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BLOG 藤本幸弘オフィシャルブログ

WEBリニューアルとメディカルスパ

クリニックFのWEBがリニューアルされました。

「レーザークリニック」という切り口で、女性の患者さんにわかりやすい美肌治療を中心としたもの。

そして「メディカルスパ」という切り口で、男性の患者さんにわかりやすいアンチエイジングやメタボリックシンドローム、自律神経系の安定など疲労解消を目的とした治療を中心としたもの。

この2種類のWEBを作成しました。

女性向けレーザー/光治療による美肌情報サイト

http://clinic-f.com

男性向けメディカルスパ情報サイト

http://clinic-f.jp

先日も取材を受けましたが、およそ10年ほど前にアメリカで出来た「メディカルスパ」という概念があります。僕自身もそこを意識してクリニックを作っていた時代も実際ありました。

2007年にクリニックFの企画を作るとき、何度も行ったブレイン・ストーミングで、

「よく考えてみるとこの日本において、女性向けの市場ではだいぶ以前・・・遡ればきっと“アメリカ以前”から、外観はともかく内容が『メディカルスパ』である施設はけっこうある。それが単に時代と共に、インテリアや外観、サービスや治療内容などが進化しただけに過ぎない。そこをあえて今意識しても仕方がないのでは?」

・・・という話になりました。

メディカルスパであるかないか。日本でそれを突き詰めれば、それは資本や能力、キャパシティの問題ではなく、あくまで法律の問題になってきます。

保険診療を行いつつ、補完療法やエステティック、スパ的なサービスも提供したいという病院にとっては、日本ならではの法律=保健所による認可の壁が常に立ち塞がる。

そこにどう対峙していくのか・・・という問題なんですよね。

これについては、また別の機会に書いてみたいと思いますが。

クリニックFではそうした経緯もあり、メディカルスパであることを強調するのはやめました。焦点を、施設のあり方やイメージに当てるのではなく、治療内容と客層=

「レーザー/光治療に特化した、レーザーマニアのためのクリニック」

に絞ったのです。

そのために捨てなければならなかったものも沢山あり、正直大きな決断でしたが、

「治療のベクトルが、シンプルでわかりやすいこと」

「医者として、そして経営者として、何にエネルギーとお金を注いでいるのかが、患者さん(=お客さん)から見えやすいこと」

この2点にこだわり、

「コンセプトによって、医師/経営者と患者/お客さんとの間に信頼関係を築く」

ということを目指して、作りました。

女性の患者さんはその方向性でとてもクリアになり、これまで経営に関わってきた5軒のクリニックの中でも、今回のクリニックFはおかげさまでとてもユニークな患者さんに恵まれています。

ただ開院時には想像していなかった思いがけない相乗効果として、僕自身驚いたのが、こうした治療を求めている男性の患者さんの多さ。こんなささやかなクリニックにこれだけいるのですから潜在顧客はものすごい数いることでしょう。

そして、そんな男性の患者さんに日々接する中、去年の夏辺りからすこしメディカルスパに対する考え方が変わってきました。

「男性のためには、“メディカルスパ”であることを前面に出すことが、今だからこそ必要なのだな」

・・・と思うようになってきたのです。

一時期「メンズエステ」なる言葉が流行りました。TVのCMや電車の広告などに、今も出ていますよね。

20代や30代の男性ならそういう言葉にも抵抗なく入っていけるかもしれませんが、40代以降の男性・・・特に経営者の方含め企業で責任あるポジションにいる方が、「メンズエステ」と書かれたドアを叩くには、ちょっとした勇気が要ります。

秘書や部下に予約をとらせるにも、逡巡があることでしょう。

でもそこが「病院」であれば、話は別です。病院であれば、そこで行うことはあくまで「治療」ということになりますから。

どこまでも「病院」の顔をした施設で、アンチエイジングの治療を行いながら、ホテルやスポーツクラブに併設されたスパのようなリラクゼーションも体験できる。

そして「治療」が終われば、何食わぬ顔で「病院」を後にして、仕事に戻ることが出来る・・・

こういう施設として「メディカルスパ」が、この日本では改めて普及していくのかな、と思っているのです。

WEBの方は、まだまだ未完成のところも多く、これから少しずつ情報を足していきながら今年中に完成させることができれば、と思っています。

随時このブログでも最新情報をご紹介していきますので、楽しみにしていてください。


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