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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

やせるための医療機器 Zeltiq、CLINIC Bの可能性

クリニックFは、フェイシャルのレーザー・光治療が専門ですので、あまり痩身機器については導入をしていないのですが、現在採用している痩身のための機器が二つあります。

一つは、開発テストにもかかわった進化型EMSシステムであるACBODYです。

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この機器は効率よく深部筋肉を鍛えることができるので、特に筋肉量が少なくて、基礎代謝量が少ない女性に対して特に効果的です。

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もうひとつはINDIBA社MD570

3種類あるインディバの医療用機器で、最も高スペックなものです。

皮下脂肪が“ラード”のように固くなっている場合、深部加温するこの機器を使用します。

今回参加した米国皮膚科学会でも、痩身の機器で、さまざまなものが発売されていました。

こちら、アルマレーザー社の アクセントウルトラ。

痩身の機器でもこの会社の名前が挙がることが多くなりましたね。

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今回訪れたAAD全米皮膚科学会展示会場で、ちょっと驚いた話は、

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サイノシュアのブースの中に

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スムーズシェイプが置かれていたこと。

買収されたのだそうです。

ここ数年、メディカル痩身の機器は、新機種が出てきても、思ったほど効果がなく数年で消えてしまうものばかり。

それぞれの分野にもう少し役者がそろって欲しい感はありますね。

そんな中でもやはり頭一つ超えた実績を持つのはこの表題の

「ゼルティック」です。

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このような吸着カップの中に脂肪を入れて、冷却することで脂肪細胞の壊死を誘導するというもの。

この機器が構想段階だったころからこのメーカーとはお付き合いがありますが、肥満といわれる人口が多いアメリカでは、現在爆発的に販売されているようです。

日本の市場もブームはそろそろなのではないでしょうか?

以前よりやりたかった仕事の一つに、効果のある機器を並べた痩身専門のクリニックを作るということ。

つまり、フェイシャル専門のクリニックFではなく、ボディ専門のクリニックBを作ってみたいんですよね。


ニューオリンズからの帰国、ノースポールの絶景

短い滞在だったニューオリンズから帰国です。

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空港のデザイン。

帰国便はワシントンDC経由。

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先週大寒波に襲われたアメリカ。

ダレス空港にはまだ雪が積もっていましたよ。

さて、このワシントンDCからの帰国便。

飛行機の航路地図を見ていると、いつもよりも北を向いて出発したのです。

風か天候の影響なのでしょうか?

いつもとは違った空路を通っているなあと思っているうちに眠りについてしまいました。

ふと眼をさましてみると。

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すごい。北極の上を通過していたのです。

あわててカメラを持って写真を撮りに行きます(笑)。

カメラから太陽がある方向の窓はこのようにうっすらとトワイライトが見えますが、反対側は真っ暗闇です。

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闇が少しづつ明けてきました。

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望遠にして撮ってみましたが、このなんとも言えないグラデーション。

言葉にできないとはこのことですね。

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ちなみにこちらの最左端にある一点の光は月です。

綺麗ですね。

この日は3時間半+14時間のフライト。

さすがに成田ではぐったりでした。

新国際学会周遊記、ニューオリンズ編はこれで終わりです。


2011AAD米国皮膚科学会の参加証明書

さて、学会の参加証明書を取得します。

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ここ数年は、コングレスバッジを持って、このような参加証明書発行スペースに向かうと、印刷された参加証が出て来ます。

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最後にこの証書を手にして、今回の学会の参加目的はすべて達成されました。

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コングレスバッジとコングレスバックです。もう数時間後にはホテルを出て空港に向かいます。


Maple Leaf BARと山岸潤史さん

ニューオリンズ最後の夜。

会食が終わり、翌朝5時半にホテルロビー出発で皆解散となりました。

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会食の横にみえるカジノに向かっていく人もいます(笑)。

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僕は、ブルースのライブを聴きに行ってきました。

JMECの林英児さんが、ライブがあるから行かないかと誘ってくれたのです。

場所はフレンチクオーターから少し離れてた、ニューリンズのメープル・リーフ・バーというライブハウス。

バーボンストリートが観光客相手なのに対して、このライブハウスはもっぱらニューオリンズの地元の人たちが集まる場所でした。

Mapleleafbar

ライブは、現在ニューオリンズに拠点を置く、パパ・グロウズ・ファンク。

パパ・クロウズ・ファンクは、1970年代から日本のブルース・ジャズ・シーンで活躍されているギタリストである、山岸潤史さんが所属している知る人ぞ知る伝説のバンド。

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ちょうど会食が終わったのが10時頃でしたので、開演時間の10時半までにタクシーで乗り付けたのですが、ちょっと危険な場所だったかもしれません(苦笑)。

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入場料を払って店に入ると、演奏が始まっていないにもかかわらず、既に盛り上がっています。

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このバーの右隣がライブハウスとなっているのです。

少し待っていると演奏が始まりました。

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約1時間半、会場総立ちで聴かせてもらいましたが、ジミー・ヘンドリックスではないですが、世界的に著名なギタリストのギターは世界の共通言語のようですね。

ニューオリンズの街にも見事に溶け込んでいました。

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山岸潤史さんは本当に気さくな方で、演奏の最後に、明日早朝の飛行機で帰るんですが、演奏をぜひ聴きたくてやってきましたと声をかけると、しばらく全米を回っているツアーの話をしてくださったり、ニューオリンズでのおいしいレストラン情報を教えてくださったりました。

最後にはe-mailアドレスを教えてくださり、

今度ニューオリンズに来たらおいしいものを食べに行こうよ

とおっしゃってくださいました。

感動でした。

忘れられない思い出になりました。


2011年AAD米国皮膚科学会最終日

再び、アメリカ・ニューオリンズ出張記です。

米国皮膚科学会(AAD)は、世界最大の皮膚科学会ですので、ここぞとばかりに全世界から医師が集まってきます。

当然のこと、マスメディアも集まりますので、各所でインタビューも行われています。

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毎年のように増えてくる、コンピューターの発表ブース。

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壮観です(笑)。

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サイトンのブースで、 ジム・ホバートやロバート・ラックにも会いました。

サイトン社のフラクショナルレーザーは、技術が高いのでぜひ導入したいと思っています。エルビウムヤグ以降の新波長がどうしても欲しいですね。

新波長を作ってくれと、今回もお願いしてきました。

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こちら、サイトンのジュールのデモは、人気でしたね。

学会会場で目に付いたものといえば、

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元ルートロニックにいたハンス・キムが独立して作った韓国のレーザーメーカー。

この黄色の光線(イエロートーニング)が肝斑に効くのだそう。

効果のほどはどうなんでしょうか?

それにしても目立つ色ですよね(笑)。


Aesthetic Buyer’s Guide

エステティック・バイヤーズ・ガイド誌のアジア版編集長となったマーク・テイガー医師との打ち合わせです。

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昨年、僕もアジア版のアドバイサリーボードになりました。

世界各国、レーザー関連医師は、このエステティック・バイヤーズ・ガイドを参考に機器を選ぶのが普通なのですが、日本にはメーカー会社を横断してこういった医療機器を評価する冊子が、まだないんですよね。

国内の医師が、レーザー機器を購入したいと考えた場合、友人医師などの細いつてを使って、その輸入代理店を探し、メーカーにたどり着くような状態です。

米国のレーザー医学会ではよく検討話題になるのですが、

結局レーザー会社のセールスマンは、車のセールスマンと違って、実際に他社製品を乗り比べ? をしたことがないので、自社製品の「素晴らしさ」はいくらでも話ができるのですが、他社製品との比較が本当にできているのかは、難しいのです。

エステティック・バイヤーズ・ガイドのアメリカ版は、そうしたメーカー間の機能差などを指摘した隔月誌。ヨーロッパ版は年二回の発行なのですが、メーカー間の機器の比較といった意味では非常に中立した立場に立てますよね。

こういった立場にあたる情報誌が日本でも発売されるといいのに、と思いますよ。


フレンチクォーター

ニュオーリンズの街並みです。

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フレンチクォーターと呼ばれる地域には、このような19世紀の街並みが並びます。

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また、建物のバルコニーは、「アイアンレース(鉄細工)」と呼ばれる独特の細工が施されたものが多いのです。

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街を歩いていても、このように綺麗なバルコニーが目に付きます。

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フレンチクォーターの中心部にある、ジャクソン広場に向かいます。

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途中、馬車の観光なども薦められましたが、この日はニューオリンズでも珍しいぐらい寒く、残念ながら馬車に乗るという気分にはなれませんでした(苦笑)。

それでもジャクソン広場までは歩き写真を撮りましたよ。

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ジャクソン広場の由来は、1815年のニューオリンズ戦争の英雄で、第七代大統領のアントリュー・ジャクソンによります。

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1856年にこの像が建てられた時には、馬が前脚を上げて立った状態の像としては世界で初めてだったらしく、絶賛されたのだそうですよ。今でもアメリカでもっとも美しい騎馬像だと言われているのだそうです。

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ジャクソン広場の横には、アメリカ最古のアパートメントハウスである「ポンタルアパート」があります。

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こちらもアイアンレースが美しいですね。

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トランペットを吹く人もいました。

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街並みがきれいですね。

僕が手に持っているのは学会のコングレスバック。そのまま会場に戻りましたよ。


ミシシッピー川沿い、リバーウォーク

引き続きアメリカ・ニューオーリンズ出張記です。

AAD全米皮膚科学会で訪れたニューオーリンズも、滞在最終日。

2時間ばかり時間が空いたので、ニューオリンズの観光に出かけてきました。282

「RIVER WALK」という字が見えますか?

学会会場から、ニューオーリンズの中心である、フレンチクォーターに向かうために、ミシシッピー川沿いにある、このマーケットプレイスを抜けていきます。

RIVER WALKは、レベル3まであり、様々なショップやレストランなどが入っている複合施設です。中の階段を上って屋上に出ると、ミシシッピー川が見えるのです。

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写真の僕の背中方向、グレーター・ニューオーリンズ橋が架かる、約170キロ先に、ミシシッピー川がメキシコ湾にそそぐ河口があります。

ミシシッピー川といえば、北アメリカ大陸のロッキー山脈とアパラチア山脈の水系すべてが注ぐ北アメリカ最大の川ですよね。

流域面積はアマゾン川に次いで世界第2位。長さでは、ナイル川、アマゾン川、長江に次いで世界第4位と、世界3大河川に上げられるのです。

しかし、ちょっと驚いたことには、この極めて大きな河川のほぼ河口に近い地域であるにもかかわらず、どう見ても川幅が1マイルもありません。地図で確認したところでも、やはり1km弱といったところです。

非常に深く、流れの速い川なのだそうです。このニューオリンズでは、ワシントンDCと、サンフランシスコと順番に三年に一度、全米皮膚科学会(AAD)が開催されてきました。

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しかし、2005年9月にこの地を襲ったカトリーヌハリケーンの洪水以来、状況が一変します。

以後、初めてAADが開催されたのが今回でした。

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また、ニューオリンズは毎年2月に、「マルディグラ」という祭典が開催され、これはまるでリオのカーニバルの様なにぎわいなのだそうです。

パレードが開催され、そのフロート(山車)に乗った人たちが観客に向かってビーズのネックレスを投げるのが習わしなのだとか。

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その名物のビーズのネックレスは街の至る所で売られていましたよ。

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その他、元フランス領、ジャズ生誕の地では、独自の文化が花開いている感じでお店を見ていても楽しかったです。

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このようなデコレーションも独特な文化ですよね。


ダイレーザーの後継機種? パロマ社MaxG

昨夜から続いた雨がまだ残っている中、四谷まで来ました。今日はクリニックFの診察日です。

さて、「国際学会周遊記」では、先週まで開催されていた米国皮膚科学会(AAD)の学会会場展示場に戻ります。

こちらは、パロマ社。

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現在の主要機器はStarLUX(スターラックス)500。

この機器をベースにして、さまざまなレーザー/光治療機器のヘッドを装着できるのが特徴です。

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実は現在、クリニックFでもデモ器が来ていて使用させていただいています。

テストしているのはこの写真にある、赤系統の治療に強いIPLである「MaxG」。

そしてフラクショナルレーザー機器である「スターラックス1540」と「スターラックス2970」です。

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以前であれば赤い色素系の疾患・・・つまり、赤あざや赤ら顔、血管腫などは、585nmの「ダイレーザー」という波長で一度、紫斑(内出血)をつくってから治療していました。

ダイレーザーはメンテナンスコストが高く、そこが臨床医師にとっては厳しいのですが、さらに、この内出血の期間が2週間前後もあり、思ったよりも治療経過が目立つため、赤系の治療を選択しにくい、という現状がありました。しかしながら、このMaxGを使うと、紫斑をつくらずに治療が出来るというのです。

僕の米国皮膚科学会(AAD)への入会に必要だった2通の推薦状のうち1通を書いてくれた、米国皮膚科学会の大御所エミ-ル・タンゲッティ医師や、以前パロマ社の脂肪溶解レーザーの話でボルチモアまでクリニック訪問したロバート・ワイス医師なども、

「このMaxGはダイレーザーに替わる機器として、非常に有効だ」

とコメントしていました。

日本人の場合、赤ら顔や赤いニキビなどに治療効果が望めますので、追ってレポートしますね。

もうひとつのトピックとしては、スターラックス1540でも新しいフラクショナルヘッドが出たことです。

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クリスタルをこのような形に削って、以前よりも深くエネルギーが照射できるように細工してあるのです。

機能は別として、綺麗な形ですよね。

美しいものには惹かれてしまいます。


2011全米皮膚科学会の気になった演題

全米皮膚科学会の演題は、多岐にわたった演題が発表されるので、レーザー治療を行っている医師にとっては診療に直結する最新の発表が多く、非常にためになります。

去年は3つの演題を発表したので、講演を聞く時間があまりなかったのですが、

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今回は、莫大な講演の中から興味のあるものをピックアップして、滞在が短くなった分、寸暇を惜しんで(笑)聞いてきました。

アメリカの学会は著作権がうるさいので、講演の中のスライドをここで写真で載せるわけにはいかないのですが、雰囲気が分かるように、演題名と人物の写真だけアップしますね。。

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個人的に、一つ興味深かったのは、太陽光のエネルギーのうち、可視光線の肌に対する影響の演題。

太陽光は、紫外線、可視光線、赤外線の光が含まれ、それぞれ7%、40%、53%位のエネルギー配分を持ちます。

太陽光が肌に加齢現象を与えることはよくわかりますが、そのうほとんどの働きは、7%分のエネルギーでしかない紫外線だと言われてきました。

ほぼ可視光線のみのスペクトラが含まれている蛍光灯の光で、肌が加齢をするとは、通常は考えられないですよね。

太陽光線の中でも、肌に悪いのは紫外線だけだと思ってきました。

しかしながら、この発表によると、太陽光に含まれている可視光線を抽出して肌に照射すると、細胞内マトリックスを破壊し、コラーゲンを減少させると共に、IL1b、TNFα、IL6、IL8などの炎症性サイトカインが紫外線と同じように誘導され、新しいコラーゲン発現に関わるmRNAなどが皮下から減少するのです。

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80分間太陽光に浴びる状態が続くと、紫外線は20J/cm2のエネルギーしかありませんが、可視光線は750J/cm2と、桁の違ったエネルギーを受けるのです。

当然、メラニンの発生も増加します。

衝撃的なことに、太陽光の可視光線から誘導される色素斑は、紫外線のUVA1から誘導されるものよりもより暗い色で、しかも沈着しやすいというのです。

特に肝斑の様な症例は、紫外線よりも可視光線の影響の方が強いかもしれないと結論していました。これは症例を見ていると思い当るところもありますね。

紫外線をカットするサンスクリーン剤を塗った方がいいとお勧めしてはいますが、外で長時間過ごす場合は、実際には紫外線ばかりではなくて、可視光線もカットする必要があるのですね。

今、クリニックFでは、院内処方のサンスクリーン(日焼け止め)を試作しているのですが、考えなければならない情報ですね。

また、レーザーについての講演も多くありました。

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ハーバード大学医学部の光医学研究所、ロックス・アンダソン教授もここ数年の新しいレーザー機器の技術進化について講演をしていました。

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講演は大きく分けて3つ。

一つ目は、フラクショナルレーザーを、皮下へのドラッグデリバリーに役立てるという話。昨年からこの種の演題は多いのです。

二つ目は、ウルセラに代表される、高集中型超音波システムによるリフティングについて。

この二つの演題は何度も耳にしているのですが、もうひとつ、三つ目に話した治療法がちょっと画期的でした。

今まで深い色素斑や、入れ墨などを消去する時には、Qスイッチレーザーを何度も照射する必要がありました。多い時には10回以上。

それは、一定以上のパワーで照射すると、照射直後にホワイトニングと呼ばれる皮膚が白く変わる時期があり、それを機転に照射をやめていたからなのです。

ホワイトニングは肌の中でメラニンが破壊された時に起こるショックウェーブの影響で、気泡が入り込んだものです。皮膚の色が白くなってしまうとレーザー光が散乱して、色素に反応しなくなるのですよね。

この反応が、後に反応後色素沈着症を引き起こすので、肝斑の様な炎症性の色素斑にレーザー治療してはいけないと言われていたのです。

実際に肝斑のレーザートーニングは、ホワイトニングをさせない弱いパワーで照射することがポイントになります。

実は、このホワイトニングは、照射すると20分位で消えてきます。

ホワイトニングが消えるまで待ち、その後に連続照射したらどのような結果になるのか?

ということを実験した先生がいたのです。

しかも同一日時照射で4回も。つまり20分間隔で、1時間かけて4回照射したということです。

これはコロンブスの卵の様な発想。

一部を普通の打ち方を、一部を連続照射をした症例写真が出て来ましたが、連続照射した部位は、たった一回の照射で真皮性色素斑が見事に消えているのです。

一目で見て、会場のすべての人が、あっ!と驚く症例写真でした。

パワーの設定なども書き残してきましたので、アジアンスキンに可能かどうか見極めて、パラメーターを決定し、今後、クリニックFの患者さんにもご紹介していこうと思います。

ここ数年のフラクショナルレーザー治療器の開発で、ニキビ痕などの患者さんに対しての治療は完成したというドクターが増えてきていますが、今後は治療時間の短縮なども考えなければなりませんね。

まだまだレーザー治療でやり残した研究は沢山ありますね。


肝斑治療 レーザートーニングのC6 祝20周年

再び、アメリカ・ニューオーリンズで開催されたAAD全米皮膚科学会の話題に戻ります。

さて、ここ数年、肝斑治療のレーザートーニングとして一気に知名度が上がったメドライトC6。

米国の学会でも最近は取り上げられるようになりましたが、肝斑という特徴あるシミに対してここまで強い興味を示すのは、アジアンスキンを持つ人がほとんどです。

肝斑治療といえば、レーザートーニングが常識になりつつある現在ですが、僕がレーザー治療に興味を持った約10年前には、

「肝斑にはレーザー治療をしてはいけない」

というのが常識。教科書にも載っているくらいでした。

そんな中で、なぜ僕がレーザーによる肝斑治療を始めたかと言えば、2004年頃使用していたルートロニック社(旧マックスエンジニアリング社)のローフルレンスQスイッチヤグレーザーがきっかけです。

毛穴縮小を目的にマックスピールの施術をした患者さんの肝斑が、施術を重ねる毎に薄くなっていったのです。

そこで、「Qスイッチヤグレーザーは肝斑治療に効果があるのではないか?」

という推測の元、比較研究を始めたのです。

その時行った肝斑治療の演題は、2005年3月にアメリカ フロリダ州オーランドで開催された米国レーザー医学会で発表しましたので、僕は

最も早く、「レーザーによるアジアンスキンの肝斑治療」についての演題を世界の学会に提出した医師

ということになるのです。

この演題と論文は、ルートロニック社のマーケティングツールとして使われたこともあり、ヨーロッパやアジアに「フジモトプロトコール」という名前で広まりました。

思えば、このレーザーを使用した肝斑治療によって、その後僕は海外の学会で多く声をかけていただくようになりました。また、医師としてこれから歩んでいくテーマのひとつを、レーザーにこだわってみようか・・・という考えが、僕自身の中で生まれました。

僕にとって、ひとつの分岐点となったのです。

現在国内では、Qスイッチヤグレーザー機器のトレンドが、マックス社スペクトラVRM(マックスピール)からホヤコンバイオ社C6(レーザートーニング)に移りましたので、この機器が肝斑治療に主に使われています。

クリニックFでも2008年12月からメドライトC6を導入し、肝斑治療に役立てています。

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2009年には、この機種を販売するホヤコンバイオ社の本社にも見学に行きましたよね。

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この会社。今年で設立20年目なのだそうです。お祝いをしていました。

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そしてこちらが、日本未導入のC6の上位機種RevLiteです。

通常のQスイッチヤグレーザーにPhotoAcoustic Technology Pulse(PTP)と呼ばれる新機能が付いているのです。

個人的にはこれが欲しいんですけどね。

個人輸入できないか思案中です(笑)。


キュテラ社久しぶりの新機種デビュー

おはようございます。今日も寒そうですね。

先週アメリカ・ニューオーリンズから東京に戻ってきた僕ですが、次の海外出張は今のところ3月下旬の予定。その前に来週ひとつ国内出張が入り、火曜日と水曜日は休診日とさせていただくことになりそうです。

今週は木曜日と日曜日以外クリニックも開いていますし、僕も診療をしていますので、お時間ありそうな方はお越しくださいね。

では、再び先週出席してきたAAD全米皮膚科学会の話題に戻ります。

今日は、カルフォルニアのキュテラ社について。

クリニックFでもライムライト、タイタン、パール、ジェネシスなど人気の機種が沢山ありますが、今回久しぶりにキュテラ社が新機種をデビューさせました。

それも、正統派のレーザー機器。

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写真左手にある「CUTERA」の文字が見えますか?

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ブースも大きかったです。

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デビューした機種の一つは、1064nmロングパルスレーザーであるジェネシスの進化版です。

こちらは非接触型の皮膚温センサーが新規に内蔵されるようになったので、熱傷のリスクが格段に下がったと言えますね。

クリニックFでもレーザー照射の正確さを増すために、皮膚温度センサーを使っていますが、この皮膚温センサーを内蔵した機種がキュテラからデビューする、というのは好印象を持ちました。

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さらに、こちらは532nmのKTP波長でも、ジェネシスのように連続照射ができる新機器です。

クリスタルガラスによる接触型クーリングシステムも搭載していますので、シミばかりではなく、血管病変についての治療の幅が広がるでしょうね。

これらも実際に使って、効果を見てみたいところです。

もう少し詳しく説明を聞きたかったのですが、聞きたい講演が沢山あって、この日は会場を後にしてしまいました。


メディカルスパにもフラクセル?

さて、学会会場展示会に入り、レーザー機器メーカーがデビューさせる機器を観に行きます。

まず気になったのはソルタメディカル社のこちら。

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フラクセルのメディカルスパ・バージョンです。

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アメリカでは医師免許がなくてもレーザー治療を行える州がいくつもあります。

そういった施設に対し、特にニキビ跡の患者さんなどを治療するために弱いパワーの機器が開発されたのだといいます。波長は1430nm。

フラクセル・リファインやアファームに近い波長です。

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「波長が浅くまでしか入らないので、麻酔がいらない。」

ということでしたので、僕も手に照射してみましたが・・・結構痛かったですね(苦笑)。

でも、コンパクトでデザインも良いので、これはアメリカでは売れるかもしれません。

ただし、特にアジアンスキンに対するニキビ跡治療や、毛穴縮小などの治療能力としては、昨年日本でもデビューした「フラクセル3DUAL」が第1選択であることには変わりなく、この分野では一馬身以上(笑)リードしていますね。


2011年ニューオリンズ全米皮膚科学会会場

さて、明けた翌朝。

ニューオリンズのミシシッピー川沿いにある、大きなコンベンションホールに向かいます。

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今年の全米皮膚科学会(AAD)はこちらでの開催です。

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まだ朝が早く、あまり人がいないようですが、まずはレジストレーションです。

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名札とコングレスバック、プログラムを手にして会場に入ります。

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ヨーロッパ皮膚科学会のブログでもふれたのですが、全米皮膚科学会AADで認定医(Member)の資格をもらっている日本人医師は20人もいないそうです。

この学会に通うようになって気付いたことが、ひとつあります。学会の講演枠でも、認定医と、学会員以外の医師と、一般の方、プレスの方専用・・・など、講演内容によって細かい取り決めがあって、メンバーの資格を取らないと、すべての講演を聞くことができないことになっているんですよね。

僕も全米皮膚科学会のメンバーにアプライしてから、実際に2008年にメンバーに認定されるまで2年以上かかりました。

アメリカの学会は特にこういった審査が厳しいことで有名なのですが、とはいえ日本にも優れた医師がたくさんいるわけですから、審査に合格する日本人医師も多いはず。

日本人医師の米国皮膚科学会のメンバーがもっといてもいいのになあ・・・というのが僕の正直な感想です。

さて、まずは新製品を探しに展示会場に向かいます。

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ルイジアナ州ニューオリンズ、バーボンストリート

LAでのまさかの24時間ディレイ。

全米皮膚科学会AAD Annual Meeting 2011が開催された、ルイジアナ州ニューオリンズの空港にたどり着いたのは、もう夜に近い夕刻でした。

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空港ではこんなお出迎えや

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こんな電光掲示板が。

到着の実感がじわじわと沸いてきます。

ニューオーリンズ、と聞いてもあまりその場所が実感としてぴんと来ない方もおいでになるかと思いますが、場所はアメリカ南部。メキシコ湾に面し、フロリダ州、テキサス州、アラバマ州などに囲まれています。

元はフランス領ということで、今も「フレンチクオーター」と呼ばれる地区にフランス植民地時代の名残が残っている都市であり、また全米有数の観光都市として知られています。

そんな中、僕にとってニューオーリンズといえば、なにはさておきやはりジャズ発祥の地であり、ルイ・アームストロングやハリー・コニック・ジュニア・・・といった沢山のミュージシャンが生まれ育った街でもある、アメリカが誇る音楽の都。

あとはジュリア・ロバーツ主演の映画「ペリカン文書」やデニス・ホッパーの「イージー・ライダー」、最近ではブラッド・ピットの「ベンジャミン・バトン」の舞台、といったイメージをもってやってきました。

とりあえず、この時間では学会もすでにこの日のスケジュールをすべて終え、閉会してしまっています。

会食ののち、音楽の都の観光名所=バーボンストリートに出ることにしました。

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それにしてもすごいにぎわいです。

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バーボンストリートは既に観光地化していることもあって、街を歩いていてもロックばかり。

ニューオリンズといえば、ジャズのイメージがあったのですが、ジャズの店は後継者が少なくて、圧倒的に少数派なのだそうです。

とは言え、せっかく来たのだから本場のジャズクラブに行ってみたい、ということで連れて行っていただきました。

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こちらのお店。

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写真だとわかりづらいかもしれないのですが、最後の曲が近づいていたので、会場は座る場もないほどです。

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前日に現地入りされた株式会社JMECの西村社長と。

BECK’S BEERを片手に、とりあえず無事につけたことに乾杯です。

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夜も更けてきましたが、この通りの人出です。

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街角には沢山の音楽。

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この人たちはブライアン・アダムスを歌っていました。

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それにしてもすごい活気ですね。通り全体がクラブ化しているような状態でしたよ。


無事ニューオリンズより戻りました

昨日の夕方、ワシントンDC経由で全米皮膚科学会AADの開催されたニューオリンズから無事帰国し、クリニックFで、今日から診察を開始しています。

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ニューオリンズの滞在は、ディレイもあったので約48時間でしたが、今回はほとんどの滞在時間を皮膚科学会の講演に充てたので、多くの情報を得ることができました。

サッチモことルイ・アームストロングの故郷ニューオリンズでは、夜の街のジャズにも触れることができましたので、また明日以降ブログにアップしてゆきますね。


NFL SUPER BOWL XLVの影響で

2011年のAAD The American Academy of Dermatology 69th Annual Meeting~米国皮膚科学会が開催されているアメリカ・ニューオリンズ。今年は数年来経験が無かったぐらいの記録的な寒さだそうです。

日中最も気温が上がるときでも10度前後。明日の最低気温は1度だそうです・・・。防寒具、間に合うのかな。

会場で色々な人にお会いでき、話をしたのですが、今回アメリカでは大寒波で封鎖されている空港が多く、到着がディレイしたのは僕だけじゃなかったようです。

しかも、運悪く(良く?)期間中に全米最大のスポーツイベント、第45回スーパーボウルがテキサス州アーリントンにあるカウボーイスタジアムで開かれる・・・とあってその関係でフライトチケットを取れなかった、もしくは滞在を取りやめたドクターが続出したのだとか。

実際、試合中継が行われた昨日は、人で一杯だったバーボンストリートもガラガラでした(笑)。

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去年はこの地のニューオリンズ•セインツが優勝しましたが、なんでもアメリカ全土で1億650万人の視聴があったのだとか。

ちょうどバーボンストリートを歩いていたときに試合が終わり、ピッツバーグ・スティーラーズ VS グリーンベイ・パッカーズの試合は、25-31で名門パッカーズに軍配が上がり、4度目の栄冠に輝いたと記事で読みました。

スポーツ観戦にあまり縁のない僕ですが、アメリカに来るとNFLやNBAは一度観てみたいなあ、と思いますね。スーパーボウルのプラチナチケットなんて、一度手にしてみたいですよね(笑)。

学会ではいくつも新しいレーザー機器がデビューしました。

レーザー関係の講演も聞いてきたので、これはまたまとめてアップしますね。


なんとかニューオリンズに着きました(笑)

約24時間のLAディレイの後、ようやくニューオリンズに着きました。

結果として正味40時間以上かかったでしょうか。

ニューオリンズは2005年のカトリーナハリケーンの洪水で、壊滅したと言われた地域ですが、学会会場の開催されるコンベンションセンタターや、ジャズのメッカとも言われるバーボンストリートは健在。

昨日は近くで食事をした後に、バーボンストリートを歩いてみました。

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ものすごい熱気。

アメリカではお酒を片手に歩くと逮捕されてしまう地域が多いのですが、このバーボンストリートではそれが許されているんですよね。

BECK’S BEERを片手にストリートを端から歩きました。

街を歩くと、音楽が聞こえてくるのですが、多くはブライアン・アダムスやボンジョヴィなどのロックが主で、ナイトクラブ化しています。目当てのジャズバーは、現在ひとつしかありません。

そのお店に行ってジャズを聴きましたが、ジャズ奏者の後継者問題で色々と困っているようですよ。

時代の流れですね。

さて、明日から2011年のAAD米国皮膚科学会の展示場に行ってきます。

いくつか新しい機器が出たとの噂も聞きましたので、確認し、このブログでもご報告しますね。


LA ロングビーチで足止め

ニューオリンズに向かう途中、トランジットのロサンジェルスで、まさかの足止めとなりました。

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LA到着時に、なんと入管システムのコンピューターサーバーがダウンしていたのです。

あり得ない混雑。

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日本から10時間の飛行後、入管の列に並んだまま、2時間復旧作業。さらに入管まで2時間半。

なんと入国まで4時間半もかかることに。

しかも、ユナイテッドのカウンターに行くとさらにショッキングなお知らせが。

当日予定されたニューオーリンズ行きの便は既に飛立ってしまい。夜10時の便に乗りフラデルフィアを経由(!)するか、明朝11時の同じ便を選択するか判断してくれというのです。

同じ便で同行していたレーザー会社の方が4人いたのですが、体力温存を考えて一泊を選択し、ハーツでレンタカーを借りて、とりあえず宿泊先を探すことになりました。

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この人数だと、空港近くのホテルやLAのダウンタウンに行くよりも、車で30分南下して、ロングビーチに行った方がホテルもあるだろうと考えて、移動しました。

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無事になんとか人数分のホテルを確保することが出来ましたが、久しぶりの疲労感が(苦笑)。

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ロングビーチでは、有名な廃船となったクイーンメリー号を対岸に観ながらの宿泊となりました。

日が暮れる前に、クイーンメリー号を見学に行きましたよ。

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今はこの中もホテルとして利用されているのです。

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ジャズバーも、

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ショッピングモールもありました。

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船室の客室がそのままホテルになっているのだそうです。

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対岸には宿泊しているホテルが見えます。

夜はロングビーチの街を歩きましたが、寒い中、観光客もほとんどいませんでしたね。

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明日早朝に出発し、もう半日かけてフライトです。

まあ、海外ではいろいろとありますよね。明日は明日の風が吹く、です(笑)。


新国際学会周遊記

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