ロシアのフラーレンの学会の演題の話に戻りますね。
今回の学会は医学的な演題とともに、化学的な演題が多かったので、趣が違いました。
サッカーボール状のフラーレンを、化学的にどう成長させるか、その技術の発表があったり、
最新のナノチューブの話があったり、
そしてこのフラーレンの毒性についての発表。
このちょっとミゼラブルな映像になりそうな、ラットの切断面が、良く見るとキウイなのですよ。
観た目も大きさも似ていますし、ウィットに富んでいますよね。
そのほか、フラーレンの工学的な使用用途などにも演題は触れられました。
炭とダイヤモンドに次ぐ第三の純炭素物質であるフラーレン。
僕たちはその高い抗酸化能力を使用して外用剤を作っているわけですが、さまざまな用途に対する研究がなされていて、非常に興味深く聞くことができました。