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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

ASLMS米国レーザー医学会 2011① レジストレーション

朝7時に学会会場に行き、参加登録をしてきました。

コングレスバッジをもらって、今回の僕の発表演題である、フラクショナルレーザーの比較演題のアブストラクトが載ったプログラムも確認してきましたよ。

とりあえず一安心です。

今回、日本人ドクターの発表は、ざっと確認したところ僕を含めて4名のようです。例年以上に少ないですね。

会場で、久しぶりに顔を合わせる先生も、日本から良く来たね。
とか原発は大丈夫とか、声をかけてくれます。

“Welcome to our Congress”といって握手してくれるのですが、ウェルカムという聞き慣れた言葉がイントネーションを変えると、こういった意味にも使うのかと、改めて気づかされました。

米国レーザー医学会American Society for Laser Medicine and Surgery (ASLMS) は、思えばリーマンショックの直前、2007年に元祖フラクショナルCO2レーザーであるフラクセル:リペアが発売された頃が、最も学会として力のあったときなのではないでしょうか。

ここ数年、新規の画期的な機器が出てこないこともありますが、30年以上も続いた学会でありながら、参加者も減りつつあるのはとても残念です。

フラクショナルCO2レーザーの話に戻りましょう。CO2フラクショナルレーザー治療を行なったが、結果が出ないといったご相談をクリニックFでも良く受けるようになりました。ちょうどNY滞在中にも、同じようなご質問のメールを何通か頂きました。

ここで簡単にフラクショナルCO2レーザーについてまとめておきたいと思います。

この種のレーザーは、ここ数年、模倣品含めて実に50台以上も出てきました。

CO2レーザー自体は既に確立されたテクニックで、OEMでも作成出来ますので、コストが下げられます。

それこそ僕自身でさえ、単純に試算しても原価10000ドル(80万円)以下で、CO2レーザーに簡単なスキャナ機能をつけたのみの“疑似フラクショナルCO2レーザー”を作成することが出来るのです。

しかしながら、これらの疑似フラクショナルCO2レーザーと、一流のレーザー機器メーカーが作り上げたフラクショナルCO2レーザーは、設計構造が全く違います。

ニキビ痕治療を考えている方は、フラクショナルCO2レーザー治療と謳われていても、機器自体の性能にあまりに違いがあるので、安い施術にすぐに飛びつくのではなくて、機器選択に注意が必要だと思います。

世界の学会で様々な先生方とディスカッションしますが、現状販売されている機器で、効果が望めるフラクショナルCO2レーザー機器は国内外含めて4機種しかないと僕は思っています。

フラクショナルCO2レーザーの最新情報についてはまた別途、このブログで触れようと思っています。

今回は帰国の日程を一日早めたので、聞ける演題も丸一日分、減ってしまったのですが、今年のレーザー医学会の情報とトレンドをしっかりと押さえてこようと思います。

 


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