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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

第一回トータルアンチエイジングセミナーin名古屋 招待講演

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昨日は、名古屋駅前のミッドランドスクエアにて開催されたトータルアンチエイジングセミナーin名古屋の招待講演をさせて頂きました。

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このトータルアンチエイジングセミナーは株式会社JMECが毎年東京で主催するセミナーなのですが名古屋で開催されるのは今回が初めて。名古屋城が見える会場でした。

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それにしても灼熱の中。名古屋駅。すごい人でしたよ。

今回のセミナーは、有料の参加費がかかったにもかかわらず、ひと月以上前に参加定員の100名を超えた申し込みがあり、当日参加も含めて140名の医師が集まると言った、中京地区最大規模のアンチエイジングセミナーとなりました。

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レーザー治療の注目度の高さが伺えます。

僕は前日の夜にマリオットホテルで開催された講演者の先生方との懇親会に合流し、夜中の1時まで様々な話題で盛り上がった後、たっぷり朝寝坊をしてこのセミナーの講演に望むことができました(笑)。地方で講演があると、こういった楽しみがありますね。

今回講演者となったのは、

宮田形成外科・皮ふクリニック院長の宮田成章先生

湘南鎌倉病院、形成外科・美容外科部長の山下理絵先生

駒沢大学大学院経営学研究科の山田勝先生

藤田保健衛生大学の秋田浩孝准教授

神田美容外科形成外科医院の征矢野進一先生

さらに座長は藤田保健衛生大学の松永佳世子教授

といった、国内でも知名度の高い、第一線で活動していらっしゃる、いつも僕がお世話になっている先生ばかり。皆さん気さくな先生ばかりなのですが、講演はさすがに緊張しました(笑)。

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僕が頂いたお題は、「患者様満足度の高いフラクショナルレーザーリサーフェシングについて」

2004年にハーバード大学ロックスアンダソンのグループがダラスの米国レーザー医学会ASLMSで発表したフラクショナルレーザーリサーフェシングの理論は、肌質を断片的に「入れ替える」という、まさにコペルニクス的展開、コロンブスの卵の様な施術理論でした。

2010年現在まで、この治療法を追従する治療法は沢山開発されましたが、フラクショナルレーザーという画期的な治療法を超える理論は未だ開発されていません。

毛穴拡大、ニキビ痕、加齢した肌を「入れ替える」施術には、この治療方法を究めるしかないのです。

レーザー機器が臨床利用されるようになってから約40年経ちました、フラクショナルレーザーリサーフェシングが登場するまでは、レーザー治療のパラメーターは「メラニン」と「ヘモグロビン」により反応する、1064nm以下の吸収波長を主に使用して治療してきました。

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KTP Dye ルビー アレキサンドライト ダイオード Nd:YAGなど、波長名としても慣れ親しんできたものが多いです。

さらに変化させることが出来るパラメーターは

波長 エネルギー 照射時間 レーザー照射径

の四つで、より効果(破壊力)を上げたければ、エネルギーを上げる。という単純な理論が成り立ちました。

しかし、肌を入れ替える「フラクショナルレーザー」は水に対する吸収波長特性を持った、より波長の長いレーザーで治療しますので、まずそれぞれの波長の特徴を覚えなければなりません。

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エルビウムグラス、ツリウム、YSGGなどがその新しい波長です。それぞれの波長がどのような反応を起こすか、実際に機器を利用して経験しなければ学べませんね。

さらに、フラクショナル機能を付加したことによって、新たなパラメーターが現れました。

これが、「治療(照射)密度」というパラメーターです。

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このグラフはエネルギーを表層の入れ替え比率の対比ですが、治療密度が違うと安全治療効果域が異なってきますので、このパラメータをそれぞれの患者さんによって調節しなければなりません。さらにこの値に注目すると、反応性色素沈着症(PIH)などの副作用を格段に抑えることが出来ます。

この治療の難しさが、また効果の違いを出せるということで、治療の面白いところなのです。

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またフラクショナルレーザー機器は、単純にエネルギーを上げれば治療効果が高くなるわけではなく、「トリートメントレベル」というリサーフェシングレーザー特有の新しい概念を理解していなければなりません。

このあたり、自分の診療を通じて得た「治療のコツ」を私見を交えて講演させていただいたつもりです。

講演の最後に座長の松永先生に、「実際にどの様に肌が入れ替わっているのか?」という趣旨の御質問を頂いたのですが、これは実際の肌の中に発現している蛋白を拾わなければなりませんが、次の研究テーマとしてはとても興味深く、とても良いヒントを頂きました。

大きな会で発表の機会を頂くと、その時点での自分で治療方針や思考をまとめるようになりますので、とても勉強になります。こういった機会を頂いて、関係者の方々に深く感謝いたします。

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灼熱の名古屋からの新幹線で飲んだビールと小魚の燻製がおいしかったですよ。


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