少し前に友人に勧められた英語の本を読み始めましたが、これは震撼します。
シリコンバレーでは毎年1000の起業がなされますが、血液一滴で様々な病気を診断するというスキルを持つ企業Theranos。
巨額なマネーを集めましたが、実はこの起業は大きな嘘がたくさん含まれおり、シリコンバレー市場稀に見る、詐欺事件に発展しました。
しかも素晴らしい技術と報道を続けていたマスコミのオーナーが主要出資者の一人だったと。
医療ビジネスが他のビジネスと一線を画するのは、医師と患者との間の情報の非対称性です。
つまりもともと持っている知識の差がありすぎる。
医療分野やバイオ分野のスタートアップ企業は多くありますが、特に再生医療系、幹細胞系などには、明らかな「偽物」や、故意ではないけれど「研究者の思い込み」などが含まれている場合がありますよね。
難かしいのが、医学や生物学は100%の結果というものがない、必ず例外というものが存在することを前提とした学問です。
日本で言えば、STAP 細胞の事件様に、多くの専門家が見ても、本物か嘘かの見分けがつきにくいものがあります。
いくつもの起業から、いずれは本物が現れ、選ばれてゆくのだと思いますが、常に一定の確率で偽物は混じってくる。
スタートアップへの投資がない限り、その業界のイノベーションはない。
悩ましいところですよね。