仕事を終えて、伊丹空港にて。
過去に何度か読みましたが、渋沢栄一著「論語と算盤」を再読しました。
やっぱり良い本ですね。
僕も渋沢栄一が作った企業で働いたことがあります。
東京養育院 を発端に作られた東京都老人医療センター 東京都老人研究所にて研修医終了後に東京都地方公務員を3年間やりました。
当時はじめての英文論文を20代で自律神経をテーマにjournal of autonomic nerves systems に書くことができたのは、この研究所での研究のおかげでした。
思い出深い勤務先です。
現在は東京都健康長寿医療センター という名前に改称されましたね。
渋沢栄一住んだ幕末から維新にかけての時代は、商売自体が悪であったと思いますが、岩崎弥太郎のような自らの財閥を作る事なく、時代を超越した視野で、日本の資本主義の礎を築いた人物だと思います。
西郷隆盛と対面して会話したような時代の人の経営感覚に対する著作が、今読んでも全く遜色ないのは驚きです。
若い時期の欧州渡航が、彼の国際的視野に強く影響を与えているのでしょうね。
92歳まで長生きしたことも、彼の功績にとっては大切でしたよね。