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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ASLMS米国レーザー医学会 2011⑦ 開催の地、テキサス州とは?

今回のASLMS米国レーザー医学会が開催されたテキサス州は、アメリカ合衆国本土の南部にあります。

人口はカルフォルニア州に次いで、面積はアラスカ州に次いで、全米二番目の州になります。

テキサス州の主な都市は、ヒューストン(全米四位)、サンアントニオ(全米七位)、ダラス、フォートワースなどといった都市。

テキサス出身者は初対面の際、必ず3分以内に「俺はテキサス出身だ。」と名乗るし、逆に名乗らないのはもぐりだ(笑)と、友人のテキサス州出身のアメリカ人に聞いたことがあります。

これだけ愛州心が強いのも、理由があるようです。

実は、メキシコと国境を境にする現テキサスの地域は、過去6つもの国が支配しているのです。僅か200年のアメリカ新大陸の歴史では、極めて珍しいことです。

コロンブスの新大陸発見の後、最初にこの地をスペインが領有権を主張。次に先月全米皮膚科学会でも訪れたニューオリンズとともにフランスがこの地を植民地としました。さらにメキシコが領有した時期を経て、1836年にアメリカ合衆国に併合されるまで10年間は、なんとテキサス共和国として独立国家となります。

この画像上で、黄色の国土ですが、面積としてはフランスとイタリアを合わせた位の大きさですよね。

現在でも存続していたら、メキシコ以上のGDPを生産していたかもしれません。

その後、南北戦争ではアメリカ連合国に加盟しましたので、結局この地はスペイン、フランス、メキシコ、テキサス共和国、アメリカ合衆国、アメリカ連合国と6か国に所属したことになるのです。

また、テキサス州は牛の放牧のイメージからカウボーイを連想しますよね。

学会会場のホテルにもテキサス風の洋品店がありました。

確かに1800年代にはいわゆる牛の放牧をするカウボーイ達の州ではありましたが、1900年代に良質な石油油田が発見され、テキサス州の経済状況が一変します。

現在ニューヨークマーカンタイル取引所で取引されているWTI原油価格というものがありますが、WTIは、ウエスト・テキサス・インターミディエートの略。

つまり日経新聞に掲載される原油価格とは、テキサス州で取れる良質な原油の先物取引価格なのです。

また、テキサス州はNFLのダラス・カウボーイズ(Dallas Cowboys)の本拠地でもありますよね。

僕は2006年に友人の米軍パイロットが勤務する厚木基地を訪れたことがあるのですが、この時に以前アメリカで買ったダラスカーボーイズのプレミアム・スタジアムジャンパーを着ていったのですが、米軍の兵士に評判の良かったこと、良かったこと。

基地の至る所で「そのジャンパーは最高にクールだ!」と話しかけられました(笑)。

NFLの中でも全米トップチームのダラスカーボーイズは、30年前の日本の読売巨人軍の様な存在なのでしょう。ダラスカーボーイズを擁するテキサス州では当然のことながら、街中がファンのようで、いたるところにスーパーボールのチームの展示がありました。

現在のダラスカーボーイズのシンボルとも言える五角スターのマーク。

これはテキサス共和国の国章に起源があるのです。

例えばこちら、駐車場の車のテキサス州の自動車プレート。

米国は州独自のプレートをつくりますが、テキサス州の場合、左上に、五角スターのマークが入っています。

今回の学会開催中のサイトン社のディナーパーティーポスターでもこのスターを見つけました。

そして、何より今回の学会会場の建物の屋根に。。。。

この通り、大きな五角スターを見つけました。

テキサスを愛する気持ちが伝わりますよね。

 


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