さて、南仏出張記に戻ります。
学会の話は連休明けにとっておいて、滞在中僕が合間の時間に訪れた、いくつかの名所をご案内しましょう。
せめてブログだけでも連休のヴァカンス気分で(笑)。
今回、どうしても行ってみたかった場所に、アンティーブがあります。
このアンティーブという街は、ニースからカンヌに抜ける途中にある地中海沿いの小さな村。
小さな街角にも風情があります。
路地裏の風景。
12世紀とほぼ同じ街並みが、現在も続いています。
ここは、巨匠ピカソがアトリエを構えた場所。
ピカソに芸術の場として提供されたグリマルディ城があるのです。彼はこの場所で芸術に没頭したのだそうです。
ピカソ美術館。
美術館は海に面しており、目の前には美しい地中海が見えます。
ヴォーバン港を望むビーチは、南仏独特の陽光に溢れています。
パリから、ちょっと南に移動するだけで、こんな色鮮やかな世界が広がるんですね。
ピカソをはじめとした多くの芸術家たちがこの地を選んだのは、光の影響が大きかったのだろうな、と実際自分の目で見るとよくわかります。
中庭にはバイオリンのモニュメントがありますね。
テラコッタの床に白い壁。壁にかかる絵画の数々。
アールを描く天井と奥行き豊かな館内には、光の下、素晴らしい展示が続きます。
一番見たかった絵が、これです。
ピカソの傑作のひとつといわれるこの
「生きる喜び(La joie de Vivrel)」
かなり大きな絵だったのですが、ピカソのこのアトリエでの生活が、さぞかし充実して幸せだったんだろうと、彼の気持ちが伝わってくる絵でした。
一時間ほどしかここでは過ごすことができなかったのですが、すばらしく充実した時間でしたよ。
ピカソ美術館の下にはプロヴァンス市場があります。
ハーブや季節の野菜などが売っていました。
酒屋さん。
ゆっくりと時間が流れていきます。