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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

ピサの斜塔へ

唐突に決めてしまったピサ訪問ですが、ピサはジェノヴァやヴェネツィアと覇を競っていた大海運都市国家でした。

のちにフィレンツェがピサを併合した時には、

「ついに海への港を手に入れた!」

と、フィレンツェ中が沸いたそうです。

428 さて、フィレンツェからピサまでは電車で1時間程度。

1時間に一本電車が走っています。チケットは、ローカル線なので6ユーロぐらいでした。

480 電車の駅からはバスに乗って、斜塔に向かいます。

430 バスを降りると、綺麗な芝の中、白い建物が四つ並んでいます。

手前から白い大理石でできた礼拝堂、カンポサント、ドゥオーモ、ずっと奥には斜塔が見えます。

431_2 歩くと、斜塔が近づいてきました。

建築好きな僕としては、ちょっとドキドキしますね。

467 本当にこの斜塔は、すごい傾いているんです。

どうやって立っているのか、もう、笑いが出てくるぐらい。

ガリレオがここで落下の実験をし、「落下の法則」を発見したといわれています。

一時期、この斜塔の補強工事がなされて立ち入りができなかったのですが、2001年12月から再度公開されました。

461 ちょっと周りを見渡してみると、こんな恰好をして写真を撮っている人たちがたくさんいます。

463 そう、斜塔を支えている写真を撮っているんです(笑)。

僕は予約券を買って、斜塔に登ることにしました。

30分間に25人しか入れませんが、僕一人だったので、あっさりすぐ次のツアーに入れることになりました。

あまり沢山の人が入ると、本当に傾きそうですよね。

438塔を登ると、明らかに塔が傾いているのがわかるぐらい、ちょっと地面が傾いていて、気持ち悪いです(笑)。

443 1173年から使用されていたので、中の階段もすり減っています。

454 塔のてっぺんはこんな感じでした。

457 見晴らしがとてもよいのですが、傾いている側に立つのはちょっと怖かったですね。

塔の高さは55メートルなのだそうですが、

塔の北側と南側では、なんと70センチもの差があるのだそうです。

448ピサには背の高い建物は他にないので、 トスカーナの雄大な景色を楽しめましたよ。

447 写真を一枚撮りました。

459 塔の先端。よく見ると、てっぺんの構築物だけ傾きが違うのです。

建設途中から少しずつ傾いてきて、最後に修正したんでしょうか。

449476の前のドゥオーモ

ファサードの彫刻も素晴らしかったです。

469 このドゥオーモの中にはガリレオが「振り子の等時性」を発見したと言われているランプがありました。

470 こんな長い鎖に繋がれたランプでした。

実際には、このランプのできる前にガリレオは法則を見つけたようなのです。

でも、こんなランプがあると後世の人には、「ガリレオの振り子の法則」の説明がしやすかったのでしょうね。

いずれにせよ、ガリレオはピサの大学時代に医学の勉強を諦め、数学や幾何学、天文学を学んだわけですが、こうして現在まで彼の功績と彼の名が残っている事を考えると、本当に良い選択をしたのでしょうね。

「好きこそものの上手なれ」とは言いますが、

(好きなものは上手なものだ)

例えばモーツァルトも、作曲に対して努力はしたと思いますが、恐らく「苦労した」記憶は無かったのではないでしょうか。

彼の人生は、音楽そのものでしたから。

そして、ガリレオも天文に思いを馳せた時は、悩みなど無かったはず。好奇心に後押しされ、生活の中で、いつも天文の事を考えられるほど、この分野が好きな事だったのだと思います。

天賦の才能を持つのは必要ですが、その後に絶え間ない努力をして初めて、後世に残せる様な業績を成し遂げられるのでしょうね。

ガリレオ・ガリレイの生まれ育ったピサを訪れて、僕が得た教訓でした。

僕もやっぱりマニアというか、オタクというか、ハイテクのレーザー治療器が本当に好きなので、知識を求めたり得ることについて「苦労」はありませんし、こうして海外にほぼ毎月出かけてまで、最新の知識や手技を追求してしまうんだろうなぁと思います。

好きな事に関すると、好奇心と知識欲が、他の欲求に勝ってしまうんですよね。

医学の中でも、特に光医学。

このレーザー・光治療器の分野のように、常に進化している医療に関しては、リアルタイムの知識をのせた書物はありません。

研究の成果が専門誌に論文として載るのも最低でも半年から一年後。

医学の教科書に載るのは論文が出てから5年から10年後の話です。

顔見知りになっていて、ある程度本音を語り合える海外のドクターや研究者と、実際にディスカッションして最新情報を情報交換しておかないと知り得無いですから貴重なものなんですよね。

話が逸れてしまいましたね。

バスと電車を乗り継いで、ピサからフィレンツェに帰った時は、もう日が暮れていました。


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