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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

CLEO:2011 ボルチモア④ Plenary Sessionos

今日も四谷で朝から診療をしていますが、ブログ上では先週訪れたアメリカ・ボルチモアでの学会報告に戻りたいと思います。

しばしお付き合い下さい。

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CLEO初日の夜には、学会を代表するプレナリーセッション(総会)がありました。

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このセッションで、非常に興味深く聴いたのは、MITのJames G. Fujimoto教授の講演でした。

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偶然にも僕と同じ苗字ですが、残念ながら親戚ではありません(笑)。

Fujimoto博士はOptical Coherence Tomography (OCT)という技術の開発者の一人です。

フジモト博士は、1991年にマサチューセッツ工科大学で、光の干渉性(コヒーレンス)を利用して、物体内部のようすを撮像する技術を提案しました。

この技術あるいは得られた断層像のことを、「 OCT(Optical Coherence Tomography)」とよびます。

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光源より放出された多くの波長を含んだ白色光が、上図のようにスプリッターによって試料に向かう光と可動ミラーに向かう2つの光に分けられます。

試料内部の色々なところで光は反射され、カプラに戻って来るのですが、このとき、ちょうど可動ミラーの位置が、反射した光と同じ場合には、互いに戻ってきた光はカプラで再び出会うことになり、ここで干渉が起こります。

しかし、距離が異なるところではね返ってきた光同士は、カプラで出会えず、干渉を起こしません。

いわば、超音波エコーを、光の性質を利用して行う技術なのです。

たとえばこの画像は網膜の中心窩ですが、中心窩のへこみはもちろんのこと、網脈血管までが見事に表出されていますよね。

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Figure courtesy of W. Drexler, Medical University, Vienna, Austria, 2005

この方法は放射線などではなく、光を用いるため、非侵襲的に組織内部を調べることができます。特に眼科の分野にいちはやく取り入れられ、現在は心臓血管内科に応用されているのです。


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