さて、学会が終わり、この日の夕方からフリーになりましたので、故宮に行ってきました。
タクシーで、故宮とお願いすると、連れて行ってもらえたのは裏門に当たる神武門。
うーん。本当は正面の門から入りたかったなあ・・・・。
でも、こちらからの入場も素晴らしかったです。
すぐ裏手には景山公園が見えますね。
もともと北京は明代、清代の王朝が築いた都です。
明の創始者である朱元璋が1406年にこの城を築いたのが始まりですが、現在の建築物はほとんどが清代のもの。
すばらしいと思ったのは故宮のほぼ中央に位置する、科挙の最終試験でが行われた建物である保和殿の北にある「大石雕」。
一枚板の石彫刻なのですが、中国で皇帝を意味する竜が描かれています。
こちらは中和殿の内装。
皇帝が太和殿で公式情事を行う際、休息を取った場所なのだそうです。
今回は裏口から回ってきましたので いよいよ紫禁城の中心となる正殿 「太和殿」を裏から見ることになりました。
正面から見たかったので(笑)、しばらく後ろを見ないで歩き続けます。
ここでいいかなと振り返ると、お決まりのこんなビューが見えます。
今年の年賀状の写真にしようかな(笑)。
一通り中央の建物を見学した後に、皇極殿などの細かい宮殿を見るために来た道を引き返しました。
別料金を払って、珍宝館も見学しましたが、歴代皇帝の印や、背丈ほどの宝石の彫刻など、本当に貴重なものばかり。これはお勧めですよ。
いわゆるかつての紫禁城は清のラストエンペラーであり、日中のはざまで翻弄された宣統帝溥儀や、清の末期に絶大な権力を握った西大后の物語を思い出しますよね。
しかし、紫禁城。本当にものすごい広さです。
僕たちが入場してから、日が暮れるまで3時間以上ありました。
溥儀や西大后の生活した宮殿も見学できたらしいのですが、ひたすら歩き続けても、閉門時間までにすべてを巡ることができませんでした。