「音楽は名医」 コンサート秘話 その2
僕の「小さい頃指揮者になりたかった」「それはすでに諦めた過去の夢ではなく、実は今でもなりたいと思っている」という夢を真面目に聞いてくれる人が現れ、では具体的にどうしましょう? という話になったのが、昨年の7月だったと思います。
時期はいつにしますか?
という質問に対し、2020年3月2日はどうでしょうか?と答えました。
この日は僕の50歳の誕生日で、何か節目になることをしたいと以前から思っていました。
また、指揮をするとしても当然練習が必要で、その期間を一年半と見積もったのです。
次に
場所はどうしますか? という質問になりました。
具体的には、新宿オペラシティかサントリーホールのどちらにしますか? という質問となりました。
オーケストラを前に指揮を振る、音響を考えれば都内でこの二カ所はトップ2と言えるでしょう。
しかし会場費が二者では異なる、サントリーホールの方がオペラシティよりも金額が上がるとのこと。
なるほど、たまにピアノ教室などでサントリーホールを借りるところがあると聞いたことはありましたが、どれほどの予算で借りているのかに興味をもったことはかつてありませんでした。
具体的な数字を聞いて、唸るところがありました。
実際にオペラシティにホール予約状況を確認すると、2020年3月2日は、予約が空いていたのです。
そして
何の曲を振りたいのか? という質問となりました。
こちらには、即答で「ラフマニノフのピアノ協奏曲」と答えました。ラフマニノフの2番か3番。本当は3番の方が好きだけれど、浅田真央ちゃんがソチオリンピックのスケートで使った2番の方がメジャーではないかと。
では、と話が続きます。
オーケストラはこちらで用意できます、ラフマニノフを弾くピアニストは〇〇さんであれば、伝手があるのでお願いすることが可能です。
それを聞いて、僕の気持ちは完全に決まりました。
ピアニスト〇〇さんは、演奏が本当に素晴らしくて、僕がとても注目していた若手ピアニストだったのです。
そんなことが可能なのか⁈
事務所に確認を取ったところ、プライベートコンサートであればピアニストもお受けすることができますと。
ここで、すべてを含めた概算の予算が明かされました。
まあ大きめの高級外車1台。
クリニックにあるレーザー機器1台分ぐらいの値段です。
身内やスタッフに話せば必ずやめろと止められると思った僕は、どうしてもこの企画を実現させたい、でも反対されるだろうから今しばらくは黙っていよう、と考えました。
コンサートが赤字になりそうなら車やカメラやスピーカーや・・・売れるものを売ってどうにかしよう、と覚悟も決まりました 笑
その3に続く
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藤本ミュージックアカデミー主催
「音楽は名医」 第一回 セルゲイ・ラフマニノフ編
脳の活性・ホルモンの分泌に有効なこと、それは音楽をライブで聴くこと
企画・指揮 藤本幸弘(医師・医学博士)
第一幕
スペシャルトークショウ
「クラシック音楽をライブで聴くことにより脳に何が起きるのか」
(医学博士:藤本幸弘 トークゲスト:元宝塚歌劇団宙組トップスター 和央ようか)
第二幕
ラフマニノフ ピアノ協奏曲第二番 作品18 ハ短調
指揮:藤本幸弘
ピアノ:国内外で活躍中の男性ピアニスト(当日発表)
東京オーケストラMIRAI(創立5年目の新進気鋭の新しいプロオーケストラ)
https://eplus.jp/sf/detail/2986790001-P0030001P021001