぐ評価を受けるジョンホプキンス大学がある場所でもあります。
ジョン・ホプキンス大学のロバートワイス医師は、レーザー皮膚科医として非常に知名度の高い医師で、以前のブログで彼の病院を訪問したことはふれましたよね。
僕のボルチモア訪問はその時以来になります。
ボルチモアは1830年には、ペンシルバニア炭田の開発によって全米第二位の人口を持つ都市に成長しました。しかしながら、1960年代から施設の老朽化と産業構造の変化による不況に陥り、スラム街が発展、治安の悪化が進み、ボルチモアは危険な街といわれるようになってしまいます。
そこで、市は30年前より再開発計画を実施、特に学会会場のあるインナーハーバー周辺の建物を一新して、工業、貿易と共に、水族館などの多数のレジャー施設を建設しました。
このハーバー周辺の都市計画は、全米でも非常に成功例として評価されているようで、ご覧のとおり、非常に綺麗な街に見えます。
船や潜水艦を停泊させたりして、港を歩いていても、とても気分が上がります。
この都市開発が優れていたため、世界のさまざまな都市で参考にされたようですよ。
夜の街も歩いてみましたが、とてもきれいでした。
こちら夜の学会会場。
5月の気候は、夜歩きにちょうど良いですね(笑)。
危ない街だと身構えて行ったのですが、このハーバー周辺は大丈夫だったようです。