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藤本院長のブログ(新国際学会周遊記)

プラセンタ注射(点滴)をしない理由

2008年01月25日(金) カテゴリー:徒然

クリニックFで時々患者さんから聞かれるのが

「プラセンタの点滴や注射はここではやらないんですか?」

ということです。

ラエンネックやメルスモンと言った薬剤を使用する点滴は他院で導入されているところも多く、実際効能があることは僕も良く知っています。でも、最終的に感染のリスクがあることはどうしても否めない。ドクターによって主義や考え方は違うので僕の判断が絶対とは思いませんが、健康な人を扱っている以上、自分のクリニックでは、リスクがある治療はやめようと思ったのです。これと同等以上の効果がある点滴を探して、メガビタミン点滴を導入したわけです。

プラセンタ(胎盤)は胎児へ必要な栄養分を供給しながら、不要な老廃物を運び去り、育て上げるという重要な働きをしています。そのため胎盤には、生きてゆくために必要なアミノ酸・活性ペプチド・たんぱく質・脂質・糖質・酵素・ミネラル・ビタミン・核酸・ムコ多糖類など、様々な生理活性物質を有しています。

プラセンタの点滴は、最初は肝炎などの治療などに用いられていましたが、滋養強壮や美肌効果などが次第に認められるようになり、現在はプラセンタ=美容という考え方が主流になってきたようです。エキスは、従来より世界中で様々な疾患の治療に広く使われ、優れた治療効果を上げています。

特にスイスのラプレリー研究所では、羊の胎盤エキスを注入する療法をすることで知られており、この方法は日本円にして300万円を超える高額な施術ですが、ハリウッド女優を含めて多くの人が施術を受けてきました。かのエリザベステーラもリピート客だったとか。

特にプラセンタ内に含まれる活性ペプチドはこのプラセンタの中心成分であり、この中には細胞の新陳代謝を促す働きを持つ細胞増殖因子を含んでいます。これらの成分をヒト胎盤から抽出したものが俗に言う、「プラセンタエキス」注射/点滴なのです。

日本でも、医療用医薬品として、肝炎や更年期障害の治療に対し保険適応が認められています。

ラエンネックやメルスモンの添付文書にも「原料提供者1人1人について既往歴、問診及び血清学的検査等によってウイルス・細菌の感染症等をスクリーニングし,その後HBV-DNA,HCV-RNA及びHIV-1-RNAについて核酸増幅検査(NAT)を行い適合した、国内の満期正常分娩ヒト胎盤を原料として製造されている。また,本剤の製造工程で行う121℃、20分間の高圧蒸気滅菌処理」を行っているとの記載があります。

しかしながら、慎重を期して選別されているはずの輸血でも、感染のリスクは常にあります。数年前に話題になったプリオン病や、まだまだ発見されていない経路で伝播する感染症もあるはずです。西洋医学は万能のように思われていますが、高々100年ぐらいの歴史しかないわけですから。事実、プラセンタを使用した経験があると、献血を拒否されます。

良薬口に苦し、と言いますが、効能のある薬は副作用もあります。全く新しい発想のレーザー機器など、新たな療法を取り入れるときに、僕は”自分の”医学知識”や”主義”に照らし合わせ、採用するかどうかを決定しているのですが、そうした見極めは大切ですね。


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