皆さま誕生日コメント、ありがとうございます。
個別にお返事はこれからさせていただきます。
昨日初めて、岐阜城を訪れました。
享年49歳で倒れた織田信長が、最も力を蓄えた時期の10年間に住んだ山城。
時を超えて天下その思いが伝わってくるような気がしました。
信長が好んで演じたと伝えられる敦盛の一節。
博物館など、ところどころに書かれていた「人間五十年 下天の内をくらぶれば、夢幻のごとくなり。一度生を得て滅せぬ者のあるべきか」の言葉が身に沁みました。
僕は恥ずかしながらこの言葉を、「人間の人生が50年であるので、その間悔いのないように頑張るように」と理解していたのです。
実際には言葉の深みが全く違いました。
欲望から解脱すればするほど天上界に近づくが、天上界の中でも人間界に近い下部の6つの天は、依然として欲望に束縛される世界であるため六欲天と呼び、信長自身は「われは六欲天の魔王」と称していた。
下天とは、その六欲天の下の人間界を指しています。
人間界の50年間は、天界の時間の長さに比較するとたった一日の出来事であると。
宇宙の悠久の時間流れに対する人間の相対的時間の比較の話だったのです。
まだまだ知らないこと、学ぶべきことは山積みですね。
人生の山を一歩一歩攻略し、山頂を目指すことだけを目的にするのではなく、登頂の苦しみを含めてその山の美と偉大さを理解することを大事にしていきたいと思います。
どうかまた1年よろしくお願いします。